終わりの予感
リネージュ2 レボリューションというスマホゲームを6年前のサービス開始当初から長く遊んでいる。課金には一切手を出していない。
二つの陣営が相手の陣地を占拠する要塞戦が主なコンテンツで、人間同士がお互いに育てたキャラクターで戦う、いわゆるPvP(Player vs Player)である。また、課金要素がキャラクターの強さに大きく影響するP2W(Pay to Win)でもある。
P2Wにお金を注ぎ込むつもりは最初から全然なくて、
無課金でどこまで遊ばせてくれるのか
お手並み拝見といきましょうか
という謎の上から目線で始めたのだった。
基本的に課金したほうが強い。が、同じ金額を突っ込んでもガチャの引きには運が絡み、どの成長要素にお金をかけるかによっても戦闘力に差が出る。戦闘力の差は個人の技量次第で覆せるし、集団戦の戦術と練度でねじ伏せることだってできる。
そういうバランスが少し前から崩れ始めた。戦闘力の格差が決定的になりつつある。上位層は自チームも相手チームも皆それなりに重課金者なので、これまで通りの拮抗した戦いができるのだろう。一方、中間層以下はチーム内でのゲームに対する温度差がそのまま課金額と戦闘力の差につながる。無課金者は束になっても相手チームの格上キャラクターに敵わない。
課金による格差はP2Wの宿命といえる。6年もよく遊ばせてくれたほうだと思う。今はこの世界がどのような終焉を迎えるのか楽しみにしている。あるいは起死回生の一手が打たれるのだろうか。
フォッフォッフォ、お手並み拝見といきましょうか。