新卒3年目社員がWin-Session運営で磨いた推進力と自信
INCLUSIVEの制作部門(コンテンツ制作部・ローカルメディア事業部)では、部門内で“常にアップデートし続けるチーム文化を醸成する”ための取り組みとして、“Win-Session(ウィンセッション)”を行っています。
ウィンセッションは当週の事例やお互いの成長について共有することで新たなアイディアが生み出されるような場を目指しています。
そして、そのウィンセッションを主導しているのが、新卒3年目のMさんです。この記事では、Mさんがウィンセッションを運営する中での自身の成長や課題、今後の展望についてお話しいただきました。
ファシリテーターをする中で特に意識していたことはありましたか?
ウィンセッションは、毎週30分、制作部全体(10名程度)が参加する会議です。ウィンセッションを運営する中で工夫していたのは大きく3つです。
1つ目は、ウィンセッションでは情報共有の量を重視したかったので、“誰もが発言しやすい雰囲気を作る”ことです。
ウィンセッションを始めた当初は参加者の雰囲気が少し緊張していて、ファシリテーターから指名されたから話す、という雰囲気でしたが、「思ったことがあったらすぐ言える場所」と考えていました。そこで、ウィンセッションの冒頭は「今日の〇〇のランチ美味しかった」といった雑談を交えながらカジュアルな雰囲気作りを行いました。
また、会を進行する時は、基本的に明るめのトーンでにこやかに進行することを意識していました。また、発表が得意な方もいれば、苦手な方もいるので、発表することに対するネガティブな気持ちが少しでも薄れるように、どんな発表に対しても1コメント以上のポジティブな反応をしようというのは、進行の中で意識していたことです。
それから、進行役がいて、発表する方が多数いる場になるとどうしても進行役だけが話してしまいがちです。そのため、コメントが自然に出てくることが一番望ましいと思い、発表テーマと関係がありそうな方に、発表者の表情を見ながら自然に話を振り、自然なコミュニケーションの流れを作ることを意識しました。結果、発言が自然に生まれる場になっていったように思います。
2つ目はウィンセッションの時間をを必ず30分で終わらせるように調整したことです。
参加者の人数が事前にわかっているので、そこから1人当たりどれくらいの時間で進められそうかの目安を決めたり、画面共有はスムーズにできるように新たにリンク開いたりなど、小さいところから工夫をしていました。こういったことをしっかり守ったことで、だらけることなく参加者も減ることなく進行できたと思います。
3つ目は、週次のウィンセッションを飽きさせないようにすることです。
毎週単調な進め方だと、「自分の発表が終わったら終了」といった気持ちが徐々に生まれ、参加者の積極的なコミュニケーションがされにくくなるのではないかと考えました。そこで、途中からはくじ引きなどで発表順を決めるなどして、参加者の各発表に対する集中が高まったと考えています。
実施した一つ一つの施策は小さいかもしれませんが、その小さな工夫の組み合わせがウィンセッションの雰囲気の変化に繋がったのだと思います
クローズドな部署からオープンな場へ、今後のウィンセッションの展望は?
制作部門で行うウィンセッションの意義は何ですか?
2つあると思っています。
1つは日常業務だけでは気付けない知見を共有すること、もう1つは、メンバー間のヨコでのコミュニケーションを取りやすくすることだと思っています。
制作部門はコンテンツを企画したり、記事の校閲を行ったりと個人で作業をする場面も多く、意識をしないと他のプロジェクトの様子が見えづらいように思います。ですが、ウィンセッションの場で普段抱えているアイデアや悩みを出して、お互いにアドバイスすることで、ウィンセッションは意義あるものになっていくと思います。
2つ目のコミュニケーションについて、私が入社した当初、制作部門はクローズドな部署だった印象があります。プロジェクト単位ではメンバー間のコミュニケーションがあるものの、プロジェクトを超えた部門全体のコミュニケーションは生まれにくいと感じていました。普段顔を合わせて業務はしていないけれど、毎週30分の共有の場があることで、Slackでもコミュニケーションをしやすく、「ウィンセッションでのコメントのおかげで前向きな気持ちになった」といった会話が生まれていました。
今回ファシリテーターをやってみて、自身の変化はありましたか?
そうですね。
個人的な話をすると、実は当初、制作部門の業務について、自信を持って「得意!」と言える業務がありませんでした。どちらかというと自分が苦手としていることを業務の中で、もがいている感覚があったのですが、ファシリテーターを任せてもらって、得意なこととして実感できることが増えたというのがすごく良かったなと思っています。
大人数のミーティングを時間通りにスムーズに進行する力など、毎週ウィンセッションで行っていることが、そのまま協業先や他の社内会議でも活かせるようになっていると感じたり、ウィンセッションの取り組みを聞いた他部署の方からも自分のファシリテーション力を褒めていただいたりすることがあって。そういう意味でファシリテーターに挑戦してみて良かったと思っていますし、自信に繋がっていますね。
今後の展望をお聞かせください。
ウィンセッションでいろいろな方と話しやすくなり、すごくポジティブな影響を受けたので、引き続きオープンな部署になるようにウィンセッションを運営していきたいと思います。
今は毎週の出来事を発表することが中心ではありますが、ずっと同じことを続けていくとどうしても飽きが生まれてきてしまい、「今週は参加しなくていいかな」という感じになっていくことも考えられるので、新しいテーマも模索しながら、ポジティブなコミュニケーションが生まれる場所にしていきたいと考えています。
例えば、12月の年末年始に向けての企画ブレストや、1ヶ月に1回はウィンセッションからスピンアウトした会議体で、今の業務と直接は関係ないような事業アイデアの共有など、個別に設定したテーマを話すといった工夫をしていきたいです。
ウィンセッションでは、実現可能性よりもできるだけ発想力が自由に広がり、どんどんアイディアが膨らむ場にしていきたいですね。事業計画のような定量的なものと、アイデアなどの定性的なものを行き来しながら考えていくことがINCLUSIVEの制作部門の特徴である、メディアを「事業」として成長させることに繋がっていくと思います。
新卒3年目でINCLUSIVEの制作Win-session(ウィンセッション)のファシリテーターに任命されたMさんの成長とウィンセッションの価値をご紹介しました!
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