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愛を信じたい

この星が何処へ行こうとしてるのか
もう誰にもわからない
権力と権力のSee-Saw-Gameから
降りることさえできない

人は一瞬の刹那に生きる
子供は夢見ることを知らない

昨日の絵の具で
破れたキャンバスに
明日を描く愚かな人

売れるものなら
どんなものでも売る
それを支える欲望

恐れを知らぬ 自惚れた人は
宇宙の力を悪魔に変えた

君を守りたい ただひとりの
君を守りたい この手で
愛を信じたい 人の心の
愛を信じたい いつの日か

いつか子供達にこの時代を伝えたい
どんな風に人が夢をつないできたか

~浜田省吾「僕と彼女と週末に」~

自らの本質について、本当の意味で考えはじめたのは、叶えたい夢がすべて叶った時からである。

その瞬間から、何に向かって生きてゆけば良いのか。

これがわからなくなったのである。

九年前のことである。

だから、あれやこれやと自らの方向性を探しはじめたのである。

そうすると、自らの生きる世界の
構図が見えてきたのである。

悪魔的な価値観に染まった、
世界の仕組みを垣間見て、
夢も希望もまったく無くなった
のである。

これまで自分が良かれと
やってきたこと。

そのすべてが、悪に加担する
ようなことであった。
この事実に気づいてしまった
からである。

そして、この絶望的な世界に、
そもそも、自分が、
「なぜ生を授かったのか」

これを考えるまでに至ったのである。

結果、凡庸な善人よりも、
狂気に満ちた悪人の言葉の中に、
自らの思いを発見したのである。

「人類に役立とうとする者は誰も、
世界に対して虐待を行う結果に
終わる」~オルダスハクスリー~

そして、より苦悩が深くなった
わけである。

いったいどう生きれば良いのか。
皆目わからなくなったのである。

しかし、闇の住人の言葉は、
本質を突いている部分があり、なおざりにはできないのである。

「あなたが間違いなく改善できる、
宇宙の中のただひとつの場所が
ある。それはつまり、あなた自身の
ことだ」~オルダスハクスリー~

自らの場所~ではこれをいったい
どのように、どこを改善すれば
良いのか。

これを自問自答したのである。

闇の住人は、本当に大事なことは、
教えてくれないからである。

凡庸な善人も、冷徹な悪人も
かたらないものがある。

それは、愛である。

自らの場所の何を改善すべき
かと問われたら、それは自らの価値観の次元を変えることと答えるので
ある。

そのために何をすべきかと問われたら、愛に満たされた自分になることと答えるのである。

この悪魔的な世界で、いかに愛を
感じ生きることができるか。

ここに人生の意味があると
考えてはじめたからである。

どんな世界に生まれても、やはり愛を知り、学び、実践すること。
これが大事と感じたからである。

愛を信じること。愛を信じたい。
という結論に至ったわけである。

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