構想中のアプリで利用したくて宝石を描画する方法(いわゆるGemシェーダー)を探していた。基本的に美しさを求めると処理負荷が上がる。ちょうどいい塩梅の解決策にはまだ辿り着けていない。
そんな中、ある一つの記事に目が止まった。やはり処理負荷が高そうで僕のニーズには合わないのだが、技術的な興味からブラウザの翻訳機能を使って読んでみることにした。
光の反射や屈折等の物理法則を理解した上で、それらを三次元空間の計算式に落とし込み、コンピューターのグラフィックス機能を駆使してようやくキラキラと輝く宝石が描かれる。正直、僕には難しい。どんな人がこの記事を書いているのか。
記事は個人ブログに書かれており、普段の記事から容易にその人となりを知ることができた。
子供の頃、よくお兄さんと一緒にゲームで遊んでいたこと。どうぶつの森やザ・シムズが好きなこと。乙女ゲーにハマっていた時期があること。片思いの男の子がいたがもう名前も覚えていないこと。慣れない仕事に就いて不安で眠れなかったこと。
コメント欄がたぶん遅延読み込みでブラウザの翻訳が効かなかったのだろう。中国語で頑張れを意味する「加油」の文字が複数コメントされているのを見て、この人が中国人だったことを思い出した。あまりにも日本のゲーム好きな若者像と一致していて忘れていた。
先日、「日本人の8割は中国嫌い」という漫才ネタがネットニュースになっていた。それを見て、中華料理や三国志、論語など中国にも良いイメージはたくさんあると心の中で反論していたが、何もわかっていなかった。
国が違っても同じ人間なのだ。それだけで十分であり、良いところを探す必要はない。