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自作ゲームのイメージカクテルを作って頂いたレポ



優勝ッ!!!!!

突然のオタク大声失礼しました。オタクです。(自己紹介)

先日、BARBluewoodさんにて自作ゲーム『海辺のかたらい』のイメージカクテルを制作して頂きました!

Bluewoodさんについて

この記事を見てくださっている中にはご存じの方も多いかと思いますが一応……。
客側が記載するオーダーシートを元に、バーテンダーさんがキャラクターやコンビ・CPなどをカクテルで表現してくださる……というイメージカクテルを楽しめるお店です。もちろん一般的なBARとしての利用もOK!
予約時に伝えることでコスプレでの利用ができ、また、(初見では厳しそうですが)スタッフさんにコスプレして頂くことも可能だそう。
所在地は大阪・天満で、東京の荻窪・西荻窪にも系列のお店があります。

現在一部ブラウザで予約フォームが見られないそうなので、これから予約される方はお気を付けください……!
筆者はAndroidスマホのChromeで繋がらず、BraveでOKでした。

今回お願いしたモチーフ

一年ちょっと前にリリースしたフリーゲームです。
こちらの作品のメインキャラ二人をモチーフにお願いしました。
それなりに人を選ぶ要素があるので誰しもにおすすめはできない作品ですが、概要欄をお読みの上で合いそう・大丈夫そうな方はぜひプレイして頂けると嬉しいです。(熱い宣伝)

以降の内容には、当作品のネタバレにあたる内容が含まれます。
もしプレイを検討してくださっている方がいらっしゃいましたら、プレイ後に読んで頂くのをおすすめします。
また、作品の性質上自死に関する話題が出てきますのでお気を付けください。

オーダーシート

先述の通り、イメージカクテル注文時にはオーダーシートを書き、その内容を基にカクテルを作っていただく形となっています。
今回のオーダーシートはモチーフ作品の権利が筆者自身にあること、実際のオーダーにあたってお店の方にお手間をかけてしまった点も含めて公開したいことから(ちょっと恥ずかしいですが)全文公開します。

こちらです

ゲームへのリンクカードで右側にいた青髪の子が揺木、白髪の子が古志屋です。
作中での基本的な立ち位置(物理)は揺木が右・古志屋が左なのですが、「もし百合解釈で作ってもらうなら左右は””こう””だな……」と思ったためこのような記載になりました。(この辺りの心構えに反省点があったため後述します)

反省点

解釈は固めよう

コンビカクテルのオーダーシートを書くにあたって、「原作通りの友情関係もいいけど二次創作で百合やってほしいんだよな、ひとまずそう書いておけばよきに計らってもらえるかな……!?」などと考えていたのですが、これはNGでした。
客側の求める解釈によって使用するお酒なども大きく変わってくるとのことなので、こちらでどのようなイメージで作っていただくかを明確に定めておくことが重要になるかと思います!
定まっていないシートを提出した場合、どのような解釈で作って頂くか口頭で確認して頂く形になります。
ご確認ありがとうございます&お手数おかけしました!

アルコールの表記

「それなりに飲める方だしアルコールは強めでも大丈夫だな」と思ったため度数欄は「強め」にマルをしたのですが、同行者は「すごく弱め」〜「強め」を囲うようにマルをしており、そちらの方が親切だったな……と反省しました。これは私の考えが至らな過ぎただけかもしれません!
ちなみに、いずれの場合でも「強めの場合はショートカクテルになりますが大丈夫ですか?」というご確認を頂くことになります。

作って頂いたもの

別のお写真でもう一度

【上の層】
青髪の方こと揺木のイメージ。
「表情が薄く、クールな雰囲気ながら内面は陽気で人懐っこい」という要素を右の瓶・パンダジンで表現してくださいました。
単体だと40%ほどある強めなお酒なので、そうした点でキリッとクールな面を表現しつつ、ライチやさくらんぼを用いた甘めでフルーティーな味わいに内面の親しみやすさを重ねてくださったとのこと!
【下の層】
白髪の方こと古志屋のイメージ。
左の瓶・コアントローはトリプルセックという種類のお酒なのですが、この分類名は「三倍辛い」という意味だそう。そんな辛口なところを荒っぽくぶっきらぼうなイメージと重ねてくださいました。
さらに、コアントローはオレンジピールベースのお酒ということで、ほろ苦さで内面の要素を表現して頂きました。
この「ほろ苦さ」なのですが、古志屋のパーソナリティや雰囲気を表す時にうまく言語化できないなと思っていた部分をズバリ言い表す言葉だったのでとても驚きました……!

今回使っていただいたお酒はいずれも度数が高く、二層を混ぜ合わせることで度数が上がる仕様となっています。
こうした部分で、二人のぶつかり合うようなイメージ、自死の巻き添えにしようとしたイメージを表現してくださりました。
トゥルーエンド到達までの過程(オーダーシートに書かせていただいたルート)で自我VS自我の激突が発生していることは自分の中でかなり思い入れのある要素だったので、そこを汲んで頂けてとても感動しました……!
また、ぶつかり合いを経ての生存ルート、そこから生まれる友情といった要素を関係性のあり方として提示させて頂いたのですが、そういった要素は味の方で表現してくださいました。
この二種は混ぜた際の味の相性がよく、より深く分かりあっていく二人の関係や未来が見えるようなイメージで作ってくださったとのこと。

ヒェ~~~~~~~(オタク咆哮)

実際飲んでみたところ、確かなアルコール感とともにほんのり甘みが香る大人っぽい味わいながらスイスイいける飲みやすさのあるお味でした。最高!

また、これはバーテンダーさんからの解説になかった独自解釈なのですが、この二層を混ぜ合わせた時の色が夜明けの海を思わせる色味なのがまた良いんですよね……

美しい

【グラス】
「現場」のイメージである海をイメージしてこちらのグラスを選んでくださったそうです!
入水自殺を図った張本人の層が深い水底を思わせる持ち手の近くに配置されていることや、結果的に彼女を救った人の層と混ぜ合わせることで軽やかで飲みやすい朝焼けの海へと変化していくという一連の流れがもう……感動的ですね……見た目もストーリー性もあまりに美しい。
グラス飾りの赤と水色のリボンもかわいくて大はしゃぎでした。

ジャンル名やキャラ名の詳細は伏せますが、同行者は共通して遊んでいるゲーム作品の女性キャラ二人組でオーダーしていました。
そちらも解釈・お味ともにAさんとBちゃんそのもので素晴らしかったです……!
風のような性格と評されるAさんをイメージしたお酒、シャルトリューズ・ヴェールがとても好みの味だったので、またどこかで飲めたらなと思っています。

おわりに

バーテンダーさんと少しお話させていただき、お酒の世界は各メーカーさんのこだわりや歴史等とても奥深いことを教えていただきました。
個人的にイメージカクテルを作って頂いて感じたのが、味や色彩に加えて度数という尺度で表現ができる点の素敵さでした。さらに、それに加えて一本一本のストーリーがあるとのことで、宇宙のように探求しがいがあるジャンルだな……と圧倒されました。
かなりの頻度で新作が出るためアップデートが大変だそうで、そういった点でもとても尊敬できるお仕事だなと感じました。

改めまして、今回はとても素敵なカクテルを作っていただき最高の思い出になりました!
また関西を訪れた際にお邪魔したいのはもちろん、関東の系列店さんにもぜひ伺ってみたいと思っています。

Bluewoodのスタッフさん、そしてここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
問題点や誤情報等あればそっと教えて頂けると助かります……!


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