蘭引は積乱雲だと思う。 用途から生まれた層状のこんもりした形も、水を温めて上昇気流を作り、雨のよう蒸留水を集めるその流れも、まさに積乱雲だと思う。 初めて蘭引を見たのは、まだ滋賀県の土鍋屋さんで働いていた頃のことです。比較的行きやすかったこともあり三重県の伊賀に時々遊びに行っていたのですが、人生初の蘭引は伊賀焼伝統産業会館に展示されておりました。その時は用途や使い方があまりよくがわからなかったので、こんな変な形のやきものの道具があるのかというそれだけの印象でした。 その後
やきもの屋さんは、仕事中ラジオを流しながら作業をしている所も多いので、聴いていた人も多いかもしれません。 先日放送されたNHKのカルチャーラジオ、科学と人間「宝石から鉱物まで石の魅力に迫る」では、身近なところで使われている鉱物をテーマにしていました。 そこで土鍋など直火掛けするやきものに使われている原料、ペタライトについての話題が登場していました。 前から、やきもの業界ではペタライトの値上がりや品薄が話題になっていましたが、まさにその件について触れていた訳です。 バッテリー
灯火具との出会い ひょうそく、たんころと呼ばれる灯火具があります。私も骨董で6点ほど持っているのですが、なんだか形も名前も少し奇妙で間が抜けています。けれどもとても面白い道具だなと思います。そして何より今一番、私が興味を持っているアイテムでもあります。 私がこうした昔の灯火具を知ったのは、アニメ母をたずねて三千里で使われていた道具が一体何なのかなと気になり、調べ始めたことがきっかけでした。 マルコのお父さんが夜、マルコ達の寝室に入る際に持っていたもの。その急須のよう