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お気楽探偵アトレヤ 作品トリヴィア

インディアンムービーウィーク2023パート2で再上映する『お気楽探偵アトレヤ』。作品のトリヴィアを紹介します(結末に触れる内容はありません)。

ストーリー

アーンドラ・プラデーシュ州の小都市ネッルールで探偵業を始めた若いアトレヤ。レイプ殺人事件を調査するうちに、線路脇で身元不明死体が多数見つかるという別の怪事件に絡めとられていき、彼自身が容疑者となってしまう。『きっと、またあえる』で重要な脇役を演じたナヴィーン・ポリシェッティが主演のユーモア・クライム映画。笑わせるだけではなく、インド特有の事情に根差した犯罪の恐るべき実態についても鋭く切り込む、考え抜かれた脚本が見事。インディアンムービーウィーク2020上映作品。

トリヴィア

本作の舞台となるのはアーンドラ・プラデーシュ州南部のネッルール。人口40万ほどの中都市で、映画の舞台になるのは比較的珍しい。

ネッルール市を中心とした本作の舞台をプロットした地図。作中で言及される地名の地理的な広がりを俯瞰してみると面白い。

たたき上げのナヴィーン・ポリシェッティを2019年のブレイクにまで導いたのが、YTチャンネルAll India Bakchod(全印度トンチキ野郎)で評判となったスキット動画の数々。英語字幕付きの親切設計なのでお勧め。ここではHonest Engineering Campus Placementsをご紹介。

アトレヤがスネーハに探偵業を学ばせるため見せる映画は、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(監督:スティーブン・スピルバーグ/2002年)。 60年代のアメリカを舞台に、実在した天才詐欺師と彼を追うFBI捜査官の追跡劇。

アトレヤがスネーハに「10日間の処方箋」として勧める作品はこのほかに、 『ショーシャンクの空に』(1994) 、『羊たちの沈黙』(1991) 、『L. A. コンフィデンシャル』(1997) 、『シャッターアイランド』(2010)など。

無実を証明したい男にアトレヤが教えるアリバイづくりの方法は、大ヒットしたあるマラヤーラム語映画が元ネタ。 ネタばれになるため題名は伏せますが、日本でもヒンディー語版リメイクが配信されています。

『お気楽探偵アトレヤ』

© Swadharm Entertainment

※ 初回上映時の2020年9月にTwitter(現X)に投稿した内容を再掲載しました。
※ 無断転載、再配布を禁じます。


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