【新ソリューション】話題のNFTが遂にShopifyに登場!Tokengated Commerce
こんにちは、ハナです!第二回目はNFTを使用した Tokengated Commerce についてお話します。
現在はアメリカ在住でShopify Plus を利用する企業が対象なのでまだまだ機能に関する情報量は少ないです。そこで今回はNFTの概要をメインにお話し、最後になぜShopifyがこのようなサービスを始めたのかを少しだけ考察してみました。
Shopify Basic で使えるようになるまでに理解しておきましょう!
NFTとは?
NFTs は Non-Fungible Tokens の略で、日本語では非代替性トークンと言います。「非代替性」とは代わりのものがない、「唯一無二のもの」という意味で、これと対象的なのが代替性トークンと呼ばれるものです。よく挙げられる代替性トークンの例として、「現金」があります。例えば私があなたに五千円札を1枚渡して、あなたが私に千円札を5枚くれたとしましょう。ここで何が言いたいかというと、交換する前と後でお金の価値は変わっておらず、お金の形式だけが変わったということです。つまり五千円札1枚でも、千円札5枚でも価値は同じです。これを代替性トークンといいます。
一方かの有名な モナ・リザ をあなたが所有していたとして、私が「モナ・リザ描いたから、君のと交換しよう」と言っても、あなたは「ふざけるな!」となるでしょう。なぜなら本物の「モナ・リザ」と私が描いたものは同じ価値をもっておらず、本物の「モナ・リザ」はこの世にたった1つしかない「唯一無二のもの」だからです。これを非代替性トークンと言います。
NFTの事例
上記ではNFTの説明をするために「モナ・リザ」の絵画という物理的商品を使いましたが、実際にはNFTはデジタルデータのことを指します。では実際にどのようなものが取引されたのでしょうか?有名なものでは、Twitter の創業者ジャック・ドーシーの初ツイートが3億円で落札されたり、ファンによるNBA選手のハイライト動画が購入できたり、デジタルアートをコレクションとして購入したりなど、NFT内のデータ所有権を購入するということです。
NFTはどのように購入される?
NFTは「暗号通貨(CryptoCurrency)」と呼ばれる仮想通貨で購入できます。代表的な例としては、ビットコインやイーサリアムなどがあります。現金やクレジットではなく、この暗号通貨を使ってNFTを購入します。ちなみにShopifyで販売されるNFTは、Shopify Payments やクレジットカードでの購入も可能です。
NFTのメリットは?
希少性
NFTが注目されている大きな理由として、ブロックチェーン技術によって作品の希少性が証明できることです。
安全性が高い
NFTはブロックチェーンと呼ばれる分散型台帳のネットワークを使用しています。集中型ネットワークのような従来の管理システムではMeta, Twitter, Google などの大企業がデータを監視できてしまうため、Facebook による個人情報の不正個人情報の不正利用問題などがありました。
一方ブロックチェーンのような分散型ネットワークは、同じ情報を複数のブロックに保管することでデータの改ざん・消去を防ぐことができます。まだ安全面での課題は残りますが、集中型より安全にネット上での取引ができるといわれています。
デジタル作品にも価値が与えられるように
これまでデジタルアートのような作品はデータの所有が困難でしたが、NFTが誕生してからはデジタルデータの所有権が保証されるようになり、中には数億円の価格が付いたデジタルアートも存在しています。
アーティストと直接やりとりが出来る
ブロックチェーンはもともと「サードパーティの介入(銀行やマーケットプレイスetc.)なしでデータの取引をしよう!」という名目で作られたので、顧客はNFTを制作したアーティストと直接コミュニケーションをとることができます。そのためより高いエンゲージメントを築くことができます。
Shopify でNFTを販売する
設定方法
売り手がShopifyでNFTを販売するためには、Shopifyアプリ上で直接トークンゲートを構築するか、またはストアに直接機能の追加をします。そこで買い手は自分の暗号通貨ウォレット(仮想通貨を保管する場所)をストアに接続し、該当するNFTの保持者であるかを認証された上で、マーチャントや限定イベントで買い物ができるかを判断されます。
またマーチャントは他のブランドとパートナーシップを組むことやプレミアム商品を共同で制作することも可能です。
支払い方法
仮想通貨の他にもShopify Payments、Shop Pay、クレジットカード、デビットカードにも対応しています。
コラボレーション
ShopifyでNFTを販売するマーチャントは、他のブランドとパートナーシップを組むことやプレミアム商品を共同で制作することも可能です。
なぜShopifyはNFTを取り入れた?
新規顧客獲得のコスト削減
主な理由として、新規顧客獲得のコストが上がっていることに対しての解決策が挙げられます。NFTの根本としてあるものが「希少性」です。では「希少性」がある商品を求める人はどんな人たちでしょうか?それは「ファン」です。マーケティングの世界では既存の顧客を「ファン化」することが重要視されており、「パレートの法則(8:2 の法則)」のように、全体のトップ2割の顧客(この場合はファン)が売上の8割に貢献していると言われています。そのため新規顧客の獲得が難しい今の時代だからこそ、ファンを獲得することが安定した売上を維持するための鍵になります。
NFT市場の拡大
まだ日本ではそこまで浸透していませんが、海外では高額でNFTが取引されるなど世界での注目は高まっており、現時点での市場規模は2兆円と報告されています。ブロックチェーンのセキュリティ面やNFTの偽造問題などまだまだ課題はありますが、今後も市場を更に拡大させていくことは間違いなく、日本でもそのうちNFTの取引が一般的に行われる可能性もあります。
自社サイトを作ることで自由度があがる
現在NFTはマーケットプレイスを介して取引されることが一般的ですが、これにはいくつかデメリットがあります。最も重要な点としては、「マーケティングの制限」が挙げられます。Shopifyと比べたとき、NFTの取引で最大シェアを誇るプラットフォームでもマーケティング機能はそこまで充実しているとは言えません。一方Shopifyでは拡張機能が豊富なので、マーケティングだけではなく顧客とのやりとりがよりスムーズに出来るのは強みです。
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インフィニション株式会社では、構築~運用サポート、デザイン、アプリ開発などを承っています。少しでもご興味を持たれましたら、お気軽に下記のフォームからお問い合わせください!!
【実績※一部】
・ Shopifyサイト構築において経済産業省の「IT導入補助金2021」支援事業者として採択
・MOSバーガーのShopifyサイトの構築、プロジェクトマネージャーを担当 ・大手北欧家具メーカーのShopifyサイトの構築、プロジェクトマネージャーを担当
・スマートウォッチのShopifyサイト構築
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