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勝利の美酒

強い男がモテるのであれば、普通の男子なら女子に格好良いところを見せたいものだろう。闘争本能が過去の遺物だとしても、モテは勝利に対する十分なモチベーションになり得る。

ただ、僕は闘争本能だけでなく、女子にモテたい願望もない。なんかもうオスとして致命的な感じがするが、ないものはないのだから仕方がない。ちなみに男子にモテたいわけでもない。

不特定多数からチヤホヤされたいと思わないし、たとえこちらから特別な好意を寄せている相手でも「強い男が好き」と言われたら「じゃあ、いいです」となるだけだ。惚れた女のために男は強くあれ、みたいな昭和のステレオタイプには昔から憧れなかった。

異性に限らず、強さを誇示することで同性からも一目置かれる存在になるかもしれない。しかし、それにも興味がない。

要するに他人の評価を上げたいと思っていないのだ。

勝利は手っ取り早く自分の強さを周囲にアピールできる。人に認められたい人は積極的に狙っていくべきだと思うが、そもそも承認欲求なんか満たしても実質的に何も得られない気がする。

認めてくれなくていい。むしろ、強いと思われたくないまである。