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インドは南より北のほうが暑いらしい

ナマステ!
インドでインターン中の女子大生です👩

今回はインドの気候について紹介していきたいと思います!
皆さんはインドの気候ってどんな感じか知っていますか?おそらく多くの方が暑い国といいたイメージを持っているのではないでしょうか?私も留学前は同じ考えで、日本から持ってきた服は半そでだけです(笑)
しかし、インドは国土面積も広い分、様々な気候帯が存在します。そんなインドの気候について紹介していきます!

インドの気候

インドの気候は非常に多様で、地域によって大きく異なります。

熱帯モンスーン気候(南部・西部沿岸)


南インドや西部の沿岸地域(ムンバイ、ゴアなど)は、一年を通じて高温多湿で、6月から9月のモンスーン(雨季)に大量の雨が降ります。10月から5月にかけては乾季になります。

乾燥気候(西部の砂漠地帯)


ラジャスタン州やグジャラート州、パキスタンとの国境近くの地域は、乾燥した砂漠気候です。雨は非常に少なく、夏は極端に暑く、冬は涼しいです。

温暖湿潤気候(北部平野部)


デリーや北インドの平野部は、夏は非常に暑く(40度を超えることも)、冬は冷え込みます。モンスーンの影響で雨季(6月~9月)に雨が多く降ります。

高山気候(ヒマラヤ地域)


北部のヒマラヤ山脈周辺は、標高が高いため、気温が低く、冬には雪が降ります。高地では一年を通じて涼しく、夏でも快適な気候です。

熱帯性気候(中央部・東部)


中央インドや東部(カルカッタやバングラデシュに近い地域)は、モンスーンの影響を強く受け、夏は非常に暑く、雨季には大量の降雨があります。

インドの季節

インドの季節は、主に4つに分けられます。(秋冬はまとめて乾季となされることも多いです)

夏(3月~6月)


夏は非常に暑く、特に北部や内陸部では気温が40°Cを超えることが珍しくありません。特に5月が最も暑い時期です。湿気は少ないものの、乾燥した熱波(ルーと呼ばれる)も発生します。

モンスーン(雨季、6月~9月)


6月下旬から9月にかけて、南西モンスーンの影響でインドの大部分に大量の雨が降ります。特に南部や西部の沿岸部、中央部では降雨量が多く、農業にとって重要な季節です。湿度が高く、気温はやや下がりますが、蒸し暑さが続きます。

秋(ポストモンスーン、10月~11月)
モンスーンが終わり、雨が止んでから秋の季節に入ります。この時期は気温が下がり、特に北インドやデリーなどでは過ごしやすい気候になります。湿度も低くなり、観光にも最適な季節です。

冬(12月~2月)
北インドや内陸部では冬になると気温が大きく下がります。ヒマラヤ地域では雪が降り、デリーなどの平野部でも朝晩は冷え込むことがあります。一方、南インドや沿岸部は温暖な気候が続きます。


地域別の気候


続いてインドの地域別の気候を見ていきます

〇北インド


標高2000m以下の地域は寒暖差が激しく、4~6月は酷暑、6月末からは雨季に入り、気温は下がりますが湿度は上がります。雨によりインフラが混乱することもしばしばあるため、旅行などを計画する際は天気を考慮し余裕を持った移動計画をお勧めします。雨季が終わった10月ごろは気温が下がり涼しくなり、過ごすのに最適なシーズンに入ります。12~1月は気温が10℃を下回ることもあるため注意が必要が必要です。
標高の高い山岳地域では6~9月が一番のシーズンで、それ以降は雪が降り氷点下まで気温が下がります。

〇西インド


アラビア海岸部は高温多湿で、6~9月の間で一年のほとんどの雨が降ります。また、夏は酷暑で特に4~6月は40℃を超えることもざらにあります。乾季の10月~2月が雨も降らず、気温もちょうどいいためお勧めです。
内陸部では同じく雨季に雨が集中して降りますが、降水量は全体的に少なく、全体的に乾燥しています。

〇中央インド


デカン高原北部の中央インドは一年を通して寒暖差が大きい地域です。4~6月は45℃を超える日が続き、熱波が吹くこともあります。6月からは雨季に入り気温は下がりますが、雨が多く降るため旅行には向きません。9月~10月ごろには降水量が下がり、快適に過ごすことができる気候になっていきます。しかし、12~1月は気温が10℃を下回ることもあるため注意しましょう。

〇東インド


標高が1500m以下の地域は寒暖差が激しいので注意が必要です。4~6月は酷暑となり40度近くまで気温が上がることもあり、6~9月は雨季に入ります。雨季の時期には大雨の影響で街中に水がたまることもあるため注意しましょう。

〇北東インド


山々に囲まれたエリアで、北東インドの中でも気候にかなり違いがある。茶葉で有名なダージリンは4~5月の酷暑の時期でも気温は20度前後で、避暑地として人気です。ほかの州は30度を超えるため涼しくはありませんが、山岳地帯のため一日の中での気温の変化がかなり大きいです。

〇南インド


年間を通して気温が高く、寒い冬がないのが特徴です。6~8月にまとまった雨が降り、それ以外の時期は比較的過ごしやすいです。アラビア海岸沿いは年間を通じて雨が多いですが、5~7月、10~12月に雨季が二回あります。

夏は南よりも北のほうが暑いのはなぜ?

南インドと北インドの気候は大きく異なります。

1.地理的位置と緯度


南インドは赤道に近い地域に位置していますが、北インドは内陸にあり、ヒマラヤ山脈に近いです。南インドは赤道に近いため、一年中比較的温暖ですが、赤道付近では日射が均等に受けられ、極端に暑くなることはあまりありません。逆に、北インドは内陸性気候の影響を受け、夏には乾燥した熱波が発生し、気温が急激に上昇します。

2.海洋の影響
南インドはアラビア海とベンガル湾に囲まれており、海からの風が気温を穏やかに保っています。海洋は陸地に比べて熱を吸収し、ゆっくりと放出するため、沿岸地域では気温の変化が少なくなります。一方、北インドは内陸に位置し、海の影響を受けにくいので、極端な気温の変動が起こりやすくなります。

3.ヒマラヤ山脈の影響


北インドの気候に大きな影響を与えるのがヒマラヤ山脈です。ヒマラヤは冷たい北風を遮断し、冬の寒さを和らげる一方で、夏には熱を閉じ込める効果もあります。そのため、北インドでは夏に非常に高温になることが多いです。

4.モンスーンの影響
モンスーン(季節風)は南インドに豊富な雨をもたらし、気温を下げる役割を果たしています。南インドはモンスーンの影響を強く受け、湿気が多いため、気温はそれほど上がりません。北インドでもモンスーンがありますが、乾季が長いため、モンスーン前の期間は暑く乾燥した気候になります。

まとめ

今回はインドの気候について紹介しました。
インドという一つの国ですが、地域によって全然違うのでとても興味深いですね!インドを訪れる際は時期や季節がかなり重要になるため、しっかりと事前に調べておくようにしましょう!

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