インドの寺院に行ってみた
インドでインターン中の女子大生です👩
今回は私が今までホストファミリーに連れて行ってきてもらい、訪れたことのある寺院について紹介していきたいと思います。
私はインドに来て一カ月と少し経ったのですが、すでにインドの寺院には8回ほど言っており、毎週いろいろな寺院に連れて行ってもらっています。今回は8月、9月に行った寺院の様子について話していきたいと思います。寺院によってその特徴やなどかなり異なるのでとても面白いですよ!
1.Pracheen Hanuman Mandir Dakshinmukh
ハヌマーンをまつる神社
インドのデリーにある有名なヒンドゥー教寺院の一つで、特に猿の神「ハヌマーン」(Hanuman)を祀っています。名前にある「Dakshinmukh」(南向き)は、寺院内のハヌマーン像が南を向いていることを示しており、これは他の多くのハヌマーン寺院と異なる特徴です。 この南向きに向いているというのは珍しいらしく、特別な意味があるそうです。
この寺院は非常に古く、数世紀前に建てられたとされています。そのため「Pracheen」(古い)という名前が付けられています。歴史と伝統を感じることができる場所で、特に火曜日と土曜日には大勢の信者が訪れるようです。
ちなみに私が訪れたのは日曜日でしたが、たくさんの人でにぎわっていました。
野生のサルがいる神社
この寺院の周りにはたくさんの野生の猿が住み着いています。
サルの顔を持つ神を祀っているとのことから、この寺院に住み着いているサルは大切にされているようです。
なぜ、この寺院にはサルがいるのかホストファミリーに聞いてみたところ、ハヌマーンを祀っているからというように言われました。真相はどうかわかりませんが、お寺の中に野生のサルがいるのはとても新鮮で興味深かったです。
2.Gurudwara Shri Bangla Sahib
インドのデリーに位置するシク教の重要な礼拝所です。18世紀に建てられ、デリーにある最も有名なグルドワラの一つであり、シク教徒だけでなく多くの観光客や巡礼者が訪れる場所です。
大きな池を持つ宮殿のような寺院
寺院内には「サローバル」と呼ばれる神聖な池があり、その水は癒しの力があると信じられています。 この池に入り、体を清めている信者の方も多くいました。
外装は美しい金色のドームと白い大理石の建物が特徴的で、特に夜間にはライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
ランガル(無料の食事)
この寺院では、毎日数千人に無料で食事が提供されます。これはシク教の伝統であり、すべての人々が階級や宗教に関係なく平等に扱われるという教えを体現しています。
私もインド人たちの中に混じってカレーをいただきました。きれいに一列になってあぐらで座り、カレーとライスが配膳されるのを待ちます。配膳されたら黙々と食事をするといった感じで、私にとってはかなり驚きの光景でした。カレーはとてもおいしかったです。
訪問者としての礼儀
訪問者は、靴を脱ぎ、頭を覆い、祈りを捧げるなどの礼儀を守ることが求められます。寺院に入る際には水で足を洗い、中に入ると頭を覆うためのスカーフが渡されました。ほかの寺院でも靴を脱ぐことは必須ですが、しっかりと足を洗い、アタマも覆うのはこの寺院が一番徹底して行っていました。
誰でも訪問可能で、静かな時間を過ごすことができる他、シク教の文化や歴史に触れる良い機会でもあります。
3.ISKCON Sri Sri Radha Damodar Mandir
インドのハリヤナ州バドシャープル(Badshahpur)にある有名なヒンドゥー教の寺院で、国際クリシュナ意識協会(ISKCON)によって運営されています。この寺院は、主にラーダー・ダモダル(Radha-Damodar)への信仰に基づいています。
ISKCON
ISKCON(国際クリシュナ意識協会)は、ヒンドゥー教のクリシュナ神への信仰を世界中に広める運動で、1966年にアメリカでA.C.バクティヴェーダンタ・スワミ・プラブパーダ(Srila Prabhupada)によって設立されました。ISKCONの寺院は、クリシュナ崇拝、バジャン(祈りの歌)、精神的な教育に焦点を当てています。
礼拝と儀式
毎日、さまざまな宗教的な儀式やアラティ(クリシュナに捧げる儀式)が行われ、信者はクリシュナ神に献身的な祈りを捧げます。特に朝と夕方には、多くの信者が集まります。
私は午前中に訪れましたが、多くの人でとてもにぎわっていました。
ジャンマシュタミ(クリシュナの誕生日)
ISKCON寺院では、クリシュナの誕生日であるジャンマシュタミが盛大に祝われます。この祭りには、数千人の信者が集まり、クリシュナの生誕を祝い、特別な儀式が行われます。
私はクリシュナの誕生日の時期にここを訪れました。いつもの寺院の様子を知らないため、比較はできませんが、寺院のいたるところにクリシュナのお祝いのメッセージが飾ってあり、クリシュナの名を歌う歌が流れていました。
寺院の外には白いテントの屋台のようなものがたくさん並んでおり、そこではお祝いに用いる道具や食品、寺院に関連した書籍などが売られていました。
4.Sai Ka Angan
インドのハリヤナ州グルガオンにある有名なシルディ・サイババに捧げられた寺院です。この寺院は、シルディのサイババを崇拝する人々にとって特に重要で、スピリチュアルな雰囲気の中で瞑想や祈りを捧げる場所です。
信仰の対象
サイババは、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したインドの聖人で、彼の教えは主に慈悲、献身、そして宗教の枠を超えた平等を強調しています。
寺院らしくない寺院の設計
シンプルでありながらも神聖さを感じさせる設計が特徴です。庭園のような広場に囲まれたこの寺院は、スピリチュアルなエネルギーを感じさせる造りで、瞑想や祈りに最適な場所です。サイババの像が寺院の中央に置かれ、信者がその前で祈りを捧げます。
寺院の奥には洞窟のような場所があり、ほかの寺院のような設計とは全く異なっており、新鮮でした。
寺院内には、シルディのサイババ寺院にある「ドワルカマイ」(サイババが滞在したモスク)のレプリカもあり、訪問者はシルディの雰囲気を感じながら祈りを捧げることができます。また、サイババが使った「チュラ」(かまど)も再現されています。
宗教儀式
寺院では毎日、アラティ(礼拝)やサイババに捧げる祈りが行われています。火曜日や木曜日は特に多くの信者が集まり、サイババに対する深い敬意を示します。
私はこの寺院に二回訪れたことがあり、どちらも木曜日で多くの信者でにぎわっていました。
5.Vrindavan, Mathura
インドのウッタル・プラデーシュ州のマトゥラ県、特に聖地ヴリンダーヴァンにある有名なクリシュナ信仰の寺院で、国際クリシュナ意識協会(ISKCON)によって運営されています。
ヴリンダーヴァンは、ヒンドゥー教の神であるクリシュナが幼少期を過ごした地として知られ、多くの巡礼者や観光客が訪れる場所です。
美しい大理石の建築
ISKCON Vrindavanは、見事な大理石の建築と美しい彫刻で知られています。寺院内には、クリシュナとラーダーの像が祀られており、これらの像は非常に美しい衣装をまとっています。寺院の外観と内装は、ヒンドゥー教の伝統的なデザインと現代的な要素が融合したものです。
毎日の儀式と礼拝
毎日、アラティ(礼拝)が行われ、特に朝と夕方の儀式は多くの信者が集まります。キルタン(賛美歌)やバジャン(祈りの歌)も頻繁に行われ、寺院全体がクリシュナへの献身で満たされています。
私が訪れた際も、様々な楽器を用いながら歌が歌われていました。今まで訪れた場所でも音源の音楽や歌は流れていましたが、生で演奏しているところは初めてだったのでとても迫力がありました。
まとめ
今回は私がインドで訪れた寺院について紹介しました。寺院によって祀られている神様が違うこともあり、どこの神社もそれぞれの特徴がありとても興味深かったです。日本の神社のように寺院の建築が似ているというようなことはなく、それぞれの魅力がありました。様々な寺院に行って比較してみるのも面白いかもしれませんね!