人間的成長の証
夢や目標をもち、その実現のために、努力を重ねることは、大事なことで
ある。
たとえ、夢実現が叶わなくとも、
とても大事なことである。
なぜならば、夢に挑む、そのプロセスで、人間的成長を遂げることこそが、
この挑戦の主たる目的だからである。
もし人間的成長を遂げているならば、
挑戦の目的は達成されているということなのである。
では、ここで、この人間的な成長と
いう目に見えない成長をはかる基準が必要となるわけである。
人間的成長を遂げるとは、
いったいどういうことなのか。
これを考えねばならないのである。
あらためて思うに、人間的成長の有無は、過去の自分が決めるのである。
例えば、15歳の自分が、今の自分を
みて、その生きざまに興味をもつかということである。
例えば、20歳の自分が、今の自分と
話し、その心に灯がともるのかという
ことである。
例えば、30歳の自分が、今の自分の
言葉に、しびれ、目を輝かせるのか
ということである。
例えば、40歳の自分が、今の自分の
人生哲学を聞き、この人の話しをもっと聞きたいと思えるかということである。
そして、50歳の自分が、今の自分の
志しを聞き、もう一度挑んでみようと思えるかということである。
もし、今の自分と過去の自分との対話の中で彼らが直面する理不尽な問題の、
その意味と役割について、彼らが、納得する答えを用意できるならば、
過去のすべての自分から、尊敬と信頼を得ることができるのである。
これが、自分が考えるところの人間的成長の証なのである。