日南市立吾田中学校1年生
日時:2024/1/17
対象:日南市立吾田中学校1年生
人数140名くらい
内容:『性の多様性について』
新年1回目の講演はなんと、母校(*^-^*)
中1・中2を過ごした思春期真っ盛りの思い出の学校です。
建物も全く変わっておらず、ここでコケたな~とか、ここでテニス部が素振りしてたな~とか嬉し懐かしい場所でした。
日南市は性教育にとっても力を入れています。そんな日南市での性教育は緊張感もありましたが、なんと言っても呼んでくださった校長先生がご縁のある方で、それだけでも心強かったのに、恩師が日南市の教育長になってらっしゃってご足労下さり、先生方の大きな胸を借りて思いっきりお話しすることが出来ました。
今回のテーマは『性の多様性』です。
対象は1年生。
5年前から性教育を受けてきているのである程度の知識はありようでした。
今回はスペシャルゲストとして西橘 ダイアモンドビル「姫男爵」の魔姫さんをお招きし、トークセッションを交えながらの講演をしました。
前半→LGBTQ+の説明
中盤→トークセッション
後半→ジェンダー不平等
という構成でお送りしました!
生徒さん方はキラキラした目で話を聴いてくれました。あんなに純粋な瞳を向けられると、重責を感じますが、全員と目が合ったのではないかというくらい心まで通じ合えたような気がした50分でした。
ゲストをお招きしたという事もありまして、少し”しかけ”をしました。
今回のゲストは女装をされていました。
講演会と言えばまずは講師の自己紹介ですが、私の自己紹介はするものの一向に魔姫さんの紹介はありません。ただだまって前に座っています。すると生徒さんたちは??あの方は何だろう??という気持ちになります。それでも私はこちらの話に注意を向けるのはお手の物なので構わず説明を続けます。
一通り性の多様性について説明をしたところで、今日のゲストとして紹介をしました。
生徒さんたちに何を感じてもらいたかったかというと、「知る前と後でその人に対する不安感や恐怖心が和らぐ」という探検です。人は”知らない”物事に対して恐怖や不安を感じます。その不快な気持ちを癒すために無視したり、攻撃したり、排除しようとする心が働きます。それは人類が存続をかけて獲得した防衛反応です。つまり、”知る”ことで防衛反応を起こさずに済むのです。
さあ、魔姫さんの自己紹介の番です。生徒さんたちのアンケートによると「女性だと思っていたのに話したら男性の声だったので驚いた」という意見が大半。でもその後、女装を始めた経緯や、かけてもらって嬉しかった言葉などを聞くうちに生徒さんたちの緊張感もほぐれ、知ることの大切さに気付いてくれたようです。これからも情報を集めたいという感想もあり、想いが伝わった感動をもらいました。
きっと私の周りにもあなたのまわりにも、性について悩んでいる人はいます。言えなかったり言わなかったり言葉にできなかったりするだけで。そういった人をあえて掘り起こすようなことはしなくていいです。大切なのはそっとしておくこと。もし思うところがあったとしても敢えてそっとするのです。そして話してくれたら最後まで聞く。どうしてほしいか聞いてもいいですね。
知っているだけで、いざというときにとれる行動が変わってきます。性教育とはそういことなのです。幸福に生きる知恵や知識を学ぶとともに、いざというときに備えての知識のお守りを持っておくことができるのです。
吾田中学校の皆様ありがとうございました。
次回は3月に3年生へ『卒業前に知っておきたい性のはなし』をしに行きます。よろしくお願いします。