不自然に少ない3回目のワクチン接種後死亡者(4月13日公開データ)
厚労省が4月13日公開した ファイザー製ワクチンの接種後の死亡報告事例の概要および モデルナ製ワクチンの接種後の死亡報告事例の概要 より、VBAにより接種後死亡者データを自動抽出して月別グラフを作成しました。
このグラフを見た第一印象は、今年2月~3月の3回目のワクチン接種後死亡者は、不自然なほど少ないということです。
接種後死亡者の大半は高齢者なので、65歳以上のデータで同じグラフを作成してみました。
去年8月1日の時点で65歳以上の2回目の接種率は、80.58%でした。 今年4月1日の時点で3回目の接種率は、83.98%でした。 つまり、高齢者の接種1回目と2回目は去年5月~7月にほぼ実施され、接種3回目は今年2月~3月にほぼ実施されたわけです。
65歳以上の死亡者は、去年の5月~7月で938人でした。 今年2月~3月では122人でした。 前者は接種1回目と2回目の合計なので、1回分の死亡数は469人です。 したがって、3回目の接種後死亡者の発生率は、1回目と2回目のそれのわずか約26%だったのです。
厚労省は、接種後死亡は偶発的なものと説明しています。 本当に偶発的な死亡ならば、3回目の死亡発生率は、1~2回目と同じ程度の確率となるはずです。 しかし、実際には約4分の1に減少しました。 このことは、接種後死亡が偶発的なものではないことを強く示唆しています。
コロナワクチンは体への負担が大きいため、その負担に耐えられなかった高齢者が、接種1回目と2回目で死亡しました。 そして、この負担に耐え抜いた高齢者が3回目の接種を受けたため、接種後の死亡は減少したのだと推測されます。
担当医の報告が、たまたま減少しただけという反論があるかもしれません。 しかし、担当医の恣意的判断で、接種後死亡者数が大きく変動するのだとすれば、 由々しき問題です。 厚労省の致命的失敗は、接種後死亡の1か月以内の報告を完全義務化しなかったことです。 もし完全義務化していれば、偶発性の検証が容易となり、 因果関係の有無が明確になっていたと考えられます。