『マーケティングって何ですか?』という問いに一言で答えるなら何と言いますか?
マーケティングって一言でいうと何ですか?と聞かれ、
「他人事を自分事と捉え、どうだったら自分が興味を持てるかを考えて実行すること」
と答えてみました。
どうしてこんな答えになったかと言うと、マーケティングの仕事に取り組む上で「自分がお客様の立場だったらどう思うか?」という点を大事にしてきたからです。世にいう、 #カスタマーファースト や #顧客志向 の考え方です。
なので、マーケターに必要な素養は何かと聞かれれば、自分は「 #妄想力 」と答えます。妄想を通じて、ターゲットとなるお客様を疑似体験することで、正しくお客様を理解するということに近づけるからです。また、自分はよく「アンチなお客様」を妄想します。そして「自分がアンチなお客様だとして、どのようにされたらアンチじゃなくなるか?さらにはファンになるか?」というストーリーを妄想します。マーケターが向き合うべき対象は実はこのアンチのお客様だと思うのです。すでに少しでも興味があったり、商品やサービスの購入には至っていないものの興味がある方であれば、このアンチな方でも魅力を感じる施策であれば効果が期待できるからです。
当たり前だろとかくだらないように思われるかも知れませんが、案外仕事をする中で忘れがちだったりします。このプロセスで仮説を立てていくと、良いプロモーション施策の立案が出来ることが多いです。色々なお客様になり切って施策を評価してみるというこのプロセスは、ペルソナ設定の際などにはこの上なく役に立ちますし、ちゃんとターゲットに寄り添ったプランニングができます。逆に、この妄想力が低い人は、訴求する側の目的重視で「誰得なプロモーション?」と思ってしまうような施策提案をされる方が多かった印象です。また、そういう方の多くが「一般的に」というふわっとした表現をよく使われていた気がします。マーケターが向き合うべきは「一般」という顔のない人ではなく、様々な個人の集合体であると思います。なので、その個人一人ひとりに想いを馳せながら、お客様に寄り添って施策を検討いただけたらと思います。
マーケティングというと、「数値やロジックをもとに思考する分野」といったイメージをお持ちの方も多いかと思います。もちろん数値やロジックは大切です。しかし、数値やロジックは施策の実行可能性や効果性予測を検証し、社内のステークホルダーに対しその施策案が投資に値するものだと理解いただくために有効だからです。とはいえ、マーケティングの本質は「人の感情に響く施策で次の行動を創り出す」ということだと思います。これは自分の持論ですが、ターゲットに響かない立派な施策よりも、ターゲットに響く不格好な施策の方が意味があるのだと思います。数値やロジックの鎧で固めるよりも、ターゲットとなるお客様がワクワクしたり、思わず購入・利用したくなるような心に響くかどうかに重きを置いてプランニングを考えることをお薦めします。マーケティングの経験が浅い方で、うまく施策案がまとまらないという方は、この「 #妄想マーケティング 」をお試しいただければと思います。
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