卒論発表終わったので研究に失敗した原因を考える

卒業論文発表会で発表が終わった.
研究に失敗したと言っている通り,内容は小説のタイトルからジャンルを分類・分析するというしょぼいものになっていたが,スライドは分かり易くかけたと思うし,練習の甲斐もあって7分きっちりで発表を終えることができた.

しかし,来年の春から僕はコンピュータサイエンスの大学院に入る.

発表がうまくいったのは素晴らしいことだとして,研究がうまくいかなかった原因については考えておくべきだろうなと思って,筆を取った.

Deep Learning信仰

元々は大量の小説を利用して,小説執筆時に内容を自動補完するようなシステムを作ることが最初の構想にあった.

Deep Learningを利用すればそれも可能なはず.

なんて,今よりも英語ができなかった僕は先行研究をろくに調査することもせずに深層学習モデルに小説を適当に食わせれば,ちょっとくらいは想定のものを出してくれるのじゃないかと考え,行動に移した.

言うまでもなく,それが甘かったことをいやと言うほど思い知らされる.

薬を深く理解せずに使うと思わぬ副作用に冒される

つまり,今回の失敗の主要な原因はDeep Learningについての理解不足だ.

どのような仕組みで,どのように学習が進み,どのように推定させるのかについては勉強もそれなりにしたし,それなりの理解ができていたと思う.

でも,どのようなタスクでどれだけのデータ量があればどれだけの精度が出せるのかといった情報については全くといっていいほど知識がなかった.

だから,思わぬ副作用で研究が失敗してしまった.

薬を深く理解せずに使うと思わぬ副作用に冒されるのと同じように,技術を理解不足のままで使用するとその副作用は思わぬところに現れる.

それが,今回の失敗の教訓かな,と思う.

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