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【アーセナル】24-25 第8節 ボーンマス戦 マッチレビュー
(H)ボーンマス vs. アーセナル(A)
24-25 プレミアリーグ第8節
もちろん侮ってはいけないが実績的に格下相手の為、試合前はまさか落とすと思ってもいなかったアウェイでのボーンマス戦。言わずもがな飛車角級サリバの前半30分退場で歯車が狂ったのが敗戦と大きな要因と言っても良いが、それ以外のいくつかの敗戦の原因をアーセナル目線で考察していきたい。
因みに、怪我人の多さが不安材料だった
・パーティ
・ホワイト
・ハヴァーツ
がスタメンに名を連ねて安堵していたのだが…
観戦媒体:U-NEXT
キックオフ:2024/10/20(日) 1:30(日本時間)
前半
試合序盤
試合開始から割とオープンな展開。
スカッドのポテンシャルにもアーセナルに分があり、アーセナルがボールを握っていく展開になると思いきや、得意なポゼッションサッカーを大いにさせてもらえないくらいにボーンマスも攻勢をかけてきた。
このように、強豪相手に『今日は一味違うぞ』と匂わせて戦えるのは本当に良い監督・チームだなと思います。
※アーセナルを強豪呼びしまずかご了承ください。
サイドの連携
◾️左サイド
トロサール、カラフィオーリともに深くまで上がる攻撃がなかなか作れず。ボーンマスのカウンターを警戒したのであろうか。
いつものようにカラフィオーリが縦横無尽にポジションをとるタイミングもあったが、いつもの試合よりは左SBとしてリスキーなポジショニングをとることは少なかった。トロサール、カラフィオーリが相手の右サイドのポケットの深い位置までいくことは少なかったし、サイドの背後をとらせてもらないDFによるポジショニング対策をボーンマスとして講じてきたようにも見えた。
◾️右サイド
代表ウィークにサカが負傷して試合前から不安があった右サイド、右WGで先発したのはスターリング。右SBは怪我から戻ってきたベンホワイト。連携に不安がありつつも、サポーターとしては守備は大丈夫だろうと安心していたが…。
カラフィオーリが上がってくる左サイドの裏を狙ってくる展開が多いと思いきや右サイドが多く狙われる展開に。
終始スターリングの守備が不安な状況だった。なぜだろうか、それは、スターリングはドリブルで運んでいくが突破が難しく相手のファールをもらおうと笛が吹かれる前から諦めている。百歩譲ってファールを誘うのは構わないが笛が吹かれてから初めて足を止めるくらいのファイトを見せてほしい。スターリングがファールを誘って諦めても笛が鳴らなかった時そのまま相手のカウンター発動になってしまう。その処理にホワイトが負われていたのではないか。それをわかってかホワイトもこの試合ではオーバーラップすることが少なく右サイドの攻撃も行き詰まっていた。ホワイトもスターリングとの連携はかなりやりづらそうにしていた印象。
受け入れ難いが、結局のところ、現状としてサカがいないと右に関しては崩すのに苦労するチームである。
前半30分 サリバ退場
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ボーンマスGKが蹴ったロングボールで少し競り合いがあった後、こぼれたボールをトロサールが後方へロングのバックパス。GKにも届かずCBも取りづらい場所へ渡りボーンマスFWエバニウソンが抜け出し、サリバがそれを抑えにいったところDOGSOのファールで🟥レッドカード1発退場で10人に。
チームの核となる選手のここでの退場が後の結果に響いただろう。
追記:後日のリヴァプール対チェルシーの前半6分のアダラビオヨのファールがイエロー🟨になる説明ができる方コメント欄で教えてください。
前半37分 アーセナル選手交代
スターリング out
キヴィオル in
1人少なくなったアーセナルはここでスターリングに替えてキヴィオルを投入。
個人的には、攻撃で上手くいかずカウンターを喰らうくらいなら守備を厚くできるので無理やりポジティブにも捉えていました。
その後、どちらも決定機を見出せないまま前半終了。
後半
構図として、
意外とオープンな展開ではあるが、ボーンマスの方がファイナルサードまで押し込む展開が続き、1人少ないアーセナルが何とか防ぎ続けていた。
正直アーセナルが先制すれば守備固め作戦で試合終了まで持つだろう、と。失点すればズルズル大量失点しかねないだろう、と見込んでいた。
後半24分 マルティネッリ 決定機逸脱
ボーンマスGKケパのパスが上手く繋がらず、メリーノの元へ。メリーノからパスをマルティネッリが良い位置で受けてシュート、しかしそれをケパが自らケツを拭いて阻まれることに。
スポーツの流れ、ってこういうところだなあと。0-0で無失点で守れていたがここでの千載一遇のチャンスを逃したことが運の尽きか、この大の嫌な予感がすぐ的中することに。
後半25分 ボーンマス ゴール⚽️
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ボーンマスのショートコーナーでデザインされたパス繋ぎからフリーのクリスティーへ渡りワンタッチシュートでゴールを突き刺した。
その前のボーンマスのコーナーキックに繋がってしまったホワイトの対応も悪くなかったと思うし、このボーンマスのコーナーキック時にアーセナルの選手も集中力切らさずにマークをすべき選手についていたように思うので致し方ない、と私はみた。
寧ろ、得点したクリスティーを少し前に投入していたボーンマスの采配と考えデザインしてきたセットプレーが素晴らしすぎた。
ここで、1人の退場がなければボーンマスの選手へのマークのつき方も厚くできただろうに悔やまれる。
後半32分 ボーンマスへPK献上
キヴィオルのGKラヤへのバックパスの精度が悪くラヤがエバニウソンと交錯し、PA内で倒してしまいPKを献上してしまった。
キヴィオルのバックパスに問題があったが、1人退場によって不慣れな右CBのポジションでのプレーであったしこちらも致し方ないと思う。これまたサリバの退場の産物だろう。
後半34分 ボーンマス ゴール⚽️
ジャスティン・クライファートがPKを決めて2-0。まあここでほぼ終戦でしたな。
後半36分 アーセナル 選手交代
キヴィオル/ミケルメリーノ out
ジェズス/ヌワネリ in
キヴィオルがPK献上後の交代でタイミング的に懲罰交代のように映り少しガヤガヤしたが、攻撃的な選手を入れて攻めに特化するしかなくなったし、何より他のDF陣は替えが利かない中での交代なので仕方ないだろう。懲罰ではなく選手の序列の中で私でもそうする。
キヴィオルのインスタを荒らしている外人が発生していたが誹謗中傷はマジでヤメたれ。
※キヴィオルのウェディング投稿も一時荒らされていたが、後にコメント制限がかかっている。
後半40分 ヌワネリのドリブル
ヌワネリの自陣での持ち出し、ファイナルサードでのボール運びには非常に期待を感じた。テンポの良いパスも出せるし、1人で1人2人躱せるのでほぼウーデゴールJr.。右WGでハマるかは未知数だがスターリングと違い失わずフィニッシュまで持っていく姿勢が見られるから先発で観たいところだ。
バイタリティスタジアムの太鼓
2-0になってから更にイケイケになるホームチーム。ボーンマス本拠地のコンパクトなバイタリティスタジアムに鳴り響く太鼓がカッコ良かった。
試合終了
(H)ボーンマス 2-0 アーセナル(A)
感想
正直1人少なくなる前からフィニッシュまでいける場面も作れず終始停滞気味で得点の匂いがしなかった。こうしてほしい、ああしてほしいという場面もあるが結局この選手が怪我なく出場できていたら、と考えることが多く攻撃停滞していたことから、端から仕方ない感が私としてもあった。
アーセナルが1人退場する前からボーンマスの考え方が上手であったし、それを超えるには欠場していた選手がいないと上回れなかった気もするのでフラストレーションもあまりなく、してやられた感。
考察
決定力不足
今節の決定機は後半24分のマルティネッリのシュートのみだろうか。PL6節レスター戦で今季初ゴールを決めて復活の兆しは見えたものの、絶好調のマルティネッリは今回のようなゴール前の決定機は確実にモノにするはずだ。完全復活とは言い難いだろう。
また、結局のところ絶対的なストライカー不足ではないか。ハヴァーツにはかなり信頼しているしストライカーであると思ってはいるものの、アーセナルとしてWGがシュートを打つ形が多い中で、金満クラブとしては決定力もある選手がいないと今後は厳しいだろう。結局WGの調子の神頼みみたいな雰囲気になっている。
在籍している選手の給与面もあることなどから新ストライカーにも金がかかるだろうが、中盤よりストライカーの補強を今夏してほしかった。冬の移籍市場に期待。
そして、決定機に至るまでの攻撃にも問題がある。
特に、スターリングのボールロストの多さ。
ファールを誘う意思があるボール運びをして相手ファールになる前での諦めが目立つ。
実際にファールになればアーセナルボールで再開できるので良いが、笛が鳴らず相手ボールになった際はカウンター攻撃を喰らう。今節はそんなスターリングの悪さを分かってかホワイトのオーバーラップも中々なかったので相手深くまで切り込んでの攻撃がなくフィニッシュまでいけなかった。まずは笛が鳴るまでボールを追いかける、運ぶことを徹底してほしいし、シュートで終わる形を作ろう。
さらに、左足でのシュートがいけるのではないか、というタイミングが何回かあったがスターリングは左足が使えないタイプなのだろうか。
あまりスターリングを知れていないので文句は言わないが、ボールロストをするくらいならシュートで終わってほしい。
負傷者多発について思うこと
シーズン序盤にして主力級にあまりにも負傷者が多すぎる。先日復帰したばかりの冨安も負傷で約1ヶ月の離脱が公式より発表されている。冨安は置いといて、欧州のリーグ戦やカップ戦の過密日程により負傷し選手生命にかかわるこの状況を対策してもらいたい。(届かない声だろうが。)
それに加え、代表戦が好きな方には申し訳ないが代表による負担も何とかならないだろうか。栄誉あることではあるが、長距離移動による負担は欧州リーグ上位チームの大きな悲鳴だろう。(上位チームに各国の主力級の選手が集まる為。)
アーセナルだけでなくトップチームの怪我人抜きのスカッド完成促進になっている。個人的な具体策の提案は現在思いつかないが、何らかの改善が必要だと思う。
今節サリバも代表明けながら出場したが、サリバがレッド🟥で退場したシーンはサリバにしては珍しく過った対応で、代表戦等での疲労も一要因ではないかと解説でも指摘があった。今後改善はあるだろうか。
サリバ退場による負の産物
今回ボーンマス戦を落としたことは内容からして仕方なく消化できるものだと思うのでさほど気にはならないだろう。しかし、グーナーが懸念しているのは次節リバプール戦をサリバ抜きで戦わなければいけないことだろう。
サリバは守備の要なので全グーナーが大不安だろうが、次節では攻撃の改善で魅せてほしい。
積極的にフィニッシュまで持っていくことやシュートで終える攻撃を意識してもらいたい。
そして、期待の星『ヌワネリ』を先発から起用してみてはどうだろうか。アーセナルのプレースタイルで90分持つ体力があるかどうかは未知数だが素人目でアレはウーデゴールJr.だ。
https://youtu.be/OKACaAP87y0?si=QrXOrZHcyEhYOTRL