時計はなぜ”右回り”?
こんにちは!エディです。皆さんは、日常で使っている時計の針が、なぜ一様に右回りなのか疑問に思ったことはありますか?「こんなこと当たり前だ!」と、僕は深く考えたことがありませんでした。
世界で統一されるなんて稀すぎる
考えてみれば、世界には言語が何千も存在し、車のハンドル位置や道路の通行ルールに至るまで、国によって様々です。電圧だって、国によって100ボルトだったり200ボルトだったりとバラバラ。他にも:
鉄道の軌間 - 鉄道システムでは、国や地域によって軌間が異なります。ロシアやフィンランドでは広軌を使用していますが、ほとんどのヨーロッパ国では標準軌…
日付と時刻のフォーマット - アメリカでは「月/日/年」の形式で日付を書きますが、多くのヨーロッパ諸国は「日/月/年」を使用して、日本は「年/月/日」…
キーボードレイアウト - QWERTYレイアウトが最も知られていますが、フランスではAZERTY、ドイツではQWERTZが使用されている…
考えてみれば見るほど、そもそも世界で統一されているなんで稀。でも、時計だけは、例外的に世界中どこでも同じ、右回りなんです。
「時計回り」という言葉
日常では左回りの動作が自然とされていて、右回りにはわざわざ「時計回り」という特別な呼び名があるくらい。例えば、学校でよく行われる運動会の徒競走だって、左回りですよね。心臓の位置からくる理由で、右回りだと遠心力を感じやすくなるそう。なんとも人間らしい配慮があるわけですが、これが時計には当てはまらないんですね。
理由は太陽系にある?
では、なぜ時計の針は右回りに統一されたのでしょう。実は、その理由は太陽系にあります。人類が初めて作った時計は日時計で、太陽が東からあがり西に沈む関係で、日時計の影が”右回り”だったんです。
それが歴史的に受け継がれたわけですが、鋭い読者の方はお気づきかと思います。
これは北半球だけでの話。南半球では影は左回り。しかし、時計を作る文明が北半球に集中していたため、その形がそのまま継承されたのです。”時計回り”になったのは、時計の歴史的な始まりと、技術発展のタイミングが重なった、偶然の産物とも言えるでしょう。
おわりに
時計の針が右回りであるというのは、日時計からの長い歴史が作り上げた、ちょっとした「慣習」の賜物。細かい文字盤の中には、実に5000年以上の歴史が刻まれているのです。時計を眺めるたび、その小さな針の動きが、世界共通の言語として語りかけてくるようで、なんだかロマンを感じずにはいられませんね。
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