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素材の相性と調理法
こんにちは。今回も私の料理哲学や日々の仕事を通して感じたことをお伝えします。
料理人にとって、一番大切なことは何だと思いますか?人それぞれだと思いますが私は「素材と対話すること」だと考えています。
例えば、最近ご好評いただいている「生ハムとトリュフのカチョエペペ」。
一見シンプルなパスタ料理ですが、使う食材一つひとつが主役になれるように工夫しています。
グラナ・パダーノチーズのマイルドな塩味ミルク感の強さ、パルミジャーノレッジャーノの塩気と酸味、生ハムの熟成したコク、そしてトリュフの芳醇な香り。
塩を使わずラーメンの塩ダレ、砂糖を使わずほんのり甘い酒醸を使い、それぞれがバランスを保ちながら調和し完成度を高めています。
その調和を引き出すには、食材同士の相性が良さを引き出す事で調和を引き出し完成度が高まります。
発酵させたマッシュルームや継ぎ足しスープなどイタリア料理では行わない調理法をし他店との差別化を考えています。
そして、料理は「一皿を完成させるだけ」で終わるものではありません。
その一皿が、誰かの記憶に残るものになるかどうか。
それを考えながら、毎日厨房に立っています。
次回の投稿では新作の料理や、私が日々インスピレーションを得ているものについてお話しできればと思います。
引き続き、私の料理の旅にお付き合いいただけたら嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました!