![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172903127/rectangle_large_type_2_7467d5f13931018e4c19612d117c5700.jpg?width=1200)
【カミーノ巡礼記 #1】_「わたしの人生を変えた旅」のきっかけ
2/3(月)立春
今日から暦のうえでは、春の訪れ。ここから新しいエネルギーが動き出すようですよ。わくわくしますね。
春を待ちわびて土の下でうきうきしている植物たちのように、わたし自身も春を迎えるよろこびに胸が自然と高鳴っています。そんなわけで、今日から気持ちをあらたに旅のふり返りを書き記していきたいと思いました。
昨年9月、10月の2ヶ月にわたり、壮大な旅に出ていました。そんなに長い時間、日本を離れるのははじめてのこと。わたしにとって、「人生を変えた旅」といっても過言ではないほど、すごく濃密な時間を過ごした日々でした。
立春を迎えて、今日がそのはじまりにぴったり。早速、あの日の旅を思い返しながら、もう一度旅をするような気持ちでふり返っていきたいと思います。
1.なぜ、旅に出ようと思ったのか?
旅のきっかけというものは、意外なところからひょいと、思いがけずやってくることがありますね。スペイン巡礼の旅のきっかけは、ある1冊の本との出合いからでした。
2019年1月、知り合いを介して星よみのyujiさんを知ることになりました。そこからほどなくしてyujiさんが全国を行脚する「ゆじたび」に出かけることを知り、その企画に応募。あれよあれよとセッションを受ける流れになったんですね。(そのとき、阿蘇の押戸石へyujiさんをご案内するという提案が採用されました!)
そのとき、yujiさんがどんな方も詳しく知らず…。お会いするのにそれでは失礼じゃないだろうかと、思ったんです。少しでもご本人の人となりを感じたくて、ご著書を事前に読んでみようと買い求めたのが、「めくるだけ聖地巡礼 POWER BOOK 星の巡礼 カミーノ編」という1冊の本(現在、書籍は完売。電子書籍のみの販売となっているようです)。
この本に出合ったことが、まさに衝撃! 本を読みながら涙がとめどなく流れ、魂がふるえるほど感動したんです。心をわしづかみにされた本でしたね。この時はじめて、サンティアゴ巡礼の道が北スペインにあることを知り、私の好奇心が発動。行ってみたい! 歩いてみたい! いつの日かかならず、スペイン巡礼をやってみたいと思いが募りました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172903149/picture_pc_a076f81ea9330afe07c67d0bd4112028.jpg?width=1200)
2.サンティアゴ巡礼(カミーノ)ってなあに?
北スペインの西に「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」という場所があります。ここは、キリスト教三大聖地のひとつで、今から1000年以上も前に星の光にみちびかれて、聖ヤコブというキリストの最初の弟子である人物のお墓が見つかった場所とされています。
その聖地をめざす旅がサンティアゴ巡礼(カミーノ)なのですが、じつは巡礼道はヨーロッパ中にあって、イギリスから続く「イギリス人の道」や、ポルトガルの首都リスボンから続く「ポルトガル人の道」など主要なもので7つ。昨年わたしが歩いたのは、その巡礼道の中でも一番メジャーとされるフランスのサン=ジャン=ピエ=ド=ポーからピレネー山脈を越えて全長約800㎞を歩く「フランス人の道」。
800㎞って簡単には想像できない距離ですが、日本でいうと東京タワーから出雲大社(島根県)までが約820㎞。東京タワーから本州の最先端、大間崎(青森県)まで約770㎞。なんとなく想像つきましたか? 日本でいうと本州の長さが約1500㎞なので、半分くらいの距離を歩く感じですね。そう考えると、まあまあ長いでしょ。
そして、これがただ歩くだけならまだしも、バックパックに荷物をつめてそれを背負って歩く旅なので…普通の海外旅行とはわけが違います。少しは興味を持ってもらえましたか?
2019年に出会った1冊の本をきっかけに、こうしてわたしはカミーノへ導かれていったのでした。
つづく…
いいなと思ったら応援しよう!
![ine_tabi_33](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/169026721/profile_964a81b5805b7fcfc6c7f689d43a41a4.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)