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日本人に多い!繰り返すほど下手になる⁉️ スポーツ上達を阻む意外な落とし穴とは

「同じことを何度も繰り返せば、必ず上手くなる」
多くの人がそう信じているかもしれません。
学びやスキル向上を目指すとき、多くの人が「反復練習」を基本としています。
確かに反復は一定の効果がありますが、それだけに頼ることが必ずしも効率的ではないことをご存じでしょうか?

今回は、トレーニング科学の専門家であるドイツ人、ヴォルフガング・シェールホルン氏の考えをもとに、学びをより効果的にする方法を探っていきます。



反復練習の非効率性とは?

単純な反復練習は、同じスキルや知識を「確認」することには適しています。
しかし、シェールホルン氏が指摘するように、それが新しい学びや本質的な理解の促進につながるとは限りません。
例えば、同じ数学の問題を何度も解くだけでは、応用力や創造性は育まれないことが多いのです。


反復練習を繰り返すだけではダメな理由

反復練習は、確かに基本的な動作を習得するためには有効です。
たとえば、パスやシュートなどの基本的な技術を身につけるには、一定の反復が必要です。
しかし、実際の試合では、相手の動きや状況に応じて、柔軟に対応する力が求められます。
同じ練習メニューを繰り返すだけでは、その場面に適応できないことが多いのです。

私はコーチとして、数多くの選手を指導してきましたが、特に反復練習を強く推奨した選手の中には、試合でその技術をうまく活かせないケースが少なくありませんでした。
むしろ、反復練習を繰り返すうちに、柔軟な対応力を失ってしまい、逆に下手になってしまった選手も多く見てきました

また、単調な反復練習は、モチベーションの低下を招き、学習そのものが苦痛になってしまう可能性があります。


反復練習の「罠」とは?

長期間同じ練習方法を続けると、選手はどうしても「固定観念」にとらわれてしまいます。
例えば、シュート練習を繰り返し、決められたフォームでシュートを打つことに慣れてしまうと、試合での予測できない状況に対応できなくなります。相手の守備をかわしたり、状況に応じてプレーを変えたりする柔軟性が失われ、試合で思うようにプレーできないのです。

私が見てきた選手の中で、特に顕著だったのは、同じメニューの反復練習をやりすぎた結果、試合中に予想外の動きができなくなり、逆にミスが増えてしまった選手です。
反復練習は必要ですが、それだけでは十分な成長にはつながりません。


反復練習に頼りすぎないために

シェールホルン氏の主張の中核には、「多様性が重要である」があります。
具体的には以下のようなアプローチが考えられます:

  • 方法を変える: たとえば、語学学習では単語の暗記だけでなく、文章を作る、聞く、話すといった多角的な練習が効果的です。

  • 状況を変える: スポーツでは、試合形式や異なる環境での練習を取り入れることで、実戦力が鍛えられます。

  • 異なる視点を持つ: 音楽では、同じ曲を異なるテンポや表現で弾いてみることで、新たなインスピレーションが生まれることがあります。

では、スポーツでどうすれば効果的に練習を行えるのでしょうか?
例えば、サッカーでは、毎回同じパス練習をするのではなく、異なるフォーメーションやプレッシャーのかかる状況で練習することで、試合でのプレーに直結するスキルが磨かれます。
反復練習は、基本的な技術を確認するための一つの手段に過ぎないことを忘れないでください。

近年では、差分学習(ディファレンシャルラーニング)など、最新の研究に基づいた運動学習が推奨されています。
これについては、今後取り上げます。


日常生活への応用

この考え方は、スポーツや音楽、語学学習など、あらゆる分野で役立ちます。以下はその具体例です:

  • 語学学習: 単語帳で暗記するだけでなく、映画を見たり、実際に会話をしたりして多角的に学ぶ。

  • 楽器演奏: 同じ曲を何度も弾くのではなく、即興演奏や他のジャンルの曲を試す。

  • 仕事: 決まった作業手順にこだわらず、新しいツールや方法を試してみる。


まとめ:柔軟で多様な学びの姿勢を持とう

学習効果を高めるには?
・多様な経験を積む
・間違いを恐れない
・固定観念を捨てる

単純な反復練習から一歩踏み出し、練習方法や学び方に多様性を取り入れること。
それが本質的な成長と効率的なスキルアップへの鍵となります。
過去の成功に固執せず、常に新しい方法を探る柔軟性を持つことで、学びの可能性は無限に広がります。

「今までと違う方法を試してみよう」と自分に問いかけることが、次のステップへの第一歩です。ぜひ、この考えを日常生活や練習に取り入れてみてください!

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