世界ではコロナワクチン接種を中止しているのに対して、日本のみが接種を続けているというのは本当か?
「世界ではコロナワクチン接種を中止しているのに対して、日本のみが接種を続けている」 という説が、ネットで流布されています。 この説が本当に正しいのかどうか、以前より少々気になっていました。 今回は、この真偽を確かめてみました。
結論から言いますと、これは明らかな間違いです。 2023年の秋~冬のコロナワクチン接種は海外でも実施されています。 しかも、接種率を調べますと、2023年の秋~冬の海外の接種率は日本のそれと大差ないのです。 日本:22.7%、アメリカ:20.9%、イギリス:17.7%、カナダ:16.9%でした。
まず、日本語で検索してみました。
次に、英語で2023年の秋~冬のコロナワクチン接種率を調べてみました。
アメリカは CDCのWebサイト に接種率が記載されていました。 2024年3月の時点で、2023-2024年の18歳以上の接種率は、20.9%でした。
イギリスは、 NHSのWebサイト に接種率が記載されていました。 接種者は、2024年2月の時点で、11,827,142人と報告されていました。 人口を6697万として、接種率は17.7%でした。
カナダは 政府のWebサイト に接種率が記載されていました。 XBB.1.5 Vaccineの5歳以上の接種率は、16.9%でした。
日本は、 厚労省のWebサイト に接種率が記載されていました。 2023年秋開始ワクチンの接種率は全体で22.7%でした。
探せば他の国の接種率も見つかるかもしれませんが、以上で十分と考えられます。「2023年の秋~冬のコロナワクチン接種は海外でも実施されており、その接種率は日本のそれと大差ない」ということが真実です。 もしかしたら、全く接種していない国があるかもしれませんが、 日本だけが接種を続けているという主張は明らかな間違いです。 OurWorld inData は2次情報ですので、少しでも疑問を抱いたら、 地道に1次情報を確認することが大切なのです。