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#政治的なvlog うらばなし・コメンタリー【vol.4-6】

■政治的なvlogとは
呉樹直己のSNSとYouTubeチャンネルで公開されているvlogコンテンツ。すべて2分前後でサクッと観られる。ある種の女性向けvlogの口当たりのよさを換骨奪胎しつつ、日常生活の中にある社会的・政治的目線を可視化することを目指している。

GID科に通院して、スナイデルビューティで買い物するvlog #政治的なvlog


お風呂に入る元気がないときに500円シャンプーでさっぱりするvlog #政治的なvlog


ネイルに行って、LUSHでパレスチナ支援チャリティ石けんを買うvlog #政治的なvlog


vlogの動機や目的について、詳しくは過去記事に書いている。


■コメンタリーをやっていきます
2024年8月から投稿を始め、ハイペースで更新している。2分前後の短い動画ではあるが、制作過程では何度も撮り直したり思わぬ失敗をしたり、悲喜こもごもがある。映しているものには映すだけの意図がある。これら裏話を、コメンタリーみたいにnoteで記録していくことにした。メイキング特典DVDみたいな感覚です。YouTubeと一緒にお楽しみください。


4本目 デ・キリコ展に行くvlog #政治的なvlog


2024年8月21日投稿。タイトルグラフィックに凝る余裕が出てきた。1本目から3本目は手探りだったが、この4本目から作風が安定してきた感覚がある。

ファーストショットの自撮りを、スマホに1万円札を挟んだまま撮ってしまった。駅で交通系ICカードにチャージするために挟んでおいたもので、決してお金持ちアピールではない。
ファーストショットを自撮りから始めるのは意識してやっている。わたしは換骨奪胎元のスナイデル系首下界隈vlogの人たちのように美しい長髪の巻き髪を持っていないが、金髪坊主という、女性ジェンダーの人間がやるには覚悟がいる(とされている)髪型なので、人目を引くためには大いに利用する。女性ジェンダーの金髪坊主は、実際にお洒落かは置いておいて、あたかもお洒落な人であるかのように目くらまししてくれる髪型として優秀だと思う。髪は女の命、なんて嘘っぱちの言葉もあるように、髪は女性として生きている人間にとって大切なものであると社会通念上なっているので、髪をブリーチして極端な短髪にしている女は周囲から勝手に覚悟や美学のようなものを読み取ってもらえるのだ。人間の認知って本当にちょろいですね。
とはいえ、女に見える姿かたちの人間が金髪坊主だと「かっこいい」「モデルみたい」「こだわり強そう」で済んだのは数年前のことで、昨今だと「ジェンダーの人」「LGBTの人」とかいう腫れ物カーストに落ちてしまう可能性は否定できない。「ジェンダーの人」って日本語として意味不明だが、この程度の理解で言葉を使う人はたくさんいる。多数派ですらあるだろう。

https://x.com/GJOshpink/status/1660980724588244992

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ブログやSNSには適さないパーソナルなこと、大胆に踏み込んだことや逆に抽象的すぎること、まだまとまっ…

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