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#創作大賞2024 最終結果を発表します!

2024年4月23日〜7月23日に開催した「創作大賞2024」には、52,750作品のご応募をいただきました。中間選考を通過した305作品を各メディアとnote運営事務局で選考し、各メディア賞、note賞、入選、読者賞が決定いたしました。「#創作大賞感想」企画のベストレビュアー賞とあわせて、ここに発表いたします。

あらためて、たくさんの作品を投稿し、コンテストを盛り上げていただき、ありがとうございました!

賞について

  • メディア賞:記念品・賞金10万円を贈呈し、書籍化や映像化、メディア掲載に向けて各メディアとの話し合いを進めていきます。

  • note賞:記念品・賞金10万円を贈呈し、noteクリエイター支援プログラムを通じて、メディアに紹介するなどのサポートを行います。

  • 入選:記念品・賞金1万円を贈呈します。

  • 読者賞:記念品・賞金1万円を贈呈します。

  • ベストレビュアー賞:Amazonギフトカード3,000円分を贈呈します。


メディア賞(13作品)

各メディアの審査員が選出した作品です。各メディアの担当者がつき、媒体(Webメディア、雑誌)への掲載や書籍化、連載化、映像化を目指します。

※ クリエイター名はすべて敬称略
※ 部門名、メディア名順

双葉社賞

古生物学者の夫|長瀬ほのか [エッセイ部門]

選評:双葉社
「古生物学者の夫」は、タイトル通り古生物学者である一風変わった夫とのエピソードをユーモラスな筆致で綴っています。単に面白おかしく語るだけではなく、根底にあるリスペクトもしっかりと伝わってくる、愛と魅力に溢れたエッセイでした。「お二人の楽しい日々をもっと知りたい」と選考会で満場一致と相成りました。今後もぜひ、多くの人の心を明るく照らすような文章を綴って下さい。ご受賞おめでとうございます。

角川ホラー文庫賞

完璧な家族 首縊りの家|藍上央理 [ホラー小説部門]

選評:角川ホラー文庫
完全に、打ちのめされました。これ以上に酷いことなんて起こるのか、どうしてこんな極限の状況を思いつくのか……。「完璧」ってなんだ、「家族」ってなんなんだ。幾度となく叫びかけ、戦慄の展開に目を見開き、しかし、先が気になり途中で止めることはどうしてもできませんでした。今年の受賞は本作に違いない。読後、放心しながらも、そう確信しました。

新潮文庫nex賞

血道|森きいこ [ホラー小説部門]

選評:新潮文庫nex
失踪した初恋の男を捜すために彼の姉とコンタクトを取ってしまい、そこから怪異に巻き込まれていくヒロイン。視点が変わり、その男の一族が背負った業が描かれ、今度は彼女を捜す物語へと変化していく。爽快な解決をしたかと思えばホラード直球のエンディングというどんでん返し。その過程に何度も読者を面白がらせようという仕掛けがあり、読み終えて「これは面白い!」とうなりました。構成力が特に素晴らしいと思います。

朝日新聞出版賞

大阪城は五センチ|ヱリ [恋愛小説部門]

選評:朝日新聞出版
まぎれもなく「恋愛小説」でありながら、恋をきっかけに一人の女性がこれからの生き方を見つめ直していくヒューマンドラマでもありました。主人公の由鶴が恋をしている女性向け風俗のセラピスト・宇治との関係の変化だけでなく、会社の後輩・多部ちゃんや家探しをする中で出会うマカロニさんなど、周囲の人達の温かさに触れる様子が丁寧に描かれている点も素晴らしかったです。今、人生に迷いがある人にぜひ読んでほしい物語です。

テレビ東京賞

私刑ポスト−その罪、私刑にします−|四の宮ななな [漫画原作部門]

選評:テレビ東京
まずはキャッチーなタイトルに惹かれました。まだ3話と物語は始まったばかりですが、とにかく続きが気になるような構成で、世の中のトレンドを要素としてうまく散りばめている作品だと思い、テレビ東京賞に選出させて頂きました。誰しも持っている人間の「醜い部分」や「執着」が今後どう描かれていくのか、私刑ポストの黒幕は誰なのか、伏線がどう回収されていくのか、色々な想像をしながら次の展開を楽しみにしております!

週刊少年マガジン賞

絶対信じない|かっぴー [創作漫画部門]

選評:週刊少年マガジン
セリフやキャラの表情による演出が、素晴らしかったです。漫画は「表現」かそれとも「商品」か、正解のない問いに対するかっぴーさんの回答が痛いほどに伝わってきました。それはその回答を、漫画家と”天才”の二人によるサクセスストーリーというエンタメに乗せているからだと思います。クライマックスでのアイデア(お店のシーン)、痛快でした。職業としての漫画家を真摯に描きながら、夢も感じられる素敵な作品です。

週刊少年マガジン賞

こっくりさんが廃れすぎて暇を持て余す狐たちのおはなし |joyatoh [創作漫画部門]

選評:週刊少年マガジン
懐かしさと新しさが同居しているような、素敵な絵柄に心を掴まれました。人にも物にも作者さんのこだわりが感じられる点は、漫画を描く上で非常に得難い才能だと存じます。短い台詞で感情を表現できている点も素晴らしかったです。三作品とも面白かったのですが、『こっくりさん』のワイワイしているキャラクターたちが可愛らしく、「読者を楽しませたい」という気持ちが詰まっているように思えて、本作を選ばせていただきました。

少年ジャンプ+賞

不老不死の宇宙人と仕事をする人間のおはなし|joyatoh [創作漫画部門]

選評:少年ジャンプ+
鋭いセリフとポップな画面のギャップが面白く、短いページ数ながら独自のアイデアに溢れる意欲作でした。「ニャロビン星人」の造形にもオリジナリティと一貫性があり、実感のこもった怖さを感じます。最後の2ページの演出は特に鋭く、印象的で、他の作品にはない読後感がありました。joyatohさんにしか描けないようなこれからの作品に期待し、本作をジャンプ+の編集部賞として選出させていただきます。

文藝春秋コミック編集部賞

伸びたツノを切り落とさないと死んでしまう一族のおはなし|joyatoh [創作漫画部門]

選評:文藝春秋コミック
一読して、新人離れした画力の高さに目を惹かれました。また、確かなデッサン力に裏付けられたキャラクターの描き方も秀逸で、大人びた雰囲気の少年と、ムスッとした少女との会話はずっと読んでいたいと思わせる心地よさがありました。応募作はすべて1話完結のストーリーでしたので、ぜひ長い物語に挑戦し、その中で魅力的なキャラクターを描いていただきたいと思います。

マンガMee賞

芸人と付き合ってみたら、人生予測不能だった。『解散の作法』|やまち [創作漫画部門]

選評:マンガMee
芸人と社会人の恋愛、キャラクターにリアリティがあり面白かったです。酔って街を駆け抜けるシーンが印象的で、二人の関係性や空気感がダイレクトに伝わります。画力や演出、余白の使い方も見事でした。彼氏を見ているだけの描写が続き、主人公が物語の外側にいるのがやや勿体なかったです。また、冒頭から入る不穏なニュースのフリの回収が全く来ないので、話の主軸がどの部分なのか読者に明確にわかると更に良いと思います。

ディスカヴァー・トゥエンティワン賞

事業に失敗しつづけた末に編み出した「IR1000本ノック」が、かなり効果的だった話|黒崎俊 [ビジネス部門]

選評:ディスカヴァー・トゥエンティワン
事業立上げにおけるリサーチと仮説検証の手法を、経営分析の専門知識がない読者にも伝わる平易かつ血の通った言葉でまとめられていて、ビジネスパーソンに大きな知見を提供するnoteでした。失敗から学び改善を重ねる姿勢は、多くの挑戦者に勇気と具体的な指針を与えるものと思います。記事中で触れた仮説や手法をより詳細に展開することで魅力的なビジネス書になると確信し、ディスカヴァー・トゥエンティワン賞に選出いたしました。

東洋経済新報社賞

2時間かけてスケジュールを立てれば、勉強も仕事もうまくいく|三宅孝之 [ビジネス部門]

選評:東洋経済新報社
「え、そこまでやるの?」「でも、やったら確かに効果ありそう」「しかし、どうやったらいいか、具体的にまったくイメージがつかない」「詳しく教えて!」そんな気持ちが、一気に湧いてきた作品でした。とにかく、続きが読みたくなりました。
「この1冊を読んだら、今週から著者と同じことができる」レベルまで深掘りし、「初心者がつまずくポイント」を丁寧につぶせたら、多くの人の役に立つビジネス書になると期待しています。

プレジデントオンライン賞

起業で3度の倒産危機、夫婦で月給9万円。絶望の中で生み出した「在庫分析SaaS」と支え続けた家族の物語|FULL KAITEN [ビジネス部門]

選評:プレジデントオンライン
3回に及ぶ倒産の危機をいかに乗り越えたか。資金ショートの恐怖、毎日のような夫婦喧嘩、泣きわめくわが子……。瀬川さんの記事は、それらすべてを赤裸々に描き、給料まで公開して読む者を引き込んでいく。苦境の中で2人が何度も立ち返ったのが「自分の仕事は誰かの役に立っているのか」という根源的な問いだ。自身が在庫に苦しむ中で編み出した在庫管理システムを、他でも活かせればと商品化した姿勢は多くの人に響くはずだ。

※以下の賞については、該当作品なしとなります。

オレンジページ賞/タテスクコミック編集部賞/メディアワークス文庫賞/光文社賞/主婦と生活社賞/ダイヤモンド社賞/別冊文藝春秋賞/ポプラ社文芸編集部賞/U-NEXT Comic編集部賞


note賞(1作品)

noteクリエイター支援プログラムを通じて、メディアに紹介するなどのサポートを行います。

ガラスペン230本ぶんの「正」の字を集めたはなし。|みねのもみぢば [オールカテゴリ部門]

選評:note
ペン先の性能を知るためにノートに「正」の字を記録していく、みねのもみぢばさんの情熱に圧倒されました。工夫をこらした検証や比較が非常に興味深く、好きなことをコレクションし続けることの楽しさが伝わってきます。4年間の探究心が単なる道具の性能比較にとどまらず芸術作品のように仕上がっている点もすばらしいです。独自の視点と丁寧な筆致が印象的で、深い余韻を残す一作としてnote賞に選ばせていただきました。


入選(25作品)

各メディアの審査員から推薦された作品です。一部の作品には、各メディアの担当者がつく可能性があります。

極貧神社暮らしから始まった私の人生の話|イツキフミ [エッセイ部門]

祖母の歌集|月岡ツキ [エッセイ部門]

見えても見えなくても|西田梓 [エッセイ部門]

生活をサボるな。とインド人に叱られて二年経ってから分かったこと|はし かよこ [エッセイ部門]

きのことたけのこの国民的な論争に巻き込まれた元イタリア人|マッシ [エッセイ部門]

母と推し活|YASU [エッセイ部門]

いつか、青果売り場で売られる梨を見て泣く日がやって来る|柔らか仕上げのフクダウニー [エッセイ部門]

ペトリコール|最東対地 [ホラー小説部門]

死、のち殺人|風沢氷花 [ミステリー小説部門]

お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑|朱里雀 [漫画原作部門]

フラワーシンドローム|川奈あさ [漫画原作部門]

祓魔師とシガナイくん|広路なゆる [漫画原作部門]

天界食堂の調査官|千夜ねこ [漫画原作部門]

逆襲のNPC|星川銀河 [漫画原作部門]

未完のものたち|あきばさやか [創作漫画部門]

枯れない愛は宙を舞う|ますだみく [創作漫画部門]

子どもが不登校になったのでいろんな人に頼ってみた。|川口真目 [コミックエッセイ部門]

インド民の代表的言い訳とその対応|インド麦茶 [ビジネス部門]

人は四季報写経を1000社続けるとどうなるのか?|四季報写経ウーマン [ビジネス部門]

コンサルと外資で学んだ、「アクション動詞」でタスクを書くと生産性が高まるという話|萩原雅裕 [ビジネス部門]

自分の強みをどう伸ばすか:凡人のための戦略的自己成長論 |真鍋希代嗣 [ビジネス部門]

「頭の回転が速い」を科学する|宮脇啓輔 [ビジネス部門]

なぜ、最悪の業績なのに年商の20%にもあたる1億円の売上を手放してまで楽天市場から退店するのか|鷲尾岳 [ビジネス部門]

キャベツは主役!キャベツの為の料理 10皿|tiico 発酵の創作レシピ [レシピ部門]

ハーブが香る|手作りソーセージのエッグマフィン|美窪たえ [レシピ部門]

読者賞(3作品)

スキの数やコメント数、読了率などを総合的に見て、読者からの人気が特に高いと判断された作品です。

いるはずのない親戚がXで見つかった話|岡田悠 [エッセイ部門]

親子別姓だった夫の話|バニラファッジ [コミックエッセイ部門]

『妻が怒りの赤鬼化』|フジワランド [オールカテゴリ部門]


ベストレビュアー賞(10名)

「#創作大賞感想」をつけて、創作大賞の応募作品への感想や応援コメントをnoteやX(旧Twitter)に投稿する企画。2,568件もの投稿の中から、クリエイターを応援してコンテストを盛り上げてくださった10名を選出いたしました。

青豆ノノ アルロン 神崎さやか コッシー コニシ木の子 野やぎ はそやm 豆島圭 ミーミー 吉穂みらい


中間選考通過作品(305作品)

中間選考を通過した305作品は、いずれも高い評価を得た注目作品です。合わせてぜひご覧ください。


各メディア・noteからの総評

朝日新聞出版

ヱリさんの「大阪城は五センチ」に編集部賞を授賞しました。昨年より参加していた「エッセイ」「ミステリー小説」「恋愛小説」「お仕事小説」に加えて、「漫画原作」「創作漫画」「コミックエッセイ」部門の選考にも参加しました。入選作に推薦した作品が7作品もあったのですが、推薦した作品はどれも、こんな加筆をしていただけたら書籍化ができるのではないかと選考に関わった編集者の編集魂を刺激する内容で、多様な書き手による作品に出合えるのは創作大賞ならではだと感じました。


オレンジページ

今年は入賞として2作品を選出させていただきました。予想をいい意味で裏切る食の切り取り方、日常の何気ない風景のなかでハッとさせられる発見、生きづらい世の中でもがく人間の生きざまなど、新しく刺激的なクリエイティブとの出会いが印象的でした。「note」とは、編集者が介在しない才能のワンダーランド。来年もクリエイターのみなさまのパッションに期待したいと思います。ありがとうございました。


角川ホラー文庫

藍上央理さんの『完璧な家族 首縊りの家』を角川ホラー文庫賞とさせていただきました。「家の秘密」を探っていく過程にスリルがあり、飽きさせない展開で次々に驚きが炸裂する作品です。来年、角川ホラー文庫から刊行予定ですので楽しみにお待ちください。審査した作品の傾向について申し上げると、幅広いテイストの作品に出会えたことは嬉しい驚きでした。これはnoteという場所の持つ特性だと思います。一方、受賞に至らなかった作品に関しては、「既視感」を覚えるものが多いように感じました。書籍化する作品については、どこかに「新しさ」が欲しいと思います。次回に期待しております!


タテスクコミック編集部

漫画に関しては、オリジナルとして大変魅力的な作品が多く、著者の実力・将来性を感じさせられました。一方、漫画・漫画原作ともに共通して、テーマ・ジャンル・演出的に必ずしも縦スクロールコミックに向かない作品が多く、結果的には編集部賞の該当作なしとさせていただきました。全体的に作品のクオリティは高く、創作大賞の今後にさらなる期待を寄せています。


メディアワークス文庫

昨年に続いての参加となりますが、今年もnoteという場ならではの発想や表現に触れられる機会となり、楽しみながら選考をさせて頂きました。
残念ながら今回は編集部賞の該当作はありませんでしたが、きらりと光る可能性を感じた2作が入賞となりました。選考では多岐にわたるジャンルを拝読しましたが、しっかりとテキストや漫画の向こうに存在する読者を意識した作品には、「おっ」と感じることが多かったです。
また次回、新たな才能に出会えることを楽しみにしております。


光文社

ミステリー部門の候補作には設定の面白さを感じる力作はあれど、物語の展開に矛盾が感じられたり、謎解きにあと一歩驚きの要素が必要な作品が多かった印象です。ホラー部門の候補作には「怖さ」が際立つ作品、表現力の高さを感じる作品が多く評価できると感じました。ただし、全体の統率が取れていない作品があり惜しいと思われました。書き終えた後に時間をおいて読む、推敲することを徹底すれば、さらにレベルアップするはずと考えます。


週刊少年マガジン

審査に参加させていただき、誠にありがとうございました。ご自身の主張や思想をのびのびと描いてらっしゃる作品が多く、大変楽しませていただきました。その中でも「読み手の感情を大きく動かそう」という意思が込められた作品が、特に光って見えました。『こっくりさんが廃れすぎて暇を持て余す狐たちのおはなし』の可愛さに、『絶対信じない』の熱さに、それぞれ心を打たれました。ご参加いただいた全クリエイターの皆様、面白い作品を読ませていただきましたことを感謝いたします。


少年ジャンプ+

今回ジャンプ+編集部は、漫画作品に関わる3部門で審査に参加させていただきました。全体としては、現実世界をベースにした、感情描写が丁寧な作品が多かった印象です。そんな中で編集部賞に選出した『不老不死の宇宙人と仕事をする人間のおはなし』は、「想像力」という点で一歩抜きん出ていたように感じられました。現実を鋭く観察する力と、創作の中で大きく飛躍させる力、その双方を養いながら、あなたにしか描けない作品に挑戦していただけたらと思います。


マンガMee

ジャンルや媒体に縛られない、良い意味で自由な作品が多い印象を受けました。どの部門も書き手の色が強く出ており楽しく読ませていただいた一方、読者層を想定しづらい作品も散見されました。その中で、独自性のある演出と題材をベースにしつつ、女性の共感を集められるモノローグとキャラクターを巧みに描いた作品を編集部賞として選出させていただきました。この度はたくさんの素敵な作品を読ませていただきありがとうございました。


主婦と生活社

この度、創作大賞の審査に初めて参加させていただきました。今回はレシピ、コミックエッセイ、ホラー小説の部門で入選候補作品を選出しましたが、読み応えのある作品の多さに驚いた次第です。作者ならではのご経験を作品化しているコミックエッセイで感じたのは、エピソード自体はとても興味深いのですが、イラストのタッチにオリジナル性や、こだわりを感じる作品が少ない点でした。内容に加えて、絵を見る楽しさも感じられると、作品全体の品質がグッと上がると思います。最後に、このような貴重な機会をご提供いただきましたnote様と素晴らしい作品を生み出されたクリエイターの皆様に心より感謝申し上げます。


新潮文庫nex

新潮文庫nexからは受賞作を1作品、入選として1作品を選出させていただきました。審査した作品は、どれも甲乙付けがたく、バラエティ豊かで、斬新な発想や切り口で、読者を楽しませようと趣向を凝らしてあり、とても楽しく読ませていただきました。応募くださった皆様、ありがとうございました。受賞作はその中でも一際、読者を面白がらせようという仕掛けがあり、編集部満場一致で選出しました。


ダイヤモンド社

今回の選考では、ビジネス部門にて3名、レシピ部門にて1名の方に、入選を出させていただきました。ビジネス部門では、ご自身の体験を丁寧にお書きくださった方もいれば、ノウハウや理論を体系的にお書きくださった方もいて、いずれも読み応えがありました。ただ、書籍にする上では「客観性のある信頼できる体系があり、かつ、事例や体験を通して読者に具体的にイメージしてもらう」ことが重要と考えており、その両者を押さえた作品は見当たらなかったため、メディア賞は見送らせていただきました。次回の選考も楽しみにしております!


ディスカヴァー・トゥエンティワン

ディスカヴァーからは編集部賞1作品、入選として2作品を選出しました。この3点は内容の面白さに加えて、「きっとまだまだ刺激的なノウハウをお持ちだろう」という強い期待を感じさせてくれました。他にも魅力的な作品は数多くありましたが、ビジネス書として重要な「読者の課題を解決できるか」という視点の有無で最終的な評価の差がついたように思います。独自性や再現性を意識することで、より素晴らしいコンテンツになるのではないでしょうか。次回も期待しています!


テレビ東京 

3回目の参加となった今回、テレビ東京賞1作品・入選2作品を選出させていただきましたが、他にも衝撃を受けたエッセイや目の付け所が新しい漫画原作などが沢山ありました。過去2回のテレビ東京賞作品はいずれもドラマ化させていただき大きな反響を呼んでいます。今回の作品も「不倫」「復讐」などがっちりトレンドをとらえた内容なので今後の展開が楽しみです。未完成だけどキラリと光る才能に出会えるのがnoteの魅力だと改めて実感しました。


東洋経済新報社

今回、「自分もやってみたい」「コンテンツとして深掘りできそう」といちばん感じさせてくれた「2時間かけてスケジュールを立てれば、勉強も仕事もうまくいく」(三宅孝之さん)を、編集部賞に選ばせていただきました。
その他の作品も、それぞれ個性的でキラリと光るものばかりでした。「頭で考えたもの」よりも「自分の体験」、それも「ずば抜けた体験」をもとにした作品が多く、note執筆陣のポテンシャルの高さを改めて実感しました(それゆえ、選考は大変でした…)。来年も楽しみにしています。


双葉社

今回初めて創作大賞に参加させていただきましたが、小説もエッセイも非常にクオリティが高く、社内選考会は盛り上がりました。ミステリー部門の作品と長瀬ほのかさんの「古生物学者の夫」(エッセイ部門)で争いましたが、長瀬さんの愛と魅力に溢れたエッセイをもっと読みたいという声が多く、「古生物学者の夫」が受賞となりました。小説部門はテーマとキャラクターがよくても、設定が甘く話の運びが強引な作品が多かった印象です。物語の細部をもっと突き詰めていただきたいと思いました。来年も素晴らしい作品と出会えることを楽しみにしております!


文藝春秋コミック編集部

創作漫画部門の作品を拝読いたしました。ジャンルの指定がない賞だからこそ、さまざまな物語に出会うことができ、まるでおもちゃ箱のような賑やかさが楽しい選考でした。その中で受賞作は画力という一点だけでも一目見て惹かれるものがありました。作品を発表する場が増えた現代だからこそ、「かきたい事」に加えて他者と違った自分の武器を研ぎ澄ませていくことが、人の目に留まる作品に繋がるのだと思います。


別冊文藝春秋

今年はホラー小説部門に参加いたしました。
新しいクリエイターを世に送り出したい、という思いで臨みましたが、今回は受賞作なしとさせていただきました。どの作品も面白く拝読しましたが一方で、「これを編集部から送り出したい!」という思いには至ることができませんでした。
ジャンルの特性上、過去作の影響なしに世界は作られないですが、それを越えるアイディア、迫力、文章力など+αを求めてしまったのかもしれません。今後もnoteから新たな才能が生まれることを願っています。


プレジデントオンライン

編集部全員でビジネス部門の作品を読ませていただき、メディア賞1作品、入賞候補2作品を選出しました。同部門の応募作は、ご自身の体験に基づいた読み応えのある作品が多く、審査がとても楽しかったです。マスメディアでは見つけられない日本中で奮闘する無名のビジネスパーソンたちとの出会いがnoteという場にはあります。このような貴重な機会をいただき、ありがとうございました。


ポプラ社文芸編集部

昨年に続いて参加させていただき、ありがとうございました。応募くださった原稿についての印象としては、最後の一文を読むまで判断を留保する作品が多く、総体的な水準がとても高かったと感じました。一方で、「ぜひこの作品を書籍化したい」と思わせてくれるような突出した魅力をもつ作品に出合うことが適いませんでした。バランスの取れた面白さではなく、欠点は多いが魅力がズバ抜けている、そんな作品の登場を期待しています。


U-NEXT Comic編集部

多様な作品を編集部一同、楽しく拝読させていただきました!特に作画についてはコマの使い方や構図の上手さなど、今後に期待できる作家様がたくさんいらっしゃいました。一方で、ストーリーについては「誰に向けた作品なのか」が明確ではない作品が多い印象を受けました。今後は作品を作る際にぜひ読者を意識してストーリーを執筆していただければ一層多くの読者様に読んでいただけると思います。みなさんの次回作を楽しみにしております。


note

創作大賞2024は、ホラー小説、創作漫画、ビジネス、レシピの4部門を新設し、昨年を上回る21メディアに審査に参加いただきました。応募総数は昨年の約1.5倍となる52,750作品となり、たくさんのクリエイターに参加いただけたことを、とても嬉しく思います。作品全体のレベルが年々上がっていくのを実感するとともに、その中でもキラリと光る作品にたくさん出会うことができました。
創作大賞は、クリエイターの創作活動を後押ししたいという想いからはじめたコンテストです。とある受賞者の方が「創作大賞があったから私は小説を書くことができた」と話してくださった言葉を聞いて、着実にその目標に近づけていることを実感しました。
受賞者のみなさん、どうか自信を持って羽ばたいてください。次の人の夢になってください。これからのご活躍を心から願っています。
最後に、応募いただいたみなさま、感想を寄せてくださったみなさま、参加メディアのみなさまに、心より感謝申し上げます。今後も、「noteを書いててよかった」と思ってもらえるような企画を開催できるよう、運営一同努めてまいります。


※ 連載や書籍化、映像化に関する具体的な内容・手続きに関しては、別途、各受賞者の方々へご相談させていただきます。
※ 受賞者の作品にかかる著作権に関しては受賞者に留保されます。
※ 入選作品の発表・宣伝を目的とした使用についてはnoteおよび関連する参加メディアに無償で許諾いただくものとします。またその際、レイアウトの都合上の改変をすることがあります。