人気NO.1 勇美の融合 クワガタ
昆虫ファンの皆さんの好みは非常に多様なものがあるんですが、その中でも子供さんから大人まで非常に幅広いファン層をもつのがクワガタです。クワガタは種類も非常に多様でそれがコレクター魂をくすぐる様です。特定の種類のクワガタが入荷すると、ほぼ瞬時に即買いされる方もいらっしゃいますね。
体長を競う
日本で最大級の大きさのクワガタはオオクワガタ。これを自分でブリーディングして大きなクワガタが育つのを競っている方々がいらっしゃいます。クワガタのような昆虫の個体のサイズを大きくするためには「栄養」と「遺伝」が重要ファイクターと言われています。さらにクワガタを大きな成虫を育てるためには「大きな幼虫」を育てるのが鍵になるそうで、菌糸ビン(オガクズが菌糸によって分解され 幼虫が栄養を吸収しやすくなる)やら「優良血統」と言われる大型化実績のある血統にこだわったりされてます。GSP血統だと80mmオーバーが3割出るよー、とか、久留米血統が熱い、とか。
これまでに野生での最大個体の記録は山梨県で採集されたた76.6mmの♂成虫(1981年)。飼育下の最大個体は、クワガタ専門誌で発表された92.7mmの♂成虫(2021年)だそうです。もうね80〜90mm超えたらこの「黒いダイヤ」を求める鬼のようなマニアが目を光らせる世界でございますよ。値段も青天井のうなぎ登りです。
いんどねし屋ではジャワ島やスマトラ島で採取された大型のオオクワガタ類の標本や透明レジン標本キーホルダー等を取り揃えてお待ちしています。
美しさを競う
海外のクワガタに目を向けると非常に美しいクワガタも多数います。インドネシアのジャワ島西部に住む固有種でオウゴンオニクワガタ(Allotopus rosenbergi)というクワガタがおります。身体全体が黄金色に輝くそれは美しいクワガタでサイズも8cm大位までの大型の個体がおり、非常に人気が高いクワガタです。大型で黄金色の美しい華やかな個体は入荷するとすぐに売れてしまいます。
このクワガタ、育成環境で湿度が高いと身体の色が黄金色から黒っぽく色が変わります。これは実は業者さん泣かせでしてね。黄金色だからこそ高値で売れるところがありますんで。ですから出荷前に体色が黒っぽかったらお日様に当てて身体を乾かしたり、既に死んだ個体でしたらオーブンで短時間熱して水分抜きして黄金色復活させる裏技なんぞもあるそうです。いやはや、人間のお陰で君たちも大変よな。。
ちなみにこのクワガタ、名前に「鬼」がついている割には性格は優しく、争いは好まないので甲虫類同士の対戦だと逃げてしまう事が多いんだそうです。ところが、一度、戦うと決めると元々の大顎や脚の力は非常に強いのでとたんに勝ちを決める!男だねぇ。高倉健的な感じで喧嘩を売られても耐えて耐えるが、一線を超えるとケンカにめっぽう強いあなた、「黄金鬼鍬形」お一ついかがですか?
カッコよさを競う
クワガタのカッコよさと言うものはそのサイズや身体の特徴等いろいろとあるんでしょうが、クワガタをクワガタならしめるあの大きな顎も外せないところですよね。実はこのクワガタの大顎の部分だけ異常に長く大きく進化した種がおります。インドネシアでしたらホソアカクワガタ属(Cyclommatus)で大顎の長さや身体色の美しさ等で人気です。その中でもですね、特にメタリフェルホソアカクワガタ (Cyclommatus metallifer) と言うのがおります。これ大顎が長いのなんの、身長の半分以上は大顎という正に大顎に人生かけて特化したのがおります。「えー、いくら大顎が人気だからって、他の巨大クワガタの大顎とって来て接着剤でつけたらダメでしょよ?ん?でも継ぎ目見えないねー」とか誤解する位の長さ、デカさです。「大顎命」、「大顎しか勝たん」方のベストパートナーとしてのクワガタ選びはこれで決まりでしょう。
色や模様を競う
いや世界は実に広いです。クワガタでも日本の個体のような黒、赤系の色の他にも前翅の部分だけ黄色系や赤色系のものとかもおります。ツヤクワガタ属(Odontolabis)はその代表選手で、スマトラ島等を中心にして分布しています。前翅の色はほぼ全体が黄色系、赤色系の色の個体が有名です。その他にも頭部の中央の一部分が赤や黄色に色づく個体もおり、この辺は映えるので図鑑などにもよく載っています。ただ、同じ種でも多くのバリエーションがありまして、全身黒の地味めのもの、前翅の半分位が黄色で後は地の黒色のものとか様々です。つまりですね、黒地の身体の一部に黄色系、赤色系の色が出るんだけど、でない子すらいる。でも商業マーケットには前翅などに黄色・赤色系がでてる映える子が出てるよ、と。
フタマタクワガタ属 (Hexarthrius) も黒地の身体にちょっと赤色や茶色の前翅が映えます。また大顎の先が二股に別れている特徴がこのフタマタクワガタの名前の由来です。それプラス、このクワガタの仲間は大型種が出やすいと言うのも人気の秘密かも知れません。
最後にクワガタなんだけど身体に模様がついてるめずらしいクワガタをご紹介します。その名もゼブラノコギリクワガタ(Prosopocoilus zebra)。これは別名タテジマノコギリクワガタとも呼ばれるそうです。雌雄に関係なく前翅と胸部にオレンジと黒の濃い縦筋が付いてます。これクワガタファンの方の中には「俺は私は腹側の方が好きなんだよ!」と言う方もいますんでコメントしますが、腹側には模様「ありません」。黒地の色一色の普通のノコギリクワガタです。はい。説明戻ります。それで、背側の模様ががシマウマみたいとの事でゼブラの名が付いてます。ノコギリクワガタ類では最も美しいクワガタともいわれてます。
「日曜日よりの使者」や「白黒つけるぜ!」の名セリフ(?)で有名(??)な「ゼブラーマン」ファンの皆さんもお一ついかがですか?「このまま どこか遠く 連れて行ってくれないか」と思うあなた、このゼブラのレジン標本キーホルダーと旅しませんか?このゼブラ、現地採取業者さんによると、近年はなかなか採れない希少種化してきているそうですよ。。
今回も、最後までお読み頂きありがとうございます。