[第6話]個人開発で月5万円の売り上げを生み出せるプロダクトを作る
はじめに
みなさんお久しぶりです。
前回までのお話を読んでいただけるとわかるように、最初のアプリは見事に散りました!
第二弾はStorekitとSwiftUIを使って誰でも爆速にサブスクリプション機能を実装できるようなプロダクトを販売してみます!
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皆さんは「shipfast」というサービスをご存知でしょうか?このサービスは、アプリ開発者向けのボイラープレートを提供することで大きな成功を収めています。私はこのビジネスモデルに大きなインスピレーションを受けました。
「すでに成功している事例があるなら、日本市場でも需要があるのでは?」
この単純な発想が今回のプロジェクトの出発点でした。
技術選定の理由
私自身、2年間のiOSアプリ開発経験を通じて、サブスクリプション機能の実装には多くの開発者が苦心していることを実感してきました。特に以下の点で課題を感じることが多いと考えています:
サブスクリプション状態の管理の複雑さ
StoreKitの非同期処理の扱い
購入状態の永続化
テスト環境の構築
そこで、近年主流となってきているSwiftUIと、大幅に改善されたStoreKit2を組み合わせることで、これらの課題を解決できるボイラープレートを作れないかと考えました。
実装する機能
私が目指したのは「美しいUIとサブスクリプション機能を爆速で実装できる」ボイラープレートです。具体的に以下の要素を含めることにしました:
1. デザイン面
モダンでクリーンなUIコンポーネント
アニメーションとスムーズな遷移
レスポンシブなレイアウト
2. 機能面
サブスクリプション管理の完全な実装
購入フロー
更新処理
アプリ内課金の状態管理
エラーハンドリング
価格戦略
市場調査を行う中で、「shipfast」が買い切り30,000円という価格設定で成功を収めていることを知りました。しかし、日本市場向けには以下の理由から、3,000円という価格設定を選択しました:
機能の範囲
私のボイラープレートはサブスクリプション機能に特化
より焦点を絞った製品として、手の届きやすい価格に
市場特性
日本の開発者市場の価格感度
導入障壁を下げることでの普及促進
開発プロセス
リファクタリングへの挑戦
既存のアプリケーションにサブスクリプション機能が実装されていたことは、大きなアドバンテージとなりました。しかし、「再利用可能なボイラープレート」として提供するためには、いくつかの重要な課題がありました:
コードの汎用化
特定のアプリケーションに依存していた部分の切り離し
設定の柔軟性を持たせるための抽象化
ドキュメント化
導入手順の明確化
カスタマイズポイントの説明
サンプルコードの作成
アーキテクチャの設計
リファクタリングを通じて、以下の点に特に注意を払いました:
モジュール性の高い設計
依存関係の最小化
拡張性を考慮したインターフェース設計
販売戦略の実行
プラットフォーム選択
興味深いことに、ボイラープレートを販売するためのプラットフォームとして、別のボイラープレート(shipfast)を利用することができました。これにより:
迅速な立ち上げ
Next.jsベースの既製テンプレートの活用
Stripe決済の簡単な統合
コスト効率
開発時間の大幅な削減
信頼性の高い決済システムの即時利用
現在の状況と今後の展開
現在のマーケティング戦略
現在、以下のようなステップを踏んで認知度を高めていく計画を進めています:
コンテンツマーケティング
本noteでの個人開発日記の連載
開発過程や技術的な学びの共有
実際のユースケースや導入事例の紹介
段階的な展開計画
まずは日本市場での反応を確認
一定の実績が得られた後、Product Huntなどのグローバルプラットフォームでの展開
プロジェクトから得られた学び
技術面での気づき
ボイラープレートの設計には「汎用性」と「使いやすさ」のバランスが重要
リファクタリングを通じて、よりクリーンなアーキテクチャの重要性を再認識
ビジネス面での発見
既存の成功事例(shipfast)から学びつつ、市場に合わせた独自のアプローチの重要性
価格設定は市場特性を考慮することの大切さ
まとめ
個人開発の収益化の一つの形として、ボイラープレートの販売は興味深い選択肢だと考えています。特に以下の点が魅力的です:
既存の開発経験を資産として活用できる
スケーラブルなビジネスモデル
継続的な改善と収益の可能性
また時間が経って売り上げがもし立つようなことがあったらnoteに書きます!読んでくださってありがとうございました!もし面白いなあと思ったらいいねお願いします!