昨日と今日と明日 3日以内の幸福方程式
反省したいなら、昨日だけ。
今日やることだけ考えて。
心配するのは明日まで。
「昨日」と「今日」と「明日」
私たちが考えるべきは、もしかするとこの3日だけかもしれません。
(ひょっとすると、3日でも長すぎるかもしれません)
今回は、ふと思いついた「3日以内の幸福方程式」について、紹介します。
幸せだった国の住人、ブータン人が失ったもの
ブータンという国があります。
かつては、幸せの国、と呼ばれていました。
国民の幸福指数がとんでもなく、高かったからです。
『ブータン、これでいいのだ』という本を読むと、その理由がなんとなく見えてきます。
幸せだったブータンの人々は、「昨日」より昔のことを顧みませんでした。
「明日」より先のことを、心配したりはしませんでした。
そして、今日、帰ってから過ごす家族との時間だけを、生きがいにしていました。
来週や来月の予定はたてません。
過去のことも失敗も、あまり気にしません。
ブータンの人々は、「先のことはわからない」と考えていました。
ブータンの人々は、失敗した人を、長く責め続けることはありませんでした。
それが、ブータンの人々が幸せだった理由の一つではないか、と言われています。
しかし、現代の様々な制度や電子媒体が持ち込まれたことで、犯罪率は上昇、「ブータンは変わってしまった」と言われています。
現代の保険や借金の制度は、未来を見通して計画をたてなければなりません。
SNSには、過去のツイートが永遠に残り続けます。
そして、ブータンという国は、「幸せの国」ではなくなってしまったようです。
今ここにない「過去」と「未来」に苦しめられる
私たちは、はるか昔の失敗や、遠い未来の心配で、たびたび不幸を感じます。
嫌なことを思い出したり、将来を不安に思ったりします。
ときには、苦しさに耐えられなくなって、命を絶ってしまうこともあります。
まだ訪れていない未来や、過ぎ去った過去に、殺されてしまうんです。
心理学が言う、「今、ここ、この瞬間」
心理学の本には、「今、ここ、この瞬間」だけを考えることで、幸福になれる、といった類のことが書いてあります。
だけど、それはとても難しいことです。
今、ここに何もなかったら?
今、ここが苦しみに満ちていたら?
そもそも、私たちは過去を反省して、未来に生かす生き物です。
「今、ここ、この瞬間だけ」を生きられるのは、限られた一部の人です。
生まれつき、そういう性分の人。
今の自分を捨てられる人(変幻自在な人)。
無邪気な子供・動物だけです。
せめて、過去の幸福な時間を噛み締めていたい。
未来に希望を持っていたい。
「今、ここ、この瞬間」を生きるために。
そう、私は考えます。
最小で最大の「3日間」
昨日、今日、明日。
この3日で生きることは、一番簡単な幸福の作り方です。
昨日1日を振り返れば、ほんの小さなことでも、嬉しいこと、いいことが思い出せるでしょう。
嫌なことや辛いことがあっても、遠い過去の出来事より、数多くはありません。
明日1日の未来は、不安になるほど長い時間を持ってはいません。
今日より少し幸せな未来を想像することも、難しくありません。
いっそ今日1日を、明日の幸せのために使うのも、悪くないかもしれません。
もちろん、今日1日だけのこと、さらにいうなら、「今、ここ、この瞬間」だけを考えられるのなら、こんなに幸せなことはありません。
だから、まずは今日から前後1日、全部で3日以内のことだけを考えます。
3日だけが難しいのなら、1週間や1月でもかまいません。
週間手帳1ページ、もしくはカレンダー1ページ分のことだけに絞るんです。
もちろん、過去の楽しい思い出は、存分に振り返るのが吉です。
未来の楽しみな出来事を、あれこれ妄想・想像するのも楽しいものです。
うっかり嫌な考えに遭遇してしまったときは、「昨日、今日、明日!」と唱えてみましょう。
きっと、前よりたくさんのことができて、だけど穏やかで、幸福を感じる日々が、訪れます。
私は早速、今日から試してみようと思います。
よかったら、ご一緒しませんか?
エイでした。
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