努力の仕方を変える努力

気がつけば2月が終わろうとしている！

年明けからのこの2ヶ月は、
私の中で読書ブームが押し寄せ、こんなに本を読んだのはおそらく小中学生ぶり.....

なぜこんなに読書に夢中になったのか自分でもよく分からないけれど、脳と心が欲しているのでしょう....

一冊読み終わると、次に読みたい本や知りたいことが自然と出てきて、まだまだその渦中にいるのだけど、

日本の外で暮らすようになってから日本語について質問されるとき、高頻度でただの日本語じゃなくて禅語や禅の教えについて聞かれるものだから、
最初は禅について調べようと始まったところから、今までの人生でほとんど気にして来なかったキリスト教、イスラム教、ユダヤ教、仏教、神道、それぞれを浅〜く知るだけでも「なんで世の中こんなことになってるの？？」と疑問に感じていたことが、妙に腑に落ちたりしています。

信心深さとか関係なく、人間の根底に流れているアイディアみたいなのは源流を辿るとひとつだけれど、枝分かれした先での特徴が無意識のうちにも思想や行動にかなり色濃く影響しているよねぇ....
当たり前といえば当たり前だけど、視界がスッキリするような感覚。

国とか、地域とか、人種とか、民族とか、性別とか...
時代の流れで、そういう何かを分類するようなアイディアはナンセンスだとされたり、差別に通ずる話題はタブーとされたりして発言するのがとても難しくなっているけれど、
equalとsameを混同しないようにしないと、自分たちの首を自分たちで絞めることになってしまうなぁ...と思いつつも、じゃあ一体何処でどんな風に自分と異なる性質やバックグラウンドを持つ人/文化のことを学ぶ/教えるのか？？私にも何かできないかなぁ？でも、それが出来る人類だったら今こんな風になってないような気もするし...

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そういえば、バージニアに引越してきて今日で丸1年になります。

いわゆる緊急事態宣言的なものが出たのは去年の3月14日なので、この生活ももうじき丸1年。今月末でバージニア州の外出禁止が解除されるらしいです。
今までの自分にもこれからの自分にも向き合い放題だったし、最近の読書の甲斐もあってか、ようやく今までの自分の人生の中で溜め込んできた上手く言い表すことが出来ないモヤモヤの原因みたいなことに近づいてき気がする。

誰でも発信できる世の中になったおかげで、説教臭さに溢れ返るのがあまりにも容易になので、疲れている人も多いだろうし、自分のことを責める機会も誰かのことを責める機会にも事欠かない...

何かを批判するにしても、賞賛するにしても、何かしらの”基準”をどこかに持ってるから行うのだと思うけれど、

その基準の由来の
無意識のうちに自分の根底に流れているような
ルール、常識、美意識、こだわり...みたいな何かはモラルとか文化とか精神性というような言葉に纏められて、人生の歩み方によって培うもの、物心つく前から植え付けられていたもの色々ある。

どちらも自分や周りを支える御守りになるもなるし、呪いになってしまうこともあるよね〜としみじみ感じています。

例えば「一生懸命」とか「誠心誠意」とか「文武両道」とか、理想とされるアイディアみたいなのが無意識下で流れていて、自分を励ます言葉になっていると同時に、自分を縛っているなぁとも思うのです。

私の中で最近1番”おやっ？”となったのは
「継続は力なり」というやつ、
「努力は報われる」的なのも”ちょっと待てよ？”と改めて考え直してみることにしました。

“間違った”続け方をしていても続けていることが免罪符となって大事なことを見失う可能もあるし、

努力していればいつかきっと報われると信じて、結局その”いつか”なんて来ないまま死ぬ人だっているんじゃないだろうか？？ひょっとしたら私も？と思うのです。

何を”正しい”または”間違い”とするかはもちろん人それぞれでしょうけど、
「何をどうしてどのように続けるのか？」
「今のこの努力の仕方は正しいか？」

簡単に言ってしまうと、
頑張っていれば良いのではなく、その頑張り方は適切であるかどうかを自分で気がつく必要があるなぁと思うのです。

人に向かって「そんなことをそんな風に続けてどうするんだ」とか「その努力の仕方は違います」とか、言うのはトンデモナイこと。
だからこそ自分で気が付くことが大事。
努力を続けてしまったものの間違いを自分で見抜いたり認めるのは難しい。
「こんなに頑張ってきたのだから...」と誰しも思うだろうし、時間や労力、お金をかけていればなおさらその難易度は上がるかもしれない。それでも、間違った努力を続けてしまうのはとても勿体ないことだし、逆に常に疑心暗鬼になってしまうのも健康的じゃない。

そこら辺のバランスをとりながら、自分の納得のいく一日一日が過ごせるように工夫していこうと思うのでした。

(庭でピザを焼いていたら、夕焼け空が絵画のようだった。)

本日のエドモンドとサリー

新しい寝相を開発している..