ジャック・アマノの“アメリカ NOW” 「気が滅入るニュースが続く中、イリノイ州の感染増加率は低下」
今日は火曜日。アメリカに到着してから7日目。自己検疫6日目。
先週出た”アフガニスタンのアメリカ兵を殺したタリバンにロシアが懸賞金を”というニュー・ヨーク・タイムズのスクープをテレビが盛んに後追いしている。これでドナルド・トランプ大統領は窮地に追い込まれる?
「ロシアの懸賞金問題について、ホワイトハウスは共和党員たちに説明」
というシカゴ・トゥリビューンの記事
「その情報は聞かされてない」と大統領は主張しているが、ロシアに対して抗議のひとつもしない姿勢を問題視して、軍と軍人の家族の支持が失われる可能性、決して低くないかも。
警察の残虐行為や人種差別が大きな問題となっている中、アイフォン用の今時の自己防衛アプリがちょっとした注目を集めている模様。電話機に話しかけて検索とかをさせるシステム=Siri(シリ)に、「警察に止められようとしている」と告げると、稼働させていた音楽アプリなどが自動的にストップ、電話のカメラが録画を始めたり、あらかじめ設定しておいた連絡先にメッセージが送られたりするよう、”ショートカッツ”を使って設定するらしい。ジョージ・フロイド氏の一件などから、警察官との接触を映像や音で記録に残そうっていう自己防衛の考え方が広がっているってことらしい。
またしても子供がガン・ヴァイオレンスの犠牲に。シカゴのように犯罪が減らない都市があるのに、今のアメリカでは警察の予算を削減する動きが何やらトレンドのようになっている。大丈夫か?
シカゴの新聞=シカゴ・トゥリビューンによれば、アメリカで3番目に大きな都市の南側で昨日、クルマに乗っていた3歳の女の子が撃たれた。彼女は命を落とさずに済みそうだが、先週末にクルマで移動中に並びかけてきたクルマから突然撃たれて1歳の男の子が亡くなり、自宅の中で遊んでいた10歳の女の子が流れ弾で命を落とす事件があったばかり。「なぜシカゴでは子供ばかりが銃の犠牲者に?」と思っていたら、10歳女児のケースはギャングの抗争によるものだった。女の子の父親を待ち伏せしていたギャングが家の前で銃を乱射。そのうちの一発が彼女に当たってしまった。何をしている父親なのかはわからないが、罪のない子供が巻き添えに。やるせない。
スーパーの通路の床に一方通行のサインが。ソーシャル・ディスタンズをみんな十分取って買い物している。ベーコン/ハム/ソーセージがズラリと並ぶセクションにいた女性もスポーツ用(?)、柔らかな素材のフェイス・カヴァーを着用。
気が滅入る事件が多いが、イリノイ州の新型コロナ・ウィルス感染増加は、6月半ばから毎日1パーセント以下に留まり続けている。今日、買い物に出かける際、この情報が少し気持ちを少し和らげてくれた。昼間のスーパーは混雑していなかったし。
しかし、アメリカ全土を見ると7日続けて新感染者が30,000人オーヴァー。まったく危機を脱する方には向いてない。ウィスコンシン州、ミネソタ州、アイオワ州など、自分がこれから行く予定の州の数字が気になる。
以上 6月29日 第5回終了