タンコロザウルス
灯火具との出会い
ひょうそく、たんころと呼ばれる灯火具があります。私も骨董で6点ほど持っているのですが、なんだか形も名前も少し奇妙で間が抜けています。けれどもとても面白い道具だなと思います。そして何より今一番、私が興味を持っているアイテムでもあります。
私がこうした昔の灯火具を知ったのは、アニメ母をたずねて三千里で使われていた道具が一体何なのかなと気になり、調べ始めたことがきっかけでした。
マルコのお父さんが夜、マルコ達の寝室に入る際に持っていたもの。その急須のようなものから火が出ていたのです。その変なものが何だろうと気になり調べ出したことが、いろいろな灯火具に興味を持つことにつながりました。
例えばアラジンの魔法のランプと言ったら、だいたいの人はどんな形かすぐに思い浮かべることができると思います。(※マルコのお父さんのランプは丸っこい見た目で、アラジンのランプとは異なり金属製ではなさそうでした💦)
けれども魔法のアイテムではなくそれが実際に当たり前のように生活の中で使われている日常描写の一コマは、ランプを普段使いすることのなくなった現代人である私にはとても新鮮に映りました。
また、実際に灯りとして使う「ランプ」と言われ思い浮かべるのは、急須型のアラジンのランプではなく、新美南吉の「おじいさんのランプ」の物語に出てくるようなガラス製のホヤがあって傘の付いたランプ、有名な小樽硝子で販売しているようなランプの方を思い浮かべる場合が多いのではないでしょうか。
現実の 灯火具として、急須型ランプの概念を持っていなかった私は、アニメの中ですが、丸い急須が当たり前に火を吹いて持ち運ばれ枕元に置かれている光景に、不思議な気持ちが爆発しました。そして火の出る急須みたいな感じで調べ出した訳です。
そしてそこからは、今は電灯に取って代わられた灯火具の面白さに魅せられていきました。
使われてきた歴史の長さや材料、燃料の多様さ、そして何より形状のバライエティの面白さ、まだまだ調べきれないことばかりですが、しばらくは灯火具についての研究?の日々が続いていきそうです。