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いつもひとり(施術5回目)


今日は9月の音楽祭へ向けて歌の指導とからだの施術と両方の欲張りな日。

スタジオの後、先生が茶久BARへ連れて行ってくれた。先生がそっと鍵をかける。お客様がいらしゃったので「私は今日この男性にいらやしいことをされるんだ」と緊張が走る。ここはそういうところだから。が、それは余計な心配だった。バイブレーターを使って彼女が気持ち良くなっていく姿を間近で見る。なんていやらしくて美しい。

興奮冷めやらぬままホテルへ。
頭でっかちな私は、施術中でさえ「今日のことどうやって記事にまとめようかな」などと考えてしまうので、今回はそれをなしに。大切な言葉をたくさんもらったけれど、私の中に吸収されてしまい、思い出すことができないので断片的に。

・音楽は演奏する人、歌う人の二人の作品。でもこまるはずっとひとり。相手がいても家族がいてもひとり。相手を良くみて。
・文章もわかりやすくてうまいけど、ひとりなのが伝わってくる(なんかわかる気がする)
・自分のこと好きになれたのは、先生も50を過ぎてから(ほっとする)
・良い声をしてる。自分でその魅力に気づいて。認めてあげて。家族もこまるの声に癒されているはず。
・執着しない。「変わらないこと、どうにもならないこと」やるべきことをたんたんとこなしていくだけ。家族を笑顔で気持ちよく送り出す。
・気持ちよさの脳への持っていき方というものが、ほんの少しだけわかってきた。気持ち良くなろうとしない。受けている刺激にだけ集中する。没頭ということ?施術中「諦めろ」って何度も言われた。
・耳元で囁かれると興奮する
・「マゾかもしれない」
・手の先が痺れる、唇がぴくぴく動く。先生は「もう少しで脳まであがっていくで」と。
・「こまるはおまんこの人ではない」と言われた。嫌です、そんなの。中でイキたいんです(これも執着か)

施術の後、フェロモンが出てるからその日、旦那とセックスしみたらいいと言われたが、寝不足でその日の夜は泥のように眠ってしまった。

三日目の朝、淫らなことを思い出して、胃のあたりがぎゅるんとひっくり返るような現象が久々に起こった。その日の夜、夫が誘ってきたのでセックスをする。
先生の施術ではあんなに濡れるのに、夫の時は前戯が短すぎて濡れない。ああしてこうしてと私もまだ自分の気持ちよさを理解していないので伝えることができない。部屋で大きな声が出せないのも、気持ちにブロックがかかっていると思う。

それから、9月に先生が主催の音楽祭があって、私は夫には内緒ではじめてその音楽祭に出演した。舞台に上に立つはいつぶりだろう。
出演したみなさんのパフォーマンスに心を打たれ、胸が熱くなった。40過ぎて新しいことにこんなに真剣に取り組んで人前に出るなんて想像もしていなかった。ぎこちなく、はじめての私にお客さんもたくさん拍手をしてくださって、なんてあたたかい場所なんだろうと思った。
私の心を満たすものが新しく生まれた。

それから何日も音楽祭の余韻に浸って、人の心を動かすものは一体なんだろうと考えていた。もっと歌うことを楽しみたい、人の心に響く歌を歌いたいと思うようになっていった。

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