20-4.絵本が開く豊かな心理臨床の世界
(特集 夏秋コレクションde研修会)
前川あさ美(東京女子大学)
松丸未来(東京認知行動療法センター)
Interviewed by 下山晴彦(東京大学/臨床心理iNEXT代表)
Clinical Psychology Magazine "iNEXT", No.20
1.絵本で育む豊かなイメージ力
子どもの心理支援では,子どもの世界に共感し,一緒にその世界を楽しむ想像力やイメージ力が必要となります。心理職にとって,そのような想像力やイメージ力は,子ども支援だけでなく,アセスメントや介入の基盤となる基本能力です。
そこで,シンポジウムでは「絵本と心理士の出会いー豊かなイメージの世界を臨床へ」と題して,『絵本』を媒介としてイメージを楽しみ,物語の世界を想像し,共有することの意味と方法を学びます。子どもの支援に関わる心理職,将来子どもと関わることを考えている学生,そして何よりも心理支援におけるイメージや想像力に関心をもつ皆様に多くご参加いただきたく思っています。
〈オンライン・シンポジウム〉
絵本と心理士の出会い
─豊かなイメージの世界を臨床へ─
【日程】8月28日(土)9時~12時
【開催方法】オンライン
【申込方法】下記URLより
◆臨床心理iNEXT有料会員[無料]
⇒https://select-type.com/ev/?ev=CI5srmI-3sg
◆iNEXT有料会員以外[1,500円]
⇒https://select-type.com/ev/?ev=z3RgyVQRMbI
2.絵本の豊かなイメージ力を臨床に
8月28日(土)に開催するシンポジウムのプログラムは,下記のようになっています。絵本を活用して心理支援を実践している心理職に加えて,画家・絵本作家や絵本編集者もお招きして絵本の魅力を議論し,心理支援におけるイメージや想像力について考察します。
【プログラム】
◆第1部 絵本の魅力
1.絵本がひらく心の世界
・前川あさ美(東京女子大学)
2.絵本を通して伝えたい想い
・長谷川知子(画家・絵本作家)
◆第2部 絵本で安心を得る
3.安心GETプログラムと絵本
・下山晴彦(東京大学)
4.絵本の世界から見直す認知行動療法
・松丸未来(東京認知行動療法センター)
◆第3部 絵本でつなぐチカラ
5.子どもと一緒に絵本を楽しむ
・横山雅代(絵本編集者)
6.座談会
前川・長谷川・松丸・横山・下山(司会)
今回は,シンポジウムで講演をしていただく前川あさ美先生と松丸未来先生に絵本の魅力と子どもの心理支援についてお話をお聞きします。まず,基調講演をお願いしている前川先生にお話をお聞きします。
前川先生は『絵本がひらく心理臨床の世界』※1)という御本を出版されており,同書が本シンポジウムを開催するキッカケとなりました。また,松丸先生は,「あんしんゲット!絵本シリーズ全5冊」※2)の原作者であり,認知行動療法を絵本として子どもに届ける企画を進めています。長谷川先生は,上記の「あんしんゲット!絵本シリーズ全5冊」の中の1冊『“めんどくさい”はSOS』という絵本の作者であり,多くの絵本を書かれている絵本作家※3)です。
※1)「絵本がひらく心理臨床の世界—こころをめぐる冒険へ」(新曜社)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784788516946
※2)「あんしんゲット!絵本シリーズ全5冊」(ほるぷ出版)
https://www.holp-pub.co.jp/author/a237008.html
※3)長谷川知子先生の絵本
https://www.ehonnavi.net/author.asp?n=1283
3.絵本の魅力──ことばを越えてつなぐ力
[前川]絵本は子どもだけのものではないと思っています。大人の中にも心の中に子どもがいて,その子どもが絵本を求めているのか,あるいは,大人も絵本の中で癒されたいと求めているのか。そこはわからないけども,絵本はことばが話せない,文字が読めない子どもだけのものではないですね。大人にとってもとても魅力的です。
ことばというのは,情報や何かを説明する力を持っていますが,絵というのもたくさんのことを伝え,教えてくれます。ときにことば以上に,表現し,説明してくれて,私たちの生きている世界を豊かにしてくれることがあります。絵本の中には,絵だけというものもありますが,多くは絵とことばで作られています。そこでは,絵とことばが力を合わせて,ことばだけでは伝えられないものを絵が補ったり,絵がさらに展開したり,絵だけで伝えきれないものをことばや文字が補ったり,リズムをつけたりして,絵本でなければ創れない世界を広げるんですね。そんなことについても皆さんと共有していきたいと思います。
それから,シンポジウムの第3部のタイトルにもありますが,絵本はいろいろなものをつないでくれる。「わたし」と社会,現実とファンタジー,人と未知のもの,知識をつなぎます。また,読み聞かせでは,最初は多くの人にとって,読んでくれるのは母親が多いでしょうが,大人と子ども,人と人をつないだり,あるいはひとりで読んでいる時には,「わたし」の心と体や心と頭をつないでくれたりもします。つなぐ絵本の力についても,ぜひ皆さんとお話できればと思っています。
[下山]絵本には,ことばだけでは表せない,豊かな世界がありますね。それは大人もアクセスできるけれども,子どもにとってはもっと近しい世界なのですね。子どもにとっては自然な世界なのでしょうか。
[前川]大人になる過程で,どうしてもことばに頼ることが増え,いつの間にかことばによって得ることがあるものの,同時にことばでは得られないものがあることに気づくことはありませんか。子どもは,ことばを持たないがゆえに,絵を通して近づいたり,絵で触れ合えたりする世界をおとなよりも身近に感じられるのでしょう。そこでは,大人がことばで説明する以上のことを子どもは受け取ったり,体験したりできるのです。
ことばはしばしば,一つの正解を出すときに大切なツールとなります。でも,絵は,答えは一つではなく,いろいろと広げてくれる力を持ちます。大人のほうが正解にこだわるのはことばを持ってしまったがためかもしれません。子どものほうがことばを持たない分,一つの正解から解放された世界に馴染んだ住人だと思います。
4.五感を使って曖昧な世界に漂える力
[下山]絵本は子どもにとっては自然の世界であると同時に,大人と子どもが一緒に楽しめる世界でもありますね。今回のシンポジウムのもう一つのテーマとして,心理職がどういうふうに自分たちの活動で絵本を使っていくかという点もある。絵本をどのように心理の支援に活用するか。そのあたりの想いや期待をお話ください。
[前川]どうしても受験勉強などをしていると,一つの正しい答えに辿りつく思考力が鍛えられます。しかし,現実の社会で生きていくと,正しい答えは一つとは限らないのですよね。心理支援をしていると,助言したくなることがあるかもしれませんが,実際には,「こうしたほうがいい」とは簡単には言えないことがたくさんあります。現代社会で活動している心理職にとって,モヤモヤした,曖昧な世界に漂えることは,大切な体験だと思います。正しい答えを一つ見つける収束的思考ではなく,たくさんの答えを生み出し,創りだす拡散的思考というものが,心理職にとってとても大切だと思っています。しばしば,絵本の世界では,想定外の展開が登場します。「ありえない」がおかしくない世界です。私たちの収束的思考への一本道を崩して,思考を遊ばせることを絵本が手伝ってくれます。
また,心理支援とは,クライエントとお会いしながら,絶えず「クライエントの世界はどのようなものだろう」ということを,五感を使って学んでいくもの。どんな素晴らしい教科書からも学びきれないものを,クライエントを前にして自分の感覚をフル回転させて,心と頭で感じて理解していこうとします。絵本の世界というのは,それを手にしたものの五感を覚醒させ,心と頭がバランスよく解放するのを助けてくれることがあります。ことばに頼り,頭ばかりを動かしてクライエントの前にいる自分に気づいた心理職は,教科書や専門書から離れ,自分の心に心地よい絵本との出会いを意識してみたらどうでしょう。心理職の専門性でもある心と頭の解放とバランスのいい統合の体験ができるといいかもしれないと思います。
[下山]頭でこれがいいというより,五感で感じ取ることが肝心ですね。そして,何がよいかわからくても,心地よくて気に入る絵本を大切にするということですね。
[前川]絵本には,絵だけでなく,リズムもありますでしょう。ときには匂いを感じてしまうところもある。絵本の魅力は,私たちの五感を自然に刺激してくれるんです。それは文字ばかりの教科書や専門書では経験できないことですよね。
[下山]なるほど,それが絵本の魅力ですね。
5.認知行動療法と子どもの世界をつなぐ
[下山]次に,もうお一人,話題提供をしていただく松丸未来先生にもお話を伺います。松丸先生は,認知行動療法の観点から絵本作りに関わって来られました。“子どもが安心を得る”という意味を込めて「あんしんゲット!の絵本」という絵本シリーズ5冊の原案作りと解説を書いておられます。認知行動療法というと,どちらかというと意識や知識に近いところから絵本にアプローチされていると思います。松丸先生にとっての絵本の魅力についてお話を聞かせてください。
[松丸]前川先生のお話は,絵本から広がる豊かな世界ということでした。私は,認知行動療法という,名前からして堅いものを,どうやったら子どもとつなげられるのかという視点でお話をしたいと思います。絵本はいろんなものをつなぐというお話があり,共通点はあるかと思います。つなぐということでは,自分のスタート地点は認知行動療法と子どもをつなぐツールになるものでした。
小さい頃から読んでいた絵本は,認知行動療法に馴染む媒体になるのではないかと思った。そして,親と子どもをつなげるかもしれないとも思った。大人になり,子どもの世界が分からなくなってしまっている心理職と子どもをつなげるかもしれないと思った。子どもの世界を絵本というものを媒介に,子どもの世界を知り,一緒に見てつながりたいという想いがあって絵本に関わり始めたということがありました。
[下山]私は,松丸先生と一緒に『子どものための認知行動療法』※4)といった書籍の翻訳をしてきました。そのような本の中では,子どもに認知行動療法を適用する際には,創造力(クリエイティビティ)が大切と強調されていたことを思い出しました。
※4)『子どものための認知行動療法ワークブック』(金剛出版)
⇒https://www.kongoshuppan.co.jp/book/b515056.html
6.認知行動療法の限界を超える
[下山]そもそも認知行動療法は実用的な発想が重視され,現実にどう適応するかという大人の論理で開発されてきた方法でした。その中で松丸先生としては,子どもために認知行動療法を役立たせるためには,以前からイメージの世界が大切と言っておられた。今回,松丸先生が認知行動療法の方法に基づいて絵本を製作された意図や狙いを教えてください。
[松丸]認知行動療法の介入テクニックは,有効性が実証されていて,しかも使い勝手がよく便利なツールです。私は,このようなテクニックを組み入れた絵本を創りたいという思いがありました。そこで,絵本の製作者としては,絵本作家の先生にお任せする際に,テクニックのポイントをお伝えして,そこからは「絵本作家さんの想像力をはたらかせて自由に使ってください。後はこちらで解説をつけるので」ということでお願いをしました。出来上がったものを読み,本当に豊かなものになったと思っています。ことばとして解説的な文章は絵本の本文には入らずに,絵本から伝わる世界を何よりも大切にしました。
[下山]そこには,ことばや行動を重視する“認知行動療法の限界”という問題意識があったということですか?
[松丸]絵本作りは,認知行動療法のテクニックがどう豊かに広がるかという,ある意味実験でした。認知行動療法の硬いイメージではなく,厚みのある,ふわふわしたものを創りたかった(笑)。これを子どもが豊かに使ってくれるかなと思う。「絵本の受け止め方は自由だよ」と子どもに伝えたい。自分としては,認知行動療法のテクニックが軸だけど,子どもと楽しむためにこの絵本シリーズを活用してもらいたいと思う。
[下山]まさに原作者の松丸先生と絵本作家さんの出会いがそこにあったわけですね。私も絵本として完成したものを見て,私も絵の力ってすごいなと思いました。絵本に触れて子どもたちが何を感じて,そこにどのような“つながり”が動き始めるか楽しみですね。認知行動療法の限界を超える試みという目論見が,そこにありますね。
7.トラウマからの回復を支援する絵本の力
[下山]ところで,前川先生も松丸先生も東日本大震災で被災した方,特にトラウマを受けた子どもたちへの心理支援をされてきた。トラウマは,地震などの災害被害だけでなく,虐待やいじめによっても生じます。どのように子どもたちに安心をもたらし,トラウマを越えて成長していくのを支援するのか。そのような支援の場において絵本を活用されたのではないかと思います。そのような経験を教えてください。
[前川]パッと浮かんだ2つのことについてお話ししたいと思います。一つは,園舎も何もかも津波で流されて,近くの老人ホームに避難していた療育所に支援にうかがうとき,必要な物資は何かをたずねたんですね。すると,はじめは遠慮していた園長先生でしたが,紙芝居がすべて流されてしまったのでなんでもいいので持ってきてもらえたらうれしいと言われました。特にほしい紙芝居はあるかと聞くと,何であれ子どもたちはきっと喜びますとおっしゃるのです。私ひとりで集められないので仲間に聞いていくつか持参しました。その中に,たまたま,その園で子どもたちによく読んでいた紙芝居があったんですね。
子どもたちだけでなく,スタッフもその紙芝居を見つけると涙を流しながら喜んでくれました。何度も何度も読むたびに,子どもだけでなく大人のスタッフたちも前向きになっていったといいます。園長先生は,「いつも通りじゃないときにいつも通りのものがあることがどれほど大切な意味をもっているか」,「いつも通りのものがあることにどれだけ支えられることか」ということをおっしゃられました。そうなんです。特に,発達障害の子どもたちは,変化に弱いところがあり,「いつもどおり」が安心や安全にも直結するぐらい重要。被害を受けて心身ともに脆弱になっていたところに,いつも読み聞かせてもらっていた紙芝居を,いつも読んでくれていたスタッフが読んでくれたという「いつもどおり」の体験により,そうした子どもたちはもちろん,それを読むスタッフまでも,非常にエンパワメントされたとのことでした。絵本ではないですが,紙芝居という世界が,絵や話のリズムを通して,子どもとおとなを五感を通して日ごろからつなぎ,それによる絆は震災という非日常的なトラウマティックな体験の中で心理支援的力を発揮したんですね。
8.トラウマ映像をことばにする意味
[前川]もう一つは,大人の,トラウマを経験した人の支援としているときのことです。トラウマを経験した人は過去を過去にできないことに苦しんでいます。過去を過去にしていくためには,実はことばが大切な役割を果たすことがあります。トラウマティックな体験のイメージがフラッシュバックすることで,心の傷は繰り返しえぐられ,痛みます。ですが,そうした体験を信頼できる人がいるところで,ことばにしていくんです。
常にふわふわしている「トラウマ」の記憶は,イメージとして,その人の今も未来も脅かすことがあります。しかし,その「トラウマ」を一つひとつことばにしていくんです。できたら,信頼できる人にひたすら傾聴してもらうんです。そうした体験によって,「トラウマ」の体験は,消えるわけではありませんが,イメージがささいなことで鮮明化して日常を脅かすことがなく,心の引き出しの中にしまえるようになっていくんですね。自分で開けなければ,引き出しから勝手に日常生活にでてこない記憶へと変化をしていくわけです。
“絵”や“イメージ”と“ことば”の関係は面白いですね。「トラウマ」がイメージという映像になって長い間過去にならないときに,ことばはイメージへのコントロールを回復させます。トラウマを扱った絵本には,いろいろな種類があります。その中には心理教育的なものもありますし,ことばにできなくて自分を脅かし続ける「トラウマ」体験を絵本の中の絵やことばの助けをもらって心の引き出しに収めていくのを助けるような心理支援的なものもあります。虐待をテーマにした絵本には,「どんな体験も,ことばにしていいんだよ」ということを導いてくれるものがあります。絵本は,そのようにしてトラウマからの回復の心理支援で使っていけるかもしれません。
[下山]なるほど。絵本というのは,多くの場合,絵だけでなく,そこにことばがある。そこにことばがあることに意味があるのですね。
9.子どもにとって安心できる場所として絵本
[松丸]私は,東日本大震災の支援は長期間継続したのではなく,短期間の支援だった。それでも,自分自身がフラッシュバックしそうなくらい鮮明に思い出す。そのときに一番感じたのは,「壮絶な体験をした子どもたちに自分が一体何ができるか。何もできない。ただ一緒にいることしかできない」ということだった。「結局,自分は東京に帰るし」とも思った。「では,自分に何ができるか。そっとそばに置いておけるものがあればいいかな」と閃いた。「ぬいぐるみ? いや,絵本もいいな」と思った。それで,「いつか絵本を作れたらいいな」と思った。
形になるまで時間はかかったが,10年経って,絵本を作ることができた。やっと10年前のあの子たちにそっと置いておきたいものができたと思う。「作ったんだよ」と見せつけるのではなく,置いて帰りたいものができた。それは被災した子どもたちだけでない。スクールカウンセラーをやっている中でも,トラウマ体験をして苦しんでいる子どもたちに会っている。そういう子どもたちの側にそっと置いておきたいという思いがある。その思いがある中で,岩手県に新しい子どもの図書館ができたという話があった。本を寄贈できるということもあり,やっと届けられると思った。そういう意味で,子どもの傍に置いておける絵本があればと思う。
[下山]トラウマの支援の中では安全な場所が大事ですよね。子どもにとっては絵本の世界は,安心できる安全な場所なのだろうと思う。松丸先生が安心できる場所として絵本を届けたいという気持ちがあったのはわかった。それにしても,実際に絵本を5冊も作ったというのはすごいと思う。その創造力は,どこから出てくるのですか?
[松丸]そんな大ごとではないのです。子どもと接しているだけで自分の中でイメージが膨らむというのがある。そのイメージを絵本作家さんに伝えた。東日本大震災で被災した子どもたちに傍にそっと置いておきたい絵本があればと思っていた。
子どもの心理支援で役立つ認知行動療法という方法もあるので,それを組み込んだ絵本を創りたいという私の気持ちを伝えて,私の中で出てきたイメージを物語として説明した。それが絵本のストーリーの原作となった。そこに絵本作家さんが広がる世界をつけてくれた。自分も子どもと接して世界が広がったし,絵本作家が広げた世界とも自分の世界がマッチした。
10.絵本を媒介として心理職のイメージを広げる
[下山]なるほど,前川先生も松丸先生も,東日本大震災などのトラウマからの回復支援においてさまざまな「絵本と心理士の出会い」があったわけですね。そこに,子どもたちとのいろいろな交流があり,心理士もイメージが広がりますね。そこから松丸先生は,絵本作家さんとの交流を広げた。
[松丸]そうです。絵本作家さんの感性と心理職の感情は,あまりズレがないかなと思いました。絵本作家さんの世界は,本当に豊かだと思う。しかし,一緒に絵本製作の企画を練る中ではコミュニケーションをとれていた。頭の中に広がっているイマージネーションについて,ことばを通して絵本作家さんとコミュニケーションを取れていた。
[下山]なるほど。8月28日(日)のシンポジウム当日は絵本作家でもあり,画家でもある長谷川知子先生にもご登壇をいただきます。また,絵本の編集者である横山雅代様からもお話をいただきます。絵本作りの専門家と心理職の皆様が交流し,子どもを支援するイメージの世界が広がるといいなと思います。私がそのイメージの広がりについていけるかはわかりませんが(笑),楽しみにしています。
心理職などの支援者だけでなく,子育て中の保護者の多くの皆様にご参加いただけます。支援者の皆様は,ぜひお知り合いの保護者の皆様に本シンポジウムについてご周知をいただき,ご参加をお誘いいただければ幸いです。
■デザイン by 原田 優(東京大学 特任研究員)
■記録作成 by 北原祐理(東京大学 特任助教)
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◇編集長・発行人:下山晴彦
◇編集サポート:株式会社 遠見書房