引退後の気持ち。
終わってほしくないことが、ひとつ、またひとつと終わっていく。
昨日は、サークルの卒団式があった。
というのは、自身が大学の入学直後から所属していた、交響楽団の追いコンのこと。
約10ヶ月ぶりのホルンで、それなりにハードな思い出の曲を4連続で演奏したり、
大所帯で賑わう飲み会に参加したりするのは、
結構体力の要ることで、疲れるし、早く終わってほしいなと、正直思うこともあった。
一方で、ずーーーっとこの空間に浸っていたいという気持ちもあり、次第にそれは強くなり、とても複雑で切ない気持ちになった。
この楽団の人、空間、音楽、時間は、本当に居心地が良かった。それは団の音と運営を支える人が居てくれたからである。そして、団員の一人ひとりが優しくて、温かくて、良い意味で豊かさに溢れていたからだと思う。
団員の一人ひとりに溢れる豊かさ。
例えばそれは、パッションだと思う。
音楽に対してはもちろんだが、音楽を超えて、それぞれが見つめ、考えていることがしっかりとある。
団員が所属する学部が様々であるということもあり、学年や年齢は関係なく、色んなキャリアプランを垣間見ることができる。
それがまた、面白くて、周りの人々にパワーを与えてくれる。わたし自身、これまで何度も、団員の豊かさに触れることが、エネルギーになっていくことを実感してきた。
だからこそ、卒団した後は、「これでよかったのかな…?」という感情がうまれた。飲み会場でなくて、もっと静かなところで、一人ひとりともっとゆっくりお話してみたかったな。
しかし今となってはもう終わってしまったこと。寂しいものであるが、団員の一人が、
みんなまだ生きているんだし、日本という同じ小さな国に居るんだし、
また会えるよって言っていた。
そうだよなぁ。
今はSNSもあることだし。
互いの近況や成長を、これからも見守り会える関係であれたら良いなって思う。
実際に会えるときは、是非また元気な顔を見たい。
交響楽団には、4年間本当にお世話になった。
ありがとうの一言に尽きる。
彼らと共にした経験と、この感謝の気持ちは、また、次の新しいステップに進むためのエネルギーになっていくだろう。
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