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イナゾーファーム インターンシップ体験記 by あすか(2024年3月)



自己紹介



大学3年生のあすかです。大学では生物学・化学をベースに食品について包括的に学んでいます。食につながる体験をしようと思い、大学2年の夏休みには奄美大島・徳之島での珈琲農園ボランティアに参加しました。さらに食につながる体験を深めたいと考えていたところ、父が「日経新聞」でイナゾーファームさんの特集記事を見つけたことをきっかけにイナゾーファームのインターン生としてお世話になることになりました。農業に関する知識が乏しく、イナゾーファームさんのお役に立てるとは全く思えませんでしたが、「田舎の子育て家庭を楽しんでね」という温かいメッセージを頂き、楽しみに行くことが出来ました。

3月のインターン


3月はイナゾーファームにとって農業の閑散期であり、3月のインターン生の受け入れは私が初めてだそうです。だからこそ農村や事業のことについてじっくりとお話頂くことや、加工所でトマトが商品となる過程を見学させていただくことが出来ました。また、谷さんご家族と一緒に生活させて頂くことで、子育てと農業の両立を最も近い場所から見て、イメージが沸かなかった農家さんの暮らしを知ることが出来ました。

Inazo Farm Diary




多寄駅で降りる予定が電車のドアが開かないというハプニング(正くは一部のドアしか開かない駅だったようで、それに気づいていなかったのですが…)。トシさん(寿彰さん)が瑞穂駅まで迎えに来て下さいました。いきなりのハプニングでしたが、東京育ちの私にはいい経験となりました。家に着き、江美さん、お子さん達と初対面。江美さんは想像通りの明るい方でお子さん達も人懐っこい性格でとても可愛かったです。学童保育のアルバイトをしていることもあり、初日から距離を縮めることが出来た気がします!


多寄で行われるモルック大会にお子さん達とチームを組み、参加しました!モルックは棒を投げてピンを倒して点を取っていく一見簡単そうなスポーツに見えますが、モルックのルールがユニークで、やってみると奥が深いスポーツだなぁと感じました。
スノーモービルでバナナボートを引く、ウィンターアクティビティを体験させていただきました。除雪剤を撒くために購入されたというスノーモービルですが、このような楽しみ方もあるのですね。バナナボートは結構揺れるのでなかなかのスリルです。良質な雪が積もった真っ白な大地をぐるぐる!本当に贅沢な時間でした。

(左)モルック初挑戦!見守ってくれるめいちゃんかやちゃん  (右)バナナボートENJOY!


商品の包装作業・梱包作業の体験、加工所見学をさせて頂きました。農業の裏側を知ることができたような気がします。加工所での衛生管理・保蔵・加工の手法を見て学ぶことが出来、同じトマトから多くの商品が生まれる背景を知ることが出来ました。見た目が同じトマトジュースであっても定番タイプとかろやかタイプがあり、飲み比べを楽しむことが出来たり、トマトの果肉を使わない金色の「トマトジュース クリア」、それから新商品「ヘイジー(Hazy)」など、お客様をワクワクさせるような商品を次々と生み出すところが魅力だと感じ、自分が商品を開発するとしたらどのような商品を生み出すか、企画や開発という業種に興味を持つようになりました。また、イナゾーファームさんは本当に全ての工程を手作業で行っているのだと分かりました。手作業で愛情が込められた商品であること、イナゾーファームさんのバックグラウンドを知った上で頂くと、また違う味わい方ができるなと感じました。


近々予定されている催事で冷凍トマトの販売に力を入れたいとのことで、販売ブースのモニターで冷凍トマトを使ったレシピの動画を流すことにしました。江美さんと一緒に材料準備をし、江美さんが料理している様子を私がビデオに収めました。選んだメニューは「和風トマトご飯」、「あさりトマトパスタ」、「中華風スープ」です。つくった料理が和洋中であったため、トマトは和洋中どの料理にも合うというアピールポイントを見つけることが出来ました。動画編集は初めてでした。見出しや材料のテンプレートはCanva、動画編集はVLLOという初心者でも使いやすそうなアプリで挑戦してみました。YouTubeにレシピ動画、冷凍トマトを扱うコツが分かる動画がアップされているので是非ご覧下さい!

あさりトマトパスタを盛り付ける江美さん 


年2回のイナゾーファーム一大イベントであるトマトの播種(はしゅ)(種まき)に参加させて頂きました。トマトの種をピンセットを使って一粒ずつまいていきました。農業はスピードが命であり、無駄な動きを少なくするようアドバイスを頂きました。楽な体勢で播種を行っていましたが、それだとプレートと体の距離が離れ、無駄な時間が多くなってしまいました。プレートの高さを調整したり、出来るだけプレートと体の距離を近づけ、行ってみました。同じ姿勢でスピードを落とさず、播種を行うのはすごく大変で、農業は体力勝負なんだよというお話も頂きました。私の3倍くらいの速さでどんどん種をまいていく播種のスペシャリストのような方もいらっしゃいました!

トマトの播種を行う様子


トシさんが登壇された講演会「イタリアのテリトーリオ戦略を北海道北部で考える」に参加させていただきました。イタリアの地域づくりのお話や、北海道で活躍されている方々の貴重なお話を聞くことができました。登壇されている方同士がされるお話から、相手への質問の仕方や会話の深め方など学ぶことが多く、自分もコミュニケーションスキルを磨いていきたいと思いました。また、北海道で活躍されている方々が行っている事業や取り組みはとてもユニークであり、企業インターンで企画・開発のワークを行う際のヒントを頂けたような気がしました。自分の引き出しを少しでも増やすことが出来たのではないかと思います。講演後の食事会で料理家の方と培養肉のお話や料理、特にイタリア料理の「食」に関するお話をすることができ、本当に刺激のある1日となりました。

講演会「イタリアのテリトーリオ戦略を北海道北部で考える」

インターンを終えて


様々な経験をさせて頂いた中で、私が最も必要であると感じたのはコミュニケーションスキルです。江美さんが「農業は作物相手というイメージが強いかもしれませんが、実際には作物を育てお客様に届けるという一連の工程はチームワークなしには成り立ちません。イナゾーファームの農業においてはコミュニケーションを大事にしています」とオンラインのセミナーでおっしゃっていましたが、私も実際にインターンに参加させて頂き、農業スキルよりもコミュニケーションの方が重要であると感じました。谷さん家族と一緒に生活させて頂き、2週間の間に様々な方と交流する機会がありました。お二人の丁寧なコミュニケーションや温かい人柄が多くの方からの信頼を得ているのではないかと感じました。また、お二人の学生時代のお話やプライベートのお話、農業事業のお話を聞くと、お二人の行動力がお話の引き出しの多さにもつながっているんだなぁと思い、刺激を受けました。私は学生キャスターとして経営者の方や専門家の方にインタビューをするという活動をしているのですが、インターンでの経験を活かすことが出来ています。講演会に参加させて頂き、自分が感じ取ったことやトシさん、江美さんの人を引き寄せるコミュニケーションが今でも自分にとって良い刺激となっています。また、現在就活中なのですが、食品企業のインターンシップに参加し、商品企画のワークを行いました。付加価値の高い商品を提供されるイナゾーファームさんで見て学び、他ではまだ出ていないような画期的な商品のアイデアや、価値ある商品をお客様に届ける方法を学びを活かし、深く考えることを意識するようになりました。
子育て農家イナゾーファームさんの家庭に入らせて頂き、他のインターンでは経験できないようなことを沢山させて頂きました。4人の子供を持つママ体験もさせて頂きました♡本当に貴重な体験をさせて頂きありがとうございました!

最後に、インターン中に制作したレシピ動画をご紹介します!

冷凍イナゾートマトを使った「トマトと卵の中華風スープ」

トマトの酸味と卵がベストマッチ!

【材料(4人分)】
・冷凍トマト:200g
・えのきだけorしいたけ:50g
・絹ごし豆腐:100g(1cmの角切り)
・卵:2個
・ごま油:大さじ2
・塩:小さじ1/2
・ナンプラー:大さじ1
・水:500ml
・かたくり粉:大さじ1/2 (水大さじ1で溶いておく)

【作り方】
①鍋にごま油をひき、冷凍トマトを入れて弱火にかけて軽く炒める。

②水気が出てきたら塩ときのこを加えて軽く混ぜ、豆腐と水を加える。ひと煮立ちしたらナンプラーを加える。

③卵を溶き、水溶きかたくり粉と混ぜ合わせて②に加え、ひと煮立ちさせる。
※仕上げに好みでラー油や酢を足すと酸辣湯(サンラータン)風になります。


▼イナゾーファーム・インターンの問い合わせは下記のリンクからどうぞ。


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