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丁寧に写真を撮る練習を始めた【初心に返るその1】

※これは私が始めたばかりの練習で、サボりそうになった時に読み返す用のメモ

フィルム時代を知る人は思い出して欲しい
当時今ほどシャッターをバシバシ切っていただろうか?

135フィルムは12枚撮り・24枚撮り・36枚撮り
120フィルム通常巻きで6×6は12枚撮り
4×5なんていちいちフォルダー差し込んで1枚づつ撮る
かつて住宅メーカーのカタログ撮影してる時など、一日に6カットとか言われるとブチ切れてたww
当時に比べると恐ろしい程にカメラのシャッターが軽くなっている

手間を増やし、考えてシャッターを押す癖を思い出させる

可能なら単焦点のマニュアルフォーカスのレンズがいい。マニュアルフォーカスを使い手間を増やすことで、デジタルになり何も考えなくても押せちゃう様になったシャッターボタンを、一拍おいて考えてシャッターを押す感覚を取り戻す。

初心者は35mmや50mm
それに慣れてる経験者は敢て苦手な画角のレンズで練習する

特殊過ぎて参考にならないが、私の本業の建築写真では15mmとか超広角レンズを使う事が多い。そこで、建築を撮るには画角が狭すぎる35mmレンズで敢てフレーミング、画面構成を意識する練習を開始した。

スナップには便利な画角だが建築を表現しようと思うと、連続したパターンを切り取ったよく見る擦り倒された表現になっちゃう使いにくい画角… でも嫌いな画角でそれなりの写真を目指すには、近寄ったり、離れたり、しゃがんだり、中腰になったり、登ってみたり、色々動く必要がある。

プロとアマチュアの差って?

プロとアマチュアの大きな差の一つは背景(抜け)を気にしているかどうかだと思う。絞り開放でモデル撮影する時だって背景の色や物には気を付ける。あとチューチュートレインのように上下左右に動き回る…

書いてて気づいたが本業ではよくチューチュートレインしているが、趣味のポートレート撮影ではまったくチューチュートレインしていなかったww
ポートレート撮影はアマチュアなのだ

フレーミングを考える

近景・中景・遠景の関係性を考え場所を探したら、チューチュートレインしてそれらの重なりが良い塩梅な位置を探る。それを見つけたら、こんどはカメラでどう切り取るのかフレーミングを考える。露出を失敗してシャッタースピードを調整しもう一度シャッターを押したりする時があると思うが、何も考えてないとそれら前後のフレーミングは動いているが、ちゃんと考えて撮るとその差異が少なくなってくる。

あ~広角で撮りたい
撮って出しだと暗雲が写せない…PLフィルター欲しい

更にハードルを上げる

  • 擦り倒されたパターンの切り取りは極力避ける

  • フィルム時代の様に撮影コマ数を敢て制限し、露出や構図をよりシビアに考えてみる

  • RAW現像に頼らず、撮って出しのJPEGで勝負する

つまらない絵でいい

それらで撮った写真はたぶんつまらないと思う。
だがそれで良い!
慣れない画角で練習する事により、慣れた画角では考えなかった位置取りや構図を発見できるはず

そう思い初心に返り練習に励む私


初心に返り練習しようと思ったきっかけ

チャンスを生かせなかった

繰り返すが私は建築写真家で趣味で下手なポートレートも撮っている。そんななか大好きな建物で大好きなモデルさんで撮影するチャンスを得た。
と言っても、その建物が2年後に開業100周年を迎えるので、建物愛が激しい私に動画とスチールを撮って欲しいという有難い申し出があり、打ち合わせ時は大ホールが空いているとの事だったので、仕事も本決まりで無い状態なのに強引にモデル連れ込んだって感じ…

あまりにも自分の下手さを痛感し、落ち込んだ

広い建築空間を表現したい中でモデルの存在感も出したい、だがモデルがメインではなく、あくまでも建築がメインでなければならない

さすがにガッツリと照明を組む余裕は無いのでハンディストロボ直焚き、もしくは感度上げての撮影だったのだが、この10年で一番落ち込んだ。
モデルメインのよく見る広角でパースを付けた擦られまくった表現以外を模索しようとしたが全て半端になってしまった。

何故35mmで練習してるか

  • 開業100周年イベントの展示の写真の依頼

  • その建物が「docomomo Japan 日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定された時メイン展示を任されたので、その時に純粋な建築写真としての作品は表現しきってしまっている

  • 表現として人物を入れようと思ったが 建築7:3人物 くらいの存在感の表現が分からない

  • 今回は 建築5:5人物 と考えてしまい、全てが半端になり落ち込んだが、人物もいけて建築もギリいける35mmで良い絵が撮れるようになったら何か見えてくるのでは

一応プロとしての明確な目的があるのです。

この時の敗因

打合せ・館内でのドローン飛行テスト・プレゼン用のスナップ動画撮影・趣味のモデル撮影を90分でこなしたが、今後の企画のプレゼンに使える絵の撮影などは忘れた。下見の下見段階の打ち合わせやテストだったが、浮かれた結果がこれだ。

重ねて言うが私がこの企画で撮る必要があるのは、モデルメインではなく建物がメインなのだ

でも大好きなモデルも撮りたい… 迷走は続く

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