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生存戦略

基本的に社会は勝てば何かが得られるように設計されている。数に限りがある物品はもちろんお金のような分配できるものも全員には配らず勝者に多く与えたりする。競わせて成長を促すためだ。

そんな競争社会に生まれてきたからパブロフの犬のように条件反射で勝利に垂涎するのではないか。あくまで後天的なものであり、元々人間には勝ちたいという欲求はなくて、劣等感から逃れるために相手より優位に立ちたいだけではないか。

という方向で考えを進めるつもりだったが、よく考えたら勝ちたい欲求はあるね。闘争本能ってやつだ。僕には著しく欠けている感覚なので俎上に上がらなかった。

弱肉強食の世界では勝ち続けないと生き残れない。この場合の勝利は手段ではなく目的である。ダーウィンに言わせると生きるために勝つのではなく、勝つものが結果的に生き残ることになる。

そういう野生の本能が人間にも備わっていて、打算ではなく純粋に勝利を渇望するのかもしれない。

で、僕に闘争本能はない。まったくないこともないのだろうが、だいぶ薄い。人と争ってまで欲しいものはないし、わざわざレッドオーシャンで戦うのは馬鹿げているとさえ思う。

戦わなくても生きる方法はいくらでもあると考えてしまう。