Plot Scrapsを今聴いておけ
先日初の全国流通盤をリリース、初のワンマンライブを早期にソールドアウトさせて話題のスリーピースバンド、とは言ってもシーンからの知名度はまだまだとても高いとは言えないバンドです。
僕はYouTubeで水銀灯ウォッチャーのMVを見て彼らの音楽の虜になりました。ビジュアルが整っていて大抵こういうバンドは見かけだけだと正直あまり期待せずに再生ボタンを押してみました。何だこのバンドは。冒頭のギターから洗練されきっている澄み切った綺麗なサウンド、歌い出せばよく耳に馴染むボーカル陶山さんの声、歌詞に注目すると何処にも行けずにただ傷ついているだけの誰かを美しく描写し、その背中を押すような言葉の数々、一瞬で引き込まれた、いや惹き込まれたという方が正しいのだろうか。貪るように聴ける曲をすべて聴いた。間違いない。このバンドだ。
調べてみると過去に自主制作で多くのデモを作っているらしい。これは今から彼らの音楽を聴く人たちからするとかなり大きな障害になる。どうせ今から聴いてもついていけない。廃盤の曲ばっかライブで演奏されても全然わからない。そんな不安を払拭するような発言をボーカル陶山さんが先日Instagramに投稿しました。
つまり、そのような心配は一切無用、今からでも流通したVital Signsを聴いていただければ彼らの音楽についていけるのです。近くに取り扱いのある店舗がなくても各種サブスクでの配信もされていて手軽に聴くことができます。まずは1度、彼らの音楽に触れてみてください。きっと、あなたの人生の大切な部分を占めるような存在になると思います。