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インドの有名な神様と私の推し

インドでインターン中の女子大生です👩

今回はインドの神様について紹介します。
インドには実はたくさんの神様がおり、多くの人から信仰され、愛されています。インドに訪れた際にはたくさんの神様に出会います。外を歩けばいろんな神様の像が置いてあったっり、家の中にも絵が飾られていたり、私のホストファミリーの車の中にも神様が飾られています。そんなインドの人にとって身近な神様たちの意味や特徴を知り、さらにインドへの理解を深めていきましょう!

インドの神様

インドの神様については、非常に多様で豊かな宗教的伝統があり、主にヒンドゥー教の神々が有名です。ヒンドゥー教では多神教が特徴で、何百万もの神々が信仰されていますが、とくに有名な神様を紹介していきます。

ブラフマー(Brahma)


>創造の神
宇宙を創造したとされる神。ブラフマーは宇宙の根源であり、四つの顔と四本の腕を持ち、各顔が四つの方角を表しています。
妻: サラスヴァティー(Saraswati)、知識と音楽の女神。

ヴィシュヌ(Vishnu)


>宇宙を維持する神
ヒンドゥー教の「維持者」として知られ、世界を保護し、平和を守る役割を持つ神。青い肌と四本の腕を持つ姿で描かれ、特に10の化身(アヴァターラ)で有名です。その中で、ラーマやクリシュナが代表的です。
妻: ラクシュミー(Lakshmi)、富と繁栄の女神。


シヴァ(Shiva)


>破壊と再生の神
宇宙の終焉と再生を司る神。破壊者である一方で、再生や変化の象徴でもあります。頭に三日月をつけ、第三の目を持つ姿で描かれます。シヴァの舞踏(タンダヴァ)は宇宙の循環を表現しています。
妻: パールヴァティー(Parvati)、家庭と母性の女神。

ラクシュミー(Lakshmi)


>富と繁栄の女神
ヴィシュヌの妻であり、富、繁栄、運を司る女神。多くの人々が豊かさや成功を祈るために崇拝しています。通常、金貨を流す蓮の花の上に立つ姿で描かれます。


サラスヴァティー(Saraswati)

>知識と芸術の女神
ブラフマーの妻であり、知識、学問、音楽、芸術を司る女神。弦楽器ヴィーナを持ち、白鳥や蓮の花とともに描かれることが多いです。

カーリー(Kali)


>時間と死、破壊の女神
恐ろしい姿をしているが、同時に慈悲深い母としても描かれます。悪を滅ぼすための力を象徴しており、破壊と再生の両面を持つ女神です。


私の推し神様

超個人的私の推し神様についても紹介したいと思います。特にしっかりとした意味があって推しというわけではなくて、なんかかわいいというすごい直感的なただの私の好みです。(そんなこと言ったら真面目に信仰している人たちに申し訳ないような気もしますが)



1. クリシュナ神(Krishna)

クリシュナは愛と慈悲の神で、インドの叙事詩『マハーバーラタ』や『バガヴァッド・ギーター』の中心人物です。特に、彼の教えや物語はヒンドゥー教の中で非常に重要な役割を果たしており、人々に愛、義務、献身の重要性を説いています。


クリシュナは笛を持つ青い肌の少年や青年として描かれ、多くの神話や詩でラーダーとの恋愛や牧歌的な生活が描かれています。

ハレ・クリシュナ・マントラ(Hare Krishna Mantra)

「ハレ・クリシュナ・マントラ」は、クリシュナ神への愛と献身を表す祈りです。この言葉を唱えることで魂が浄化され、神とのつながりが深まると信じられています。

「ハレ・クリシュナ、ハレ・クリシュナ、クリシュナ・クリシュナ、ハレ・ハレ
ハレ・ラーマ、ハレ・ラーマ、ラーマ・ラーマ、ハレ・ハレ」

この祈りの言葉は、クリシュナ(神)の名前を繰り返すことで、神との深いつながりと精神的な解放を求めます。「ハレ」は神聖なエネルギーや慈悲、「クリシュナ」は神自身、「ラーマ」は喜びや幸せを意味します。

家や車でしょっちゅうこの言葉が流れてるので私はいつの間にか覚えました(笑)


2.ガネーシャ(Ganesha)


インドで最も人気のあるヒンドゥー教の神の一人で、特に「知恵、成功、繁栄」、そして「障害を取り除く神」として広く崇拝されています。ガネーシャは、象の頭を持つことでよく知られ、そのユニークな姿は多くの人々に愛されています。

ガネーシャの特徴

▶象の頭
ガネーシャは人間の体に象の頭を持っています。象の頭は知恵、力、長寿を象徴しています。

▶大きな耳
ガネーシャの耳は大きく、他人の声をよく聞くことができるようにという意味があります。また、耳の形状は神聖な音「オーム(Om)」に似ているとも言われています。

▶大きなお腹
ガネーシャの大きなお腹は、あらゆる人生の経験を受け入れる寛大さや豊かさを象徴しています。

▶4本の腕
ガネーシャの4本の腕は、多くの力や才能を示しており、それぞれの腕には通常、さまざまな象徴的な物を持っています。例えば、甘いお菓子(ラドゥ)や斧など。

ガネーシャの誕生

ガネーシャは破壊と再生の神シヴァと、母性の女神パールヴァティーの息子です。パールヴァティーが風呂に入っている間、彼女は自分の体の垢をこねて息子ガネーシャを作り、風呂場を守らせました。シヴァが帰宅したとき、ガネーシャが彼を通さなかったため、シヴァは怒ってガネーシャの頭を斬り落としてしまいます。後に、パールヴァティーの嘆きに心を動かされたシヴァは、最初に見つけた象の頭をガネーシャに与え、彼を蘇らせました。


ガネーシャの象徴

・障害を取り除く存在
ガネーシャは「ヴィナーヤカ(Vinayaka)」とも呼ばれ、道に立ちはだかる障害を取り除く神として崇拝されています。そのため、仕事や新しいプロジェクトを始める際にはガネーシャに祈りを捧げ、成功と繁栄を願います。

・知恵と学問の神
多くの学生が試験や学業の成功を願ってガネーシャに祈ります。ガネーシャは知恵と学問の神でもあり、頭が象であることは知恵の象徴とされています。

・商売の守護神
ガネーシャは商売や事業の成功を祈るために多くの企業や商人からも崇められています。


3.ハヌマーン(Hanuman)


ヒンドゥー教の神々の中でも特に「力、忠誠、献身」を象徴する神です。彼は猿の姿をしており、ヒンドゥー教の叙事詩『ラーマーヤナ』で重要な役割を果たすキャラクターです。特にラーマ神への忠誠心と驚異的な力で知られ、多くの信者から勇気と奉仕の象徴として崇拝されています。

ハヌマーンの特徴
▶猿の姿
ハヌマーンは猿の姿をしており、通常、筋肉質な体と力強い表情を持って描かれています。猿の姿は、彼の野性的な力と敏捷さを象徴しています。

▶無限の力
ハヌマーンは無限の力と能力を持っており、空を飛んだり、山を持ち上げたりすることができる神です。これらの能力は彼の献身と忠誠に基づいています。

▶絶対的な忠誠心
ハヌマーンはラーマ神に対する揺るぎない忠誠心を持っており、その献身的な態度は特に『ラーマーヤナ』で描かれています。

ハヌマーンの象徴

・献身の象徴
ハヌマーンは、ラーマ神に対する無条件の献身を象徴しています。彼の行動や力はすべて、ラーマへの献身と愛に根ざしています。このため、信者たちはハヌマーンを「理想的な奉仕者」として崇めています。

・力と勇気の象徴
ハヌマーンは比類なき力と勇気を持っており、困難な状況を乗り越える力を象徴しています。多くの人々が恐怖や困難に直面したとき、ハヌマーンに祈り、彼の勇敢さと不屈の精神を求めます。

・守護神
ハヌマーンは守護神としても崇拝され、多くの人々が彼に安全や健康を祈ります。彼は悪霊や災害から守る存在としても信仰されています。

ハヌマーンの精神的意義

ハヌマーンは、物質的な欲望を超えた精神的な力と、無私の奉仕の象徴です。彼はエゴや自我を克服し、全ての行動をラーマへの奉仕として捧げています。この教えは、ヒンドゥー教徒にとって重要な教訓であり、個人的な成長や献身の道を示しています。

まとめ


今回はインドの神様について紹介しました。インドには様々な神様がおり、それぞれに特徴や象徴、ストーリーがあってとても面白いです。
私はガネーシャ誕生の話を聞いたときに、なんちゅう話だって衝撃を覚えた記憶がありますが、それにもしっかりと意味やつながりがあると思うと神話って興味深いなと思いました。
インドにはまだまだ魅力的な神様がたくさんいるので是非調べてみてください!



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