DAZNの通知は5分前だけど、使いづらい?
ユーザーを行動に移させようとする場合、特に強力なものとして"緊急性"があります。行動経済学の用語に当てはめるなら希少性です。
DAZNの通知
Daznは必ず試合の5分前に通知が来ます。5分という数字はユーザーの設定では変えられません。1時間前、その日の9時…には変更できないのです。
この制約は、ユーザー目線だともっと早く来てくれたほうがいいと思えます。自由度高く設定ができるのは、一見すると便利に思えます。
しかし、「通知が来たらすぐにアプリを開かないと!」という感覚をさせるのが5分なのです。これが1時間前とか、前日では習慣化されづらい。
似たような経験として、カレンダーの通知を1時間前とかに設定したら無視する習慣がついてしまった経験は誰でもあるのではないでしょうか。
ちなみに、緊急性の通知が多すぎるとユーザーの負担が大きくなってしまいます。そのためDAZNはリマインドできるチーム数の上限を設定しています。
似たような機能にAmazonの置き配設定の通知があります。置き配の設定は注文後に通知で来るのではなく、配送日の当日に来ます。通知が来てからすぐに設定しないと、置き配を設定する意味がないためです。しかし、配送日の前日では時間的余裕がありすぎて設定を忘れてしまうのです。
また、インスタのストーリーやZenlyのwhats upも似ています。
無視する習慣
今やスマホの通知は年中飛んできます。全てのアプリの通知に反応するのはほぼ不可能となっています。そのためか、最近のiOSのアップデートでは通知の集約機能が追加されています。
このことからもわかるようにユーザーは通知を無視する習慣が出来上がってしまいます。しかし、1つのプロダクトにとって、通知は強力な外発的トリガーとなります。そのため、通知を工夫し開く習慣を作って欲しいのです。そのために"緊急性"は大きな役割を果たしてくれるはずです。
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