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アニメーションを一人で作りきるために
アニメーション映画をつくろうと思い立ったはいいものの、共同で制作してくれる助っ人などいないし、一人で膨大なコマ数の絵を描き切れるとも思えないです。でも、最近のデジタルの力で何とかなるのではないかな?と思っています。
パラパラマンガを毎回同じ速さで見せるには
ノートのすみに描いたパラパラマンガ。手でめくる速さはまちまちで、超早送りになったり、止まってカクカクした動きに見えたりしますよね。これをデジタルで制御したら毎回同じように見られるはず。その狙った通りの動きを再現するために設定するのがフレームレートです。
アニメーションを映像で人に見せたいなら
フレームレート(fps)とは一秒間に何コマ再生するかを示す単位で、この値が高いほど滑らかで、低いとカクカクした感じの映像になります。値が高いほどたくさんのコマが存在し、低いほどコマは少なく描く絵の枚数も少なくなり省エネになります。動かした絵を映像で人に見せたいなら、まずはフレームレートというものを決めなければなりません。
フレームレートの値で何が変わるのか
初めた頃は、フレームレートに惑わされて動きを作り直すことが何度もありました。たとえばこのアニメーション。24fpsで作ると動きがヌルッとしてジェットコースターらしくなかったので、8fpsで作り直したところ絵のラフな感じとマッチして良くなりました。
ただ、一番前方のレールの車両の動きがカクカクしすぎに見えて気になりだしました。この部分だけは24fpsで作った滑らかな動きを使いたくなったので、同時に8fpsと24fpsのいいとこ取りはできないものかと真剣に試行錯誤を繰り返していました。今なら解決策は浮かぶのですが、そもそもよく見たら気にはならない程度なんですね。当時は試しすぎで視覚がおかしくなっていたのかもしれません。
求めていた滑らかな動きとはこれぐらいです。正確な再生は期待できませんが、たいして違わないのはわかるかもしれないです。
とにかく、フレームレートの値は、アニメーションをどんなテイストに仕上げたいかを念頭に置いて選ぶものだとわかりました。
それにしてもなぜ、一部のカクカクした動きだけがが気になったのでしょうか?
たぶん、目の錯覚でごまかしやすいモノの大きさや構図の位置や質感などが関係しているのかもしれません。目は錯覚を利用して映像をとりこんでいるらしいのですが、その話題はまたいつか。