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マカラサンクランティ

マカラサンクランティまたはマギまたは単にサンクランティは、ヒンドゥー暦の祭りの日であり、神スリーヤ(太陽)に捧げられています。サンクランティは毎年グレゴリオ歴歴による1月の14日に行われています。インドの他の祭りはヒンドゥー一暦によって日時が変わりますがこのマカラサンクランティだけ日時変わらず毎年1月の14日に行われています。

マカラは山羊座で、サンクランティは移動を意味します。つまりこの日から太陽が山羊座星座に移動します。この日から日が長くなり、夜が短くなっていきます。そして気温も少しずつ暖かくなっていきます。

インドは農業国です。なので大体のインド祭りは季節との関係があります。このマカラサンクランティも収穫祭です。

他の呼び方:  

マカラサンクランティは他の呼び方あって、南インドでポンガールとお呼び、北インドのパンジャーブ州でロハリ、東インドでビフをお呼びます。

サンクランティの料理:

サンクランティは収穫祭で昔の農家たちは農場を収穫し、さまざまな野菜を使って特別な料理を作って食べていました。未だにマハラシュトラ州やカルナトカ州でサンクランティの前の日に色んな野菜を使った料理を食べられています。

マカラサンクランティは色んな呼び方ありますがこの日に食べるものはインド全土で同じだと思います。この日にごまとジャガリのお菓子「ティルグルチッキ又はティルグルラッドゥ」を食べる習慣あります。ティルはごまを意味し、グルはジャガリを意味します。チッキとはナッツ、ジャガリで作った薄い四角お菓子です。人はそれぞれ自分の好きな形にしてごまとジャガリを食べています。そして家族やみんなに配って「ティルグルレーロ、オールミータボーロ」と言います。この話の意味を「過去の苦い思い出を忘れて、このごまとジャガリの甘いものを食べて、いつも仲良く優しくしてくれて」と言う意味です。

なぜごまとジャガリのお菓子食べる:

ごまとジャガリをあたたかい性質を持っていますなので冬にごまをたくさん食べると体を内側からあたたかくなります。ごまは脂肪酸、タンパク質、ビタミンが豊富です。そしてジャガリーは砂糖より健康的で、ビタミンB、マグネシウム、カリウムが豊富です。2つ合わせて冬に食べると寒い冬に体が内側から暖かくなります。

黒服着る:

ヒンドゥー教で黒服着るのは良くないと思われています。特に祭り、結婚式、聖なるセレモニーなどで真っ黒な服を着るのは良くないと思われていません。ですがこのマカラサンクランティ祭りの日にだけ黒い服着ても大丈夫です。なぜなら黒い服は熱を吸収するからです。

州によるお祝い方法:

①グジャラート州
グジャラート州で大きな凧祭りがあります。みんな色んな可愛いタコを揚げられてこの1日を楽しみに過ごしています。

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②パンジャーブ州
パンジャーブ州でで焚き火を作って、それにピーナッツ、ティルグルチッキ、ジャガリ、ごま、その他の食べ物を投げたり、歌ったり、踊ったりしています。

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③マハラシュトラ州
マハラシュトラ州でジャガリとピーナッツ粉末が入ったローティを食べられています。そしてティルグルチッキやティルグルラドゥーを家族やみんなにくばって「ティルグルギャー、ゴールゴールボーラ」と言います。その意味は、ヒンディー語と同じく「過去の苦い思い出を忘れて、このごまとジャガリの甘いものを食べて、いつも仲良く優しくしてくれて」という意味です。

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④アサーム州
アサーム州でもパンジャーブ州と同じく焚き火と作ってそれにごまを入れます。ティルグルチッキやティルグルラドゥを食べられて、お祈りしています。そしてファイティングなどの伝統的なアッサムのゲームも行われます。

⑤ビハール州とジャールカンドー州
ビハール州とジャールカンドー州でダーヒチューラ(ヨーグルトにライス混ぜる)、キーチュリ、ティルグルラッドウラドゥを食べられています。

州により文化とお祝い方法が異なっていますが食べ物はどこでも同じくごまとジャガリーを入ったお菓子を食べられています。私も今年日本でティルグルチッキを作ったんです。これで日本でも少しマカラサンクランティの気分を楽しめることができて嬉しいです。

皆さんも「ティルグルレーロ、オールミータボーロ〜」
これからも過去の苦い思い出を忘れて、このごまとジャガリの甘いものを食べて、いつも仲良く優しくしてくれてね〜

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