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23回目の誕生日
今日は私の23回目の誕生日。
ぽかぽかの春の陽気の中、職場に向かう。
ずっとやりたかったことの1つを仕事にできたから、毎日必死にがんばっている。まだまだ知識と学びが足りないな。
今日は天気がいいから外でお弁当を食べよう。白樺の木下にあるベンチで。木漏れ日がゆらゆら美しくて、すぐに気に入った。
そのベンチで、ずっと気になっていた「四月になれば彼女は」を読み終えた。
誕生日はお祝いしてもらう日だけど、自分で自分に「おめでとう」がしたかった。23年間生きてきた私に、元気に幸せに生きられてよかったね、と言ってあげたかった。
だから、なんとなく心が動く本を読みたかった。
「恋には終わりがあるし、人はいつか死ぬ。けれど、恋したふたりだけが変わっていく愛に寄り添えるし、死者はそばにいて私たちを生かしてくれている」
そんな内容の一文が、心をとらえて離さなかった。生きるということは、残酷で、希望に満ちている。私は今、終わりが来るけれど、どこまでもあたたかく幸せに満ちた恋をしているのかもしれない。
仕事を終えて家に帰ると、ごちそうとケーキで家族がお祝いをしてくれた。携帯を見ると、お互いの日常は分け合えないけど、離れていても大好きな友達からの「おめでとう」がずらり。
返事を返しながら、一人一人を愛おしく思った。
私にとって、人とのつながりはとても大切なもの。同時に、自分を愛するのも大切なこと。
今日、決めた。
これからの誕生日は、ささやかだけどあたたかい、心が喜ぶことをしよう。自分と、自分の大切な人達を愛する日にしよう。
朝起きたら家族みんなが一斉におめでとうをくれたことも心から嬉しかった。おばあちゃんなんて、「元気でいてくれてありがとう」と泣いてくれたよ。その涙を見て、私の生は私だけのものであるようで、そうじゃないのだと思った。
誕生日に泣かれるなんて恥ずかしいし、朝だから低気圧でぼんやりしていたけれど、あの涙はおひさまみたいにあたたかかった。
私は、どんなお祝い事よりも誕生日を祝うのが好き。「生きていてくれてありがとう」「生まれてくれてありがとう」
大切な人たちに、そんなメッセージを伝え続けたい。