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インドはIELTSが主流の英語試験。

インドにインターン中の女子大生です👩
今回はインド留学で利用される英語試験IELTSについてお話します。

インドではイギリスとの歴史があり、インド英語はイギリス英語の影響を受けているということもあってIELTSが一般的には用いられます。


IELTSの特徴


IELTS(International English Language Testing System)は、英語を母語としない人々が英語力を証明するための国際的な試験です。特に、英語圏の大学や職場での留学や移住を希望する場合に使用される英語試験の一つです。


▶4つの技能を評価
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの四つの技能を評価する試験が行われます。

・リスニング
約30分。英語の会話や講義を聞き、内容を理解できるかを測ります。

・リーディング
約60分。3つの異なる長文を読んで、内容理解や情報を特定する能力を評価します。

・ライティング
約60分。2つの課題があり、1つは図表やデータの説明、もう1つはエッセイを書く内容です。

・スピーキング
約11-14分。面接形式で、試験官と1対1で行われ、日常会話や意見を述べる力が問われます。

▶アカデミックとジェネラルの2種類
 ・アカデミックモジュール
英語圏の大学での学習や専門職での使用を目指す人向け。

・ジェネラルトレーニングモジュール
英語圏への移住や、職場での基本的な英語力を証明したい人向け。

▶スコア制
0~9までのバンドスコアで評価され、各セクションのスコアの平均が最終的なスコアとなります。一般的に大学は6.0~7.5のスコアが求められることが多いです。

▶試験の頻度と場所
世界各国で定期的に試験が行われており、ペーパーベースとコンピューターベースの選択肢があります。



他の英語試験との違い

IELTSは、他の英語試験(TOEFL、TOEIC、PTEなど)と目的や形式、評価方法が異なるため、自分の目標に合った試験を選ぶことが重要です。


IELTS vs TOEFL


主な用途
IELTSは、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどへの留学や移住に広く使用されます。イギリスのビザ申請には特に推奨されます。

TOEFLは、主にアメリカやカナダの大学で広く使用され、アメリカの教育機関に提出するために受験する学生が多いです。
   
試験形式
IELTSは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングが個別に評価されます。スピーキングは試験官との対面で行われるため、対話形式の緊張感がある一方、リアルなコミュニケーション能力が評価されます。

TOEFLは、全てのセクションがコンピューターベースで行われ、スピーキングもコンピューターに対して話す形式です。

スコア範囲
IELTS: 各セクションは9.0スコアで評価され、総合スコアも9.0が満点です。
TOEFL: 120点満点で評価され、各セクションは30点が満点です。

試験時間
IELTS: 約2時間45分。
TOEFL: 約3時間30分~4時間。


IELTS vs TOEIC


主な用途
IELTSは、アカデミックな環境や移住に特化しており、特に海外の大学入学や移住ビザ申請に適しています。

TOEICは、ビジネス英語に特化しており、企業での採用や昇進のために使用されることが多いです。特に日本や韓国の企業で広く使用されています。

試験形式
IELTSは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を総合的に評価します。

TOEICは、リスニングとリーディング、またはスピーキングとライティングの2部門に分かれていますが、リスニングとリーディングテストが一般的です。

スコア範囲
IELTS: 0~9のバンドスコア。
TOEIC: 990点満点(リスニング・リーディング)。

試験時間
IELTS: 約2時間45分。
TOEIC: リスニング・リーディングが約2時間(スピーキング・ライティングが約1時間20分。)



IELTSの独自性



IELTSはイギリス、オーストラリア、カナダの大学などの教育機関だけでなく、移民ビザ申請でも重視される試験です。特にアカデミックモジュールとジェネラルトレーニングモジュールの2つがあり、受験者の目的に応じて選択することができます。

また、スピーキングが試験官との1対1の面接形式で行われるため、実際の対話能力をよりリアルに評価されます。


IELTSのメリット


IELTSは留学や移住、キャリアアップを目指す人にとってはたくさんのメリットがあります。具体的な例を見ていきましょう。

グローバルな認知度


IELTSは世界中で広く認知されており、英語圏の多くの大学、企業、政府機関が受け入れています。特にイギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの大学や移民局では必須要件となることが多いです。

IELTSは英語圏の大学での留学に必要な英語力を証明する試験です。高得点を取得することで、英語で授業が行われる大学への入学が可能になります。



カナダやオーストラリアなど、英語圏の国に移住する際、IELTSのスコアが移民ビザ申請の一部として要求されることが多いです。

4技能(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)の総合評価


英語力を総合的に評価するため、特定のスキルだけでなく、実際のコミュニケーション能力を証明するのに役立ちます。

また、IELTSのスコアは自分の英語力を客観的に評価する指標となります。これにより、自分がどの分野を改善すべきかを把握することができ、今後の学習に役立てることができます。


キャリアアップに役立つ



英語力を求める企業や職種では、IELTSのスコアを持っていることで優位に立てる可能性があります。特に国際的な企業や外資系企業では、英語力の証明として有効なため、将来のキャリアとしてそのような道を考えている人はスコアを持っているとアピールポイントになります。

対策方法


IELTSの対策方法は、各セクション(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)ごとに異なります。全体的な準備は、英語力を総合的に高めることが目的ですが、試験特有の形式にも慣れることが大切です。

リスニング対策


1.過去問を使って練習
IELTSリスニングセクションは、異なるアクセントの英語(イギリス、アメリカ、オーストラリアなど)が使用されます。公式の過去問を解きながら、これらのアクセントに慣れることが重要です。

 2.日常的に英語を聞く
英語のポッドキャストやニュース、映画、YouTubeなどでリスニング練習を強化しましょう。BBC、NPR、TED Talksなどは特におすすめです。

3.スクリプトを使った学習
リスニングのスクリプトを読んで、聞き取れなかった部分を確認し、シャドーイングを行うことで、リスニング力と発音が同時に改善されます。

リーディング対策



1.時間を意識して読む
リーディングは限られた時間で文章を読み解く力が必要です。制限時間内に解答を終える練習を繰り返し行い、時間配分に慣れるようにしましょう。

2.スキミングとスキャニングの練習
文章全体の流れを素早く把握する「スキミング」、特定の情報を見つけ出す「スキャニング」の技術を身につけると効率的に問題を解けます。

3.過去問で形式に慣れる
IELTSのリーディングセクションは、真偽問題、選択問題、穴埋め問題など様々な形式があります。公式問題集や過去問を使い、各形式に慣れましょう。


ライティング対策


1.Task 1とTask 2を理解する
ライティングセクションは2つの課題(Task 1はグラフや図表の説明、Task 2はエッセイ)が出題されます。それぞれの構成や時間配分に慣れておくことが大切です。

2.テンプレートを使った練習
Task 2のエッセイは、基本的な構成(導入、論点1、論点2、結論)をしっかりと押さえ、練習することでスムーズに書けるようになります。グラフや表を説明するTask 1も、特定のフレーズや構成を練習しておくと良いでしょう。

3.サンプルエッセイを読む
高得点を獲得したサンプルエッセイを読んで、論理的な構成や語彙の使い方を参考にすることで、質の高いエッセイを書くスキルを向上させます。

4.時間を計って練習
ライティングは時間制限が厳しいので、事前に時間を計りながら練習することが大切です。Task 1には20分、Task 2には40分を目安にして練習を繰り返しましょう。


スピーキング対策



1.過去の出題トピックに慣れる
スピーキングテストは、個人面接形式で行われます。過去のトピックや練習問題を使って、よく出題されるテーマについてスムーズに話せるように準備しましょう。

2.友人やパートナーと練習する
実際に話す練習を繰り返すことが効果的です。英語を話せる友人や、オンラインのスピーキングパートナーと会話をし、自然に話す練習を行いましょう。

 3.発音と流暢さを向上させる
自分の発音を録音して確認し、流暢さや正確さを意識しましょう。ゆっくりでも正確に話すことが高得点につながります。

4.シャドーイング練習
ネイティブスピーカーの音声を真似しながら話すシャドーイングは、発音やイントネーションを改善するのに役立ちます。


全体的な対策




1.模擬試験を受ける
本番に向けて、時間を計って模擬試験を受けることで、試験全体の流れや自分の弱点を把握できます。公式の模擬試験やオンラインテストを利用しましょう。

 2.語彙力を強化する
各セクションでの語彙力がスコアに大きく影響します。特にアカデミックな語彙や、トピックに関連する専門的な単語を覚えることで、リーディングやライティング、スピーキングのスコアが向上します。IELTSのための語彙リストを作成し、定期的に復習しましょう。

3.フィードバックを受ける
ライティングやスピーキングの練習結果に対して、フィードバックをもらうことで改善点を確認できます。英語の先生やオンラインコーチに添削を依頼するのも効果的です。


まとめ


これらの対策を継続的に行うことで、IELTS試験の各セクションで必要なスキルを高め、本番でのスコアアップが期待できます。



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