自信を持って線を描けば相手に伝わる絵が描ける
これは60代の男性が初めて描いたクロッキーだ。
彼は自分を信じて確信を持って線を描いていた。
すごい集中力だった。
手の厚み、指の太さが表現されている。
それぞれの指の形、長いシワ、短いシワの表情を丁寧に描き分けている。
アタリは付けない。消しゴムも使わない。
この線で決めようと思って描くのだ。
間違えても良いから自信を持って線を描くのが大切だ。
よく観察をして自分が正しいと信じた線を引く。
間違えていたら直せばいい。
でも初めから間違えていると思いながら描いてはいけない。
自分が信じていない線には
集中力の無さ、覚悟のなさ、自信のなさが現れている。
スポーツでも腰が引けてたら力がでないのと同じように
気持ちが引けていたら力のある線は描けない。
それ見る人に伝わって、中途半端に見えてしまう。
下手でも思い切り描いた線には確信があってみる人に訴えかける力がある。
間違えていても説得力がある。
絵が下手でもプロでやっていける漫画家や画家がたくさんいるのは
線にかける責任感が違うからだ。
客観的に正確な線より自分の主張がある線に人は心を惹かれる。
間違えを指摘されることに怯えてびくびくしながら描いた線に、人を惹きつける力は宿らない。
経験がないことに逃げてはいけない。
技術がないことを言い訳にしてはいけない。
自分を信じて描いてほしい。