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Account Engagement :Account Engagement ユーザーと Salesforce ユーザーの同期について

先日、Account Engagement のダッシュボードに表示されるOptimizer のメッセージについてご案内しました。

その際に私の環境で表示されていたメッセージがこちらの”マーケティングユーザーの割り当てが無効”です。

そもそもこれってどういうなの?メッセージなの?と調べてみたところ意外と奥深いことが分かりましたので今回はこちらをご共有します。


1.焦って解消する必要があるわけではない

まずは結論からですが、このエラーは「解消しなくては何か起こってしまう!」というエラーではないのでご安心いただければと思います。(2024年6月時点)

Salesforce社サポート窓口の方に確認したところ、『該当のメッセージは、Salesforce にて、Account Engagement ユーザを一元管理する機能(最新バージョンのユーザ同期機能)が有効化されていないことを示しますが、有効化は必須ではなく、現時点では、最新バージョンでなくとも、特に問題なく Account Engagement を利用可能』とお答えいただけほっとしたところです☺

2.このメッセージはSalesforceからのユーザー同期に関する内容である(その前にSalesforceのユーザー同期とは?)

このエラーはSalesforceからのユーザー同期に関するエラーなのですが、それをお話しする前にそもそものご説明ができたらと思います。

2020年7月~”Salesforceのユーザー同期”ができるようになりました。

具体的にはそれまでAccount Engagement のユーザー作成はAccount Engagement 画面からの手動作成をする、もしくはcsv読み込みで一括作成する、という作成方法だったのですが、2020年7月から機能を有効化することで手動作成の他、マッピングされたSalesforceプロファイルユーザーをAccount Engagement ユーザーとして自動作成することができるようになりました。これをSalesforceのユーザー同期と呼びます。(しかし機能を有効化するとcsv一括インポートは使用できなくなります)

3.無効環境と有効化、ただしSalesforce設定にオプトインされていない環境の画面の違いと自身の環境の確認方法


2020年7月以前に導入された環境
のユーザー環境(=Salesforce ユーザー同期無効環境)を見てみると『ユーザーをインポート』のボタンが存在しておりその横には『Salesforceユーザーの同期を有効化』ボタンも存在しています。

※2020年7月以前に導入した環境であっても”Salesforceユーザー同期を有効化”している場合には該当ボタンは出てきません。Salesforceユーザーの同期を有効化ボタンを押下することで環境が”有効、ただしSalesforce設定にオプトインされていない”状態となります。※尚、無効化に再度戻すことはできませんのでご注意ください※

2020年7月以降に導入された環境のユーザー環境(=Salesforce ユーザー同期 有効、ただしSalesforce設定にオプトインされていない環境)を見てみると『ユーザーをインポート』のボタンは存在していないことが確認できました。

ちなみに自分の環境は今どちらなのだろう?と明確に確認したい場合にはAccount Engagement >アカウント設定>Salesforce ユーザーの同期 から確認できますので確認してみてくださいね☺

”有効”のみ表示されている方はこの先で説明いたしますので少しお待ちくださいね☺

4."無効"環境と"有効化、ただしSalesforce設定にオプトインされていない"環境ではエラーが表示されているはず。でも有効化は注意が必要。

3.でご確認いただいた環境設定が”無効”もしくは”有効化、ただしSalesforce設定にオプトインされていない”である場合には先の”マーケティングユーザーの割り当てが無効”エラーが出ているかと思います。

実は環境設定にはもう一つ”有効”という設定も存在し、これはオプション機能をONにした状態を指します。

具体的には”有効化、ただしSalesforce設定にオプトインされていない”状態から以下のSalesforce.comコネクタ設定にてユーザー同期の”開始”ボタンを押した状態を指します。

有効化設定をすればエラー表示はされなくなりますが、有効化には注意が必要です!以下のメリット・デメリットを確認の上、対応をご検討いただけければと思います。

★メリット
●「有効、ただし Salesforce 設定にオプトインされていない」
ではSalesforce プロファイルと Account Engagement ユーザーロールをマッピングし、対応する Salesforce プロファイルが割り当てられているユーザーが現れた場合、自動的に Account Engagement ユーザーが作成される仕組みでした。これを「有効」にした場合Salesoforce側のマーケティング設定で指定した特定ユーザー(または特定グループ)のみをAccount Engagement ユーザーとして登録できます。=同じプロファイル内でAccount Engagement 利用する人としない人がいるような場合には良い機能となります。

●Salesforceのビジネスユニット設定でユーザー単位でなくグループ単位でもAccount Engagement ユーザー化が可能(まとめてユーザー化したい時に楽。※しかしAccount Engagement のロールはプロファイルのロールマッピングに基づきます)

●Account Engagement のユーザーから特定ユーザーを外したい場合にもSalesforce のマーケティング設定でビジネスユニット設定を外せばよいので楽(「有効、ただし Salesforce 設定にオプトインされていない~」の設定の場合、Account Engagement ユーザーの削除はできません)

★デメリット
●ロールマッピングの仕組みとして1Salesforceプロファイル=1Account Engagement ロールとなるので、同じSalesforceプロファイルの人をAccount Engagement 上の別ロールに割り当てることができなくなる。(有効化すると戻せません)=同じSalesforceプロファイルの人をAccount Engagement 上の別プロファイルに割り当てたい、と考えた場合には仕組みとしてできないため、別途Salesforceプロファイルを作り、それぞれ別のSalesforceプロファイルに割り当てる必要が出てくる。※現状、同プロファイルで別ロールに割り当て使用している企業様の場合、有効化することでSalesforceのプロファイルを再度作成いただくことになります。プロファイル単位でフロー等を回しているとそのあたりの設定の見直しも必要となるかと思いますので、慎重にご検討ください。


現状のSalesforce プロファイルとAccount Engagementユーザーの関係性を再度ご確認いただいてから有効化のご検討をいただくことをお勧めいたします。

以下のtoBeマーケティングさんのブログやSFJ社のテクサポ日本の記事もとても参考になりますので、一度目を通されてみてくださいね☺(テクサポ日本の記事には無効、有効ただし~、有効の違いが分かり易く表になっていますので是非ご覧いただきたいと思います)

5."有効化”する時にこれは気をつけて!

Salesforce サポートの方にお伺いした時に非常に重要なことを教えてもらえましたのでこちらも是非”開始”ボタンを押す前にご確認ください。

■ 最新バージョン(有効)への移行に関する考慮事項
・最新バージョンに移行([開始] をクリック)すると、変更は永続的となり、元のバージョンに戻すことができなくなる
・Salesforce 設定画面でビジネスユニットにユーザを割り当てずにアップグレード(有効開始)を進めると割り当てられていない Account Engagement ユーザはごみ箱に移動し、ログインができなくなる
・有効化をする場合、事前に以下資料を参照するのが良い。

参考:
★Salesforce ユーザーの同期の実装

https://resources.docs.salesforce.com/latest/latest/ja-jp/sfdc/pdf/pardot_user_sync_implementation_guide.pdf

★ユーザーの同期の基本
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.pardot_sf_connector_setup_user_sync_considerations.htm&type=5



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