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なぜINFJはパーソナルスペースが広いのか

みなさんこんにちは。INFJの研究をしてるpascalです。

私ごとですが、つい最近公式セッションを受け、MBTI™︎の方でもINFJの自認となりました。

タイプ判定は長く続けるもので、自身の感覚と理論をつなげて検証していくことが大事だと思っています。
これからも記事を通してINFJの生き方を模索していきたいと思います。



さて、今日はパーソナルスペースのお話です。SNSやnoteなどを見ていると、INFJはパーソナルスペースが広いとの話を良く聞きます。


かくいう私も、パーソナルスペースには結構敏感な方です。例えば、

・人混みが苦手
・誰かと一緒に寝たり、愛情表現のための接触にもストレスを感じる時がある
・突然触られるとビクッとする
・ストレス時に触られるとつらい
・人が周りにいないと安心する
・誰もいない冬の朝に歩く商店街が好き

一部怪しいのも混じっていますが、周りに人がいない状況が自分にとってリラックスの条件であることは確かなようです。

でも、いつも触れ合うのが嫌いなわけでもなければ、人がいて欲しくないわけでもないんですよね。ストレスを避けつつ生活もしていく。そこら辺の塩梅が難しいなといつも思います。

このままだと話が終わってしまうので、心理機能を使いながら、もう少し詳しく見ていきましょう。


私事で恐縮ですが、タイプ論に関するブログを運営しています。INFJの記事やタイプ論に関するあれこれも上げていますのでぜひ足を運んでみてください。


2種類のパーソナルスペース

この話を追っていて、まずパーソナルスペースって2種類あるなと思いました。

1つは物理的なパーソナルスペース、
もう1つは精神的なパーソナルスペースです。

前者は触られる、当たる、隣にいるなど物理的な接触に対して嫌悪感を感じるパターン。

後者は感情などを守り自他境界をはっきりさせるための精神的な接触から距離を取りたいと思う気持ち。

どちらも離れれば解決するという点で似ていますが、疲れる理由は違う気がします。

これらの話を分けて考えていきましょう。


物理的な接触

直観タイプは、意識下の刺激に敏感でなければなりません。直観を得るには、いつでも意識をぼんやり曖昧にさせねばならないからです。

ユングのタイプ論―フォン・フランツによる劣等機能/ヒルマンによる感情機能

これはユングの弟子、フォン・フランツの言葉ですが、直感機能を主機能として使うINFJ,INTJ,ENFP,ENTPは注射などの刺激に敏感です。

これは刺激によって、使い慣れた直感(N)が無理やり中断され、無意識の感覚を知覚することを強要されるからです。

思考タイプが仕事中に、周りの気持ちを考えろと何回も言われたらストレスを感じるのと一緒です。


普段の生活でも、自分のイメージの世界に浸り、”自分の中で”思考しているINFJなので、その最中に接触されたり、大きな音などの刺激が感覚を通して伝わると、思考が途切れ、慣れた機能を使えなくなります。

そこで、劣等機能の未熟な感覚(S)を使うのですが、INFJにとってこの機能は未熟でゆっくりです。

・他人との距離間を適切に捉える
・急な刺激にすぐに対処する
・外界に対してリラックスして受け入れる
・いまここに集中する

上記を対処するための感覚機能は、普段無意識下にあるので、感覚が”呼び起こされ”たり、強制的に”意識を向け続けることを強要され”たりすることはINFJにとって不快であり、ストレスになるのです。

そこら辺の文字の形を詳細に、意識的に見るだけなら、少しエネルギーを使うくらいで済みますが、上記のような使い方は情動を引き起こしやすいということです。


解決方法

まず、ストレス状態になったときはできる限り、人と距離をとることが大切です。一人の時間を作り、自分の直観が働く静かな場所で様々なことを考えてみてください。

これから自分がしたいと思っていることや週末のこと、哲学的な話題やMBTI™に関する話。なんでもいいので直観を使ってみることによってふっと気持ちが軽くなるような心地がすると思います。

また、自分と出来事の関係やその意味を考えてみるのも、ストレスの解消に役立ちます。なぜストレスを感じたのか、どういう時に感じ、それは自分のどういう部分に触れたからなのか、自分の人生にとってどういう意味があったのか。相手の立場に立ったらどう思うか。

などを思考する中で自然と自分の直観機能が回復し、エネルギーをチャージすることができるようになります。

恋人や友達と旅行するなど、どうしても一緒にいなければならない場合は、一人の時間を作ることが難しいかもしれません。

そういう時は、素直に人といると疲れてしまうことを言いましょう。
時間をとって静かなカフェに寄ってもらったり、自分だけ1時間程度睡眠時間を貰うなどして、心を落ち着ける時間をとることが大事です。

結婚生活では特にこうした話し合いが必要になります。こういう時は触られたくない、静かな場所でデートしたいなど、自分の特性を相手に、傷付けないように配慮しながら理解してもらうことが重要です。

ちなみに私は伝え方を誤り一度パートナーと大喧嘩をしたことがあります。みなさんも十分にお気をつけください、、、



精神的な接触

いわゆるエンパスというやつですが、Feによって相手の感情や価値観に意識を向けることが多いINFJなので、相手の感情を同化したり、価値観が入り込んできたりといった状況になるのは十分に考えられます。

タイプ論やMBTI™︎とは離れますが、人間にはミラーニューロンがあります。脳科学的には、INFJはミラーニューロンの働きが活発であり、相手の真似をしたり、気持ちを推し量ったりする脳活動が良く見られることから、エンパスに近い気質であることが想像できます。

悲しんでいる相手が近くにいたり、周囲で人が怒られていたりすると、どうしても意識がそちらに向かってしまい、その人の気持ちを推し量ろうとしてしまいます。

個人的には、心理機能から見てもNiとFeは特に感情の同化が起こりやすいと思っています。
他者の感情を観察し、確信を得るとき、無意識下で相手の価値観や動機、関係性などを頭に入れ、相手自身の立場に立つことで相手を理解しようとしますが、その際、Feの特徴として自分と物事の関係を一旦脇に置いておく傾向があります。
無条件に相手を受け入れることによって、自分と他人との境界が曖昧になり、感情が同化してしまうということです。

このような理由があるため、INFJは自他の感情に区別をつけることが難しく、相手の感情にのまれないように自分を守る必要があります。

私が学生の頃は周囲に常に人がいる状況だったため、自分の気持ちを意識するのが難しく、むしろ感情にのまれていない状態が分からないほどでした。
学生で、特に自分の部屋がないINFJさんは同じような状況だと思います。


解決方法

精神的なパーソナルスペースを保つ一番の方法が、相手と距離を置くことになるのは必然でしょう。相手と距離を置き、一人の空間を作ることで徐々に自分の輪郭がはっきりし、感じていることがわかるようになってきます。

日記を書く、ブログを書くことも、自分の気持ちを整理して輪郭をはっきりさせるために有効な手段になります。
その時、論理を中心に書こうとするのではなく、あくまでも自分の気持ちを大事にして書きましょう。

もちろん思考機能を使う方がバランスをとれるときもありますが、体感では感情機能を使う方が自然とバランスが取れることが多いです。

また学生さんなど、どうしても人との距離をとることができない人もいるかと思います。
そういう人は、自分の感情を感じる力が弱く、思考機能を発達させているかもしれません。
もちろん思考機能を使うことでバランスをとるのも良いですが、是非ブログを書いて見たり、お風呂に入りながら自分の気持ちについて考えてみてください。感動する本や作品に出会うこと、信頼できる人に感情をぶつけること、そしてなにより1人で内省する時間を少しでもいいので作ることで、自分の気持ちを感じることができるようになってきます。

相手の気持ちを感じ取れることは、INFJにとって長所にも短所にもなります。自分の心を他人の情動から守るために、相手から離れて心を見つめなおす時間と空間が必要。INFJが自分の心を保つために大切なことです。


まとめ

以上、INFJとパーソナルスペースについてでした。
INFJは他タイプと比べて人と長時間一緒にいるのが苦手なタイプです。
どうしても生活していく中でバランスをとるのが難しいときがあり、ストレスなしで生活していくのは難しいと思います。

INFJにとってのパーソナルスペースは物理的・精神的に距離を取りたいという2つの衝動から生まれるものなので、この2つを意識して、「今自分は何にストレスを感じているのか」が分かれば少しは楽に生活できるのかなと思います。





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