“The Magic of Mazza” ふしぎの絵本美術館
絵本の原画を収蔵するMazza Museum(米国 Findlay, Ohio)。オハイオ州の片田舎フィンドリーに宝物のような美術館が存在する奇跡に、訪れた人々は一様に驚く。展示された絵本に幼少時の懐かしい思い出や子どもたちへの読み聞かせの記憶が呼び覚まされ、あたたかな気持ちに包まれる。そしてその原画を観られる喜びに巡りあう。
フィンドリー大学100年目の節目に、教育者ジェリー・マレットの熱意が扉を開いた。彼が温め続けてきた絵本の原画を集め、後世に伝える美術館構想の意思に共鳴する人々が後押しし、4枚のアートとともに大学図書館の地下室から始まった。
開館から40年、収蔵品は19,000点を超え、現在の建物への引っ越しも経た。関わるボランティアは150名に上る。世界中のイラストレーターや作家と、Mazzaを愛する人々の豊かな関わり合い。ファンは教育関係者やアートラヴァーに留まらない。絵本を読んで育ち、現在も種々の絵本に励まされ、読み続ける人びとのプラットフォームであり、Mazzaのギフトショップは町の本屋の役割も果たす。絵本やぬいぐるみ、子ども服や指人形の他アートグッズも取り揃え、アメリカの文化や習慣、季節を感じられる場所。剽軽なコメディアンJerryは今も皆の記憶に生き続けている。
公共放送PBS(Public Broadcasting Serviceの略。非営利団体であり民間の寄付で運営。隣町のボウリンググリーン局)が制作した、ミュージアム関係者を方々追って取材したドキュメンタリー番組を公開している。2023年5月、エミー賞の二部門にノミネートされました。
トレイラー(予告編)
https://youtu.be/adPmvitMcAg
ダイジェスト版
https://vimeo.com/805925921/1ed545c502
本編
https://m.youtube.com/watch?v=nLbmO2AEm4M
麗しのイラストレーターMatthew。パッション溢るる彼が創り出す世界中で人気のキャラクター達が飛び出す3D絵本。制作過程を展示するギャラリーは、こどもも大人も虜に。ギャラリーから出てくる人々の一様に紅潮した頬。
ミュージアムの案内人・Docent。個々の持ち味が活きるミュージアムツアー。素晴らしいボランティアの面々の情熱に触れると、イラストレーターも来館者も皆笑顔に。
・すばらしいJerry Pinkneyのアート。ライオンの表情、トラのボディに見惚れる。
・布がすきな方には特にお薦めするPatricia Polacco。家族の物語、伝承のキーピング・キルト。
・大人気シリーズのイラストレーターRosemary Wellsの鋭く的確な表現が沁みる。
・ライフワークの多くを預けて下さっているSteven Kellogg。dummy bookの一角でも人気。
・『HEARTLAND』のWendell Minor。オハイオの田舎道は彼が描く風景そのもの。
・絵を描いていない時には、自然の中に彼の姿を見つけられる。Jim Arnosky作品を展示した最新ギャラリーは、多くの人を虜にする。伴侶のDianaが写真に収め、それをもとにJimが描く。”生きている状態”を描きたいと、魚を釣り上げた瞬間に妻を呼ぶ。生き物の鮮やかな色合いはそのため。アクリル絵の具で描かれている。油絵のよう層にならないので、生き物が自然にいるままの状態をイメージできる。わに、ポーラーベア、蜂の巣や昆虫、蝶。スケッチ本には、生き物の動きをどう捉えるかが紹介されている。観察し続け、観たままを伝えようとする姿勢と熱意に触れてみて。
<“Wonder Walkers” ミシャの世界>(MICHA ARCHER)
https://note.com/indigorhu/n/ncf418ba8d05b
The Magic of Mazza is a new documentary exploring the origins and wonders of University of Findlay’s Mazza Museum – home to the largest and most diverse collection of original picture book art in the world.
Renowned authors and artists detail their passion and admiration for the Mazza galleries that not only showcase their works, but entertain, educate and inspire children and adults alike about the magic and importance of children’s books and illustrations.
The WBGU-PBS production team traveled across the country to meet the ten authors in person at their studios. The documentary includes interviews with the following authors and a sample of some of their most well-known books:
Jim Arnosky - “Otters Under Water,” “Raccoon on His Own,” “Thunder Birds”
Marc Brown – “Arthur” series
Steven Kellogg - “The Island of the Skog,” “Pinkerton Behave!” “Can I Keep Him?”
Tom Lichtenheld - “Good Night, Good Night Construction Site,” “Duck! Rabbit!”
Wendell Minor - “Galapagos George,” “The Eagles Are Back,” “If You Spent a Day with Thoreau at Walden Pond”
Jerry Pinkney - “A Home in the Barn,” “The Three Billy Goats Gruff,” “The Christmas Boot”
Patricia Polacco - “The Keeping Quilt”
Matthew Reinhart - “Harry Potter A Pop-Up Guide to Hogwarts,” “Pixar A Pop-Up Celebration,” “Disney Princess A Magical Pop-Up World”
Don Tate - “Carter Reads the Newspaper,” “No Small Potatoes,” “Par-Tay!”
Rosemary Wells – “Max & Ruby” series
Major funding for “The Magic of Mazza” is provided by the Mariann Dana Younger Fund at the Findlay-Hancock County Community Foundation in dedication to Jerry Mallett.
<“Wonder Walkers” ミシャの世界>(MICHA ARCHER)
https://note.com/indigorhu/n/ncf418ba8d05b