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転んでも前に進める人

↑前回のつづき

人望にもいろいろあるが、とくに失敗しても許される人物にはどうしたらなれるのか。とりあえず反面教師は掃いて捨てるほどいる。これまで散々書いてきたように失敗を認めない人は下の下だ。

実害が出ているのに失敗をなかったことにするならそこにはマイナスしか残らない。今後も同じ状況になるたびに失敗は繰り返され、被害は際限なく累積していく。

謝罪すれば良いというものでもない。失敗を認めた証としてそれなりに意味はあるが本質からはズレている。謝れば済むと思って何度も失敗する人を許していい道理はないよね。

反省が絶対条件だと思う。

反省にもピンからキリまであって「次は気をつけます」では話にならない。失敗を分析して有効な改善策を立てられるかどうかが問われる。失敗を糧に成長する能力が認められて初めてこの人の失敗には価値があると思えるのだ。

反省のポーズとして自ら減俸を申し出る人もいるが、謝罪と同様に本質的ではない。実際に反省が伴っているとしても痛みがないと変われないなら資質を疑う。自分から鞭に打たれて苦悶の表情を浮かべる人に人望が集まるとも思えない。

あと、「みそぎ」という言葉を使う人はたぶん反省していない。失敗を汚れのように洗い流せるなら反省もまた剥がれ落ちるからだ。

↓次回につづく