ライフプランを考える上で、“キャリア”から目を背けることは出来ない。
結婚の予定が出来たり、出産・育児を控えていたりすると、「これからは自分だけの人生ではない!」と自覚や責任を抱き始める人も少なくない。
結婚や出産・育児といったライフイベント(人生の出来事)のタイミングは、これからのライフプランを考える良い機会でもある。
そんなときに頭をよぎるのが「将来への不安」。
何のトラブルや心配事も無く、幸せがずっと続くことが一番ベストだけど、人生は山あり谷ありなので、時に予期せぬ出来事に遭遇してしまうリスクもある。
リスクヘッジの選択肢のひとつとして挙げられるのが「保険」。
わずかな掛金で、もしものときのリスクを回避するという仕組みが保険だ。
僕自身、人事の職種に就く前は、保険会社で営業や商品開発の仕事を10年ほどしていたので、「保険」に対してのアレルギーはない。取捨選択し、自分にとって必要な保障のみをチョイスすれば、保険はかなり実用的なお守りとなる。
なぜか保険の営業マンみたいな出だしとなってしまったが…。
本題はここからなので、もう少しお付き合いを。
保険(特に生命保険)への加入を検討する際、外交員や代理店の担当者から、必ずと言ってもいいほどヒアリングを受けるのが、自分自身と家族を含めた「これからのライフプラン」である。
これからどのようなライフイベントを予定していて、将来どのような生活を望んでいて、老後はどの程度の備えが必要か。
お客さま毎の考えやニーズをヒアリングした上でライフプランを確認し、それに見合った保障の設計(保険会社や保険商品の選択)を行う。
CMでもよく流れている「ライフプランナー」さんのお仕事だ。
僕も以前、三番目の子供が誕生したことをきっかけに、加入している保険の過不足確認と見直しを行いたく、来店型の保険ショップを訪ねた。
(「●●の窓口〜♪」と、すぐにでも口ずさむことができるお店でしたw)
そこで今加入している保険の内容(保険証)を見てもらい、不足しているところがあれば提案して欲しいとお願いした。
すると、担当の男性の方が「ヒアリングシート」なるものを手元に用意して、家族構成や年齢、進学の有無や世帯主年収、ライフイベント(住宅や車の購入予定)など、色々と質問をし始めた。
ひととおり質問に答えた後、ライフプランにおける必要な金額をシミュレーションしていただく流れとなった。
その際、担当さんが言った一言が妙に気になってしまった。
「収入の項目ですが、現在のご年収が●●●万円ですので、昇給分として1年毎に●%ずつ上昇させながら役職定年がある55歳まで計算し、その後は一定の額で65歳までスライドさせて、シミュレーションしていきますね。」
確かに、通常は現在のお仕事の年収をベースに、将来の予測を立てていくことは極々当たり前のことである。
でも僕は、そのやり方に対してすごく違和感を覚えた。
「え…?もし転職するとなると、どうなるんだろう。給料下がってしまう転職だったらシミュレーションがおかしくなってしまう…。」
その時の僕は、具体的に転職活動をしていた訳ではなかったけど、このままでいいのかなと悩み始めていたのは事実で、転職という選択肢も含めて考え始めていたタイミングでもあった。
すごく先の未来も含めたシミュレーションを組み立てていく中で、目先や少し先の未来に対して、不確かな状況や感情である自分に気付き、この将来設計が意味を成すのか分からなくなってしまい、そのときはお詫びをして相談を打ち切り、お店を後にした。
ライフプランを組み立てる際には、ライフイベントも想定しながら考えていくこととなる。ライフイベントの中には、就職や転職といった出来事も含まれている。
実際は、就職や転職といった結果(事実)となる前段階において、仕事観や職業観、これからのキャリア形成に対する考え方や価値観が、後に起こるライフイベントに影響してくる。
ライフプランという人生設計を行う上では、仕事や職業といった“キャリア”に関することから、目を背けることは出来ないのだ。
ライフプランの中にキャリアプランも包含されるというのが、僕の持論だ。
しかし、実際はお金や保険、住宅や投資といった切り口でのライフプランニングやファイナンシャルプランニングの機会に偏ってしまっている。
源泉となるお金を生み出すための、仕事や職業といった“キャリア”を切り口としたキャリアプランニングの機会は、まだまだ乏しい。
そんな欠けた部分をカバーするサービスとして存在しているのが、キャリアカウンセリングやキャリアコンサルティングだ。
キャリアカウンセリングやキャリアコンサルティングを通して、自分自身の価値観や在りたい姿と向き合い、そしてそこにつながる仕事や職業を選択していくことで、理想のライフプランが形創られていく。
HALERUというオンラインコーチング&カウンセリングのサービスで、僕もキャリアカウンセラーとしてキャリア支援をしていますので、もしご興味のある方がいらっしゃれば、ぜひ一度サイトを覗いてみてください^^
*INAZUMAN*
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