実質的な経営者と会う
前回の続き
10月2日にインド人から、現在の経営者と会うために呼び出しを受けました。
場所は前回と同じ近所のショッピングモール。
このモールには、喫茶店など落ち着いた場所があるのではなく、10人くらいが座れるテーブルと椅子が準備してある休憩スペースがあるだけ。 おばあちゃんたちが、買ったジュースなどでのどを潤したりしている様な場所です。
こんな場所で会うのはどうかな、と思っていたところ、インド人も同様に考えたらしく、近所のマクドナルドへ急遽変更となり、歩いてきたインド人を車に乗せてマクドナルドへ。
若い!!
先に着いて席で待っていると、先方が到着。
実質的に仕切っている人は「若い」、とは聞いていましたが、実際に見てみると本当に本当に若く、儲かっている店舗を売るというようなむつかしい決断をこの年齢でできるのか、と正直関心しました。
店舗売却など様々なことを聞かせてもらう
ここで先方からいろいろなことを聞きました。
お店の歴史
なぜ今回この店舗売却するのか?
なぜ私を選んだのか
などなど
店舗売却の理由
最も知りたいことの一つである、「この店を売却する理由」は、彼の考える今後の方向性に、この店舗は少し合わないから、ということでした。その為に一部を売却し身軽にしておきたいということ。(要は少し手に余るということ)。
詳しく話を聞いてみると、東京や軽井沢にも店舗があり、また自社工場も持っているということで、私が思っていたよりもチェーンの規模は大きいようでした。
前にも書きましたが、このカレーチェーンは、ほかの外国人経営のカレー店とは異なり、メニューやインストアマーケティングに努力が見られ、事業規模は小さくはないかな、とは思っておりました。
しかしここまでの規模でやっているとは想像しておらず、本当に驚きでした。
なぜ私を?
なぜ私を選んだかについて、これも大きな謎でした。
儲かっているのであれば、私が受けたオファーよりも高値で売れそうなもの。
それを聞くと、やはり雇用の継続の観点からでした、当該インド人およびインド人家族の日本における生活を守るため、店名や経営者が変わっても、このお店ををカレー屋さんとして継続して欲しい、ということで、それを確実に実施してくれる、またこのインド人の紹介であるということで、私に売ってくれることになったとのことでした。
聞けば、この2人は結構仲が良かったようで当店2人でスーパー銭湯に行った時の写真とも見せてもらいました。
そういう関係性があったので、雇用を継続してほしいようでした。
理解はできたが納得感はビミョー
この店舗を売却する「理由」についてはわかりましたが、正直「納得」感はいまいちでした。
売ってもらう側ですし、私は先方の会社の人間ではないので、彼の売却の「ストーリー」について納得する必要はありません。
しかし、儲かっているのであればそのままやってキャッシュカウのように扱ってけばいいののに思いました(手もかかってないんだから)。
しかしこの「納得できない」という感性は、イコール何か落とし穴があるのではないか、という警報音で注意深くなれるので、大事な直感ではないかとも思いました。
とりあえず店舗ごとのPLを見せてほしいということを要望して、lineを交換しその日のミーティングは終えました。